会長挨拶

 本会の活動に対する皆さまのご理解とご支援にあらためて感謝申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、社会・経済、金融市場が大きく動揺しました。しかし、混乱に揉まれながらも、将来に向けた新たな一歩を踏み出す契機になったと前向きに捉え、今年が皆さまにとって良い1年となるよう祈念いたします。

 資産形成の取り組みに関して言えば、「2000万円問題」などにより、老後の生活に対する不安が高まる中、自分の将来は自分で守るという考えが少しずつ浸透してきていました。そこに新型コロナウイルスの感染拡大が起き、特に若い世代を中心に、将来のため、少額ずつであっても資産形成を進めようという機運が一層高まったように感じています。

 また、投信業界にとって、直接投資家の方々と接する機会を得たことは大きな変化であり、運用会社は動画配信やオンラインセミナーなどを積極化しています。本会でも、コロナ禍で金融市場が混乱する中、運用会社のトップの方々に出演頂き「長期・分散・積立」投資の必要性をお伝えする「継続は力なり!Stay the course!」というプロジェクトを実施し、YouTubeを通じての動画メッセージの発信を強化しました。

 さらに、昨年末からは、「ESG投資:Invest for a Brighter Future!」という動画配信プロジェクトをスタートしました。自身の投資活動によって社会を良くしていこうとするESG投資と長期の資産形成のための投資は親和性が高く、若年層の方々に資産運用会社のことをもっと知っていただき、資産形成を始めるきっかけにしていただきたいと思っています。今後も本会のYouTubeチャンネルを通じ、動画メッセージを発信しつづけて参ります。

 昨年1116日には、日本投資顧問業協会との共催で「資産運用業フォーラム」を開催しました。そこで公表した「資産運用業宣言2020」では、「皆さまの安定的な資産形成に向けて最善を尽くすと共に、そのための投資活動を通じて社会課題の解決を図り、皆さまの豊かな暮らしと持続可能な社会の実現に貢献することです」という資産運用会社の「社会的使命」とともに、4つの目指すべき姿、「専門性と創造性の追求」、「顧客利益の最優先」、「責任ある投資活動」、「信認の獲得」を掲げました。

 資産運用会社がインベストメントチェーンの中で一層重要な役割を果たすため、そして、国際的にもさらに競争力を備えるため、健全な競争市場において、各社が社会的使命と目指すべき姿の実現に向け最善を尽くすとともに、資産運用業に身を置く一人ひとりが常に研鑽を積み、変革に挑むプロフェッショナル集団であることを目指して参ります。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により我慢の時期が続きますが、“投資は未来を創るもの、Invest for a Brighter Future!” このスローガンに込めた想いを皆さまと共有し、一層の資産形成の普及・促進と輝かしい未来の実現に向け、引き続き全力を尽くして参ります。今年も変わらぬご支援の程をよろしくお願い申し上げます。 

令和3年1月1日
一般社団法人 投資信託協会
会長 松谷博司