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No.57 (2004年3月17日発行) >>分配金の額はどのように決まるのですか

                                



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         投信協会メールマガジン    No.57          2004/3/17
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
    ◆投資信託の市場動向(2月中)

2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集 -26-
    ◆分配金の額はどのように決まるのですか

4.カフェコーナー
    ◆「日中新琴交流コンサート、驚きの連続」


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1.トピックス

◆投資信託の市場動向(2月中)◆

(1)資産の動向・設定等の状況
・資産の動向……株式投信の純資産は3ヶ月連続で増加(前月比8,986億
                円の増加)し、22兆6,542億円に。
・設定等の状況……ファンド・オブ・ファンズ、国際株式型(特にアジアオセ
                  アニア型)、年複数回分配を行うバランス型ファンドの設
                  定等が寄与し、総合計の設定額は3兆5,909億円(内、
                  株式投信は8,948億円)。これにより株式投信の資金
                  は7ヶ月連続で増加。

                                                        <単位:億円>
                      設定              解約        純資産計(前月比)
1.株式投信         8,948             5,870         226,542(+8,986)
2.公社債投信      25,517            28,256         110,470 (▲2,751)
3.MMF           1,444             1,795          42,598   (▲351)
合計[1+2+3]    35,909            35,922         379,611 (+5,883)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
        味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると50.4%→
49.5%と低下し、全体の公社債の組み入れ比率は50.8%→51.2%
と上昇した。

                                                          <単位:%>
                    株式            公社債             余資等※
1.株式投信        49.5              40.2                9.2
2.公社債投信       ―               75.4               26.4
3.MMF           ―               46.9               55.2
合計[1+2+3]    29.6              51.2               19.4

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
  まれます。

● 株式の売買状況(国内外合算) 1,121億円の買い越し。


(3)主体別残高状況
                                                        <単位:億円>
                 証券会社      銀行等     投信会社          合計
1.株式投信      132,503      90,827        3,212       226,542
2.公社債投信    103,384       6,889          197       110,470
3.MMF         31,377      11,173           47        42,598
合計[1+2+3]  267,264     108,889        3,457       379,611
    (前月比)    (+709)(+4,173)  (+1,000)   (+5,883)

(保有割合:%)   (70.4)  (28.7)       (0.9)     (100.0)


(4)契約型私募投資信託の資産の動向
                                                        <単位:億円>
                       設定       解約        純資産計(前月比)
合計(株投+社投)    3,529      1,779         109,395(+3,609)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
        味されますので、本表では一致しません。


(5)不動産投信(REIT)
                   16年1月(前月比)     15年12月         前年1月
純資産計         7,714億円(+53億円)  7,661億円       4,450億円
売買高計※       138,586口              151,401口        61,206口
売買代金計※       766億円                772億円         268億円
(※は東証調べ)


(6)マーケット指標
                     16年2月末(前月比)   16年1月末    前年2月末
日経225(円)     11,041.92(+258.31) 10,783.61     8,363.04
TOPIX(ポイント)1,082.47(+34.96)   1,047.51       818.73
為替(1米$:円)      109.62(+3.54)      106.08       117.75
東証REIT指数      1,212.88(+8.5)     1,204.38           -
 (ポイント)
                      (257回債)     (257回債)  (247回債)
国債利回り(%)       1.220(▲0.1)   1.320        0.780


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2.募集中ファンド


新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。

<株投単位型>3月17日以降3月中に設定されるファンド・・・ 18本
<株投追加型>設定日が3月中のファンド・・・・・・・・・・・ 11本
<社投単位型>3月17日現在、募集中のファンド ・・・・・・・・3本
<金銭信託受益権投信>3月17日現在、募集中のファンド ・・・・1本
<委託者非指図型>3月17日現在、募集中のファンド・・・・・・ 2本


詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2004/fund04032.pdf

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3. 投資信託に関するQ&A集  -26-

◆分配金の額はどのように決まるのですか。◆

当協会には「証券投資信託の収益分配等に当っての計理処理について」という
規則があります。各投資信託はこの規則を守りながら、それぞれの特徴にあっ
た分配方針を定め、分配の額を決定しています。

★収益分配に関する投信協会の規則

協会の規則では単位型と追加型に分けてそれぞれ次のような内容の規則があり
ます。
<単位型>
収益は、計算期間の末日において、経費(信託報酬等)控除後、収益を分配す
る前の純資産総額が元本額以上の場合は当該元本超過額と配当等収益額のいず
れか多い額の範囲内で分配できるものとし、純資産総額が元本額に満たない場
合は配当等収益額の範囲内で分配を行うことができる。

<追加型株式投資信託>
・経費控除後の配当等収益は全額分配することができるが、その全部または一
  部を信託財産に留保し、または欠損金の補填に充てることもできる。
・経費控除後の有価証券売買等利益は、繰越欠損がある場合にはこれを補填し、
  残額があれば分配することができる。

<追加型公社債投資信託>
収益は、計算期間の末日において、経費(信託報酬等)控除後、収益分配前の
純資産総額が元本額以上の場合は当該元本超過額を全額分配するものとし、元
本額に満たない場合は分配を行わないものとする。

これら協会規則による他、各ファンドにおいてもどのような時にどの程度の分
配金を出すことができるかという「分配方針」を「投資信託約款」で定めてお
り、分配時にはその定めに従い、基準価額の水準や市況動向、残存期間等を勘
案して、運用者が分配額を決定します。

★元本を下回っていても分配金がでる?

協会ルールをみると、単位型の場合には基準価額が元本を下回っていても「配
当等収益(いわゆるインカムゲイン)」がある場合はその範囲内で分配が可能
であるし、追加型の場合には元本割れに関係なく「配当等収益」は全額を、
「有価証券売買等利益(いわゆるキャピタルゲイン)」については繰越し欠損
を補填した後の残額を分配することができます。
追加型公社債投資信託は元本を下回っている場合には分配は行わないと規定さ
れているので分配金を出すことはできません。


次回は「委託者非指図型投資信託ってなんですか。」についてお答えします。


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4.カフェコーナー

◆「日中新琴交流コンサート、驚きの連続」◆


3月某日、会社帰りに邦楽コンサートに寄りました。コンサート当日は仕事の
都合で開演時間には間に合わず全ての演奏を聴くことはできませんでしたが、
たまにはこんなに優雅な非日常もいいものだなと感じました。コンサートの感
想はさておき、ここでは会場で私が知った「目から鱗」の話をご紹介します。

このコンサートは現代邦楽をリードする三木氏が中国古琴の大コンクールの審
査に呼ばれたことをきっかけに始まり、両国から第一級のソリストを数人ずつ
互いに派遣しあって東京、北京、上海、中国で開催されているそうです。
今回東京に招かれたソリストは世界各国で活躍する王中山という若手演奏家と
芸大に留学中の毛Yという演奏家でしたが、王氏はなんと両手8本の指に琴爪
をつけて演奏する新技術を開発した方だそうです(因みに普通は右手のみ3本
です)。近年のテンポの早い曲を演奏するためには3本で間に合わず、4本そ
してついには両手8本を思いついたのだそうです。琴を多少でも知っている人
にとっては、大オドロキではないでしょうか。中国のバイタリティーがこんな
ところでも感じられました。
残念なことに8本の指で演奏するのを見ることはできませんでしたが、機会が
あればぜひ一度見て(聞いて)みたいと思います。

また、コンサートで使用された楽器にも驚いたことがあります。
普通日本で琴というと13弦のものを指しますが、その他に十七絃と呼ばれる
琴があることは知っていました。しかし、会場で使用されていたのは二十絃琴
(実際には21弦)、しかもなんと35年前に開発されていたのだそうです。
当コンサートの演出家であり楽器発明者でもある三木氏は、同じ21弦の中国
の古琴との作品・演奏交流の可能性を名前で閉ざしている感があるので、これ
からは新琴(にいごと)と呼びたいとコメントしていました。

昔少しだけ習い事として教わったことがありましたが、時代の変化は邦楽の世
界にも現れるものなのですね。古典を古典として継承し学ぶことも大切ですが、
時代に合わせて常に新しいことを発想し工夫を加えて発展させていくことは、
どの分野においても必要なことなんだと感じました。
邦楽というとなんだが眠くなりそうと思われる方も多いと思いますが、中国古
来の楽器を演奏する「女子十二楽坊」ファンの方も多いのでは?
たまには日本の古来からの楽器による演奏会も気分転換にお勧めします。
(Y.M)


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