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No.54 (2004年2月4日発行) >>受益証券を持ち出すことはできますか

                                



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         投信協会メールマガジン    No.54          2004/2/4
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
    ◆投資信託入門セミナーの開催

2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集 -23-
    ◆受益証券を持ち出すことはできますか。

4.その他
    ◆投資信託概況の発表日

5.カフェコーナー
    ◆「金銭教育について思うこと」


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1.トピックス

◆投資信託入門セミナーの開催◆

リスクを分散しながら、プロが運用する投資信託は資産運用を考えるうえで
欠かせない金融商品といってよいでしょう。しかし、投資信託と一口で言って
も、多種多様で、具体的にどの投資信託を買ったら良いのか、迷ってしまう方
も多いのではないでしょうか・・
そこで、投資信託協会と東京証券取引所では、「投資信託をどのように選んだ
らよいのか」また「注目を集めているETF(上場型インデックス投信)や
REIT(不動産投信)と呼ばれる新しいタイプの投資信託はどのようなもの
であるのか」についてわかり易く解説するセミナーを開催することとなりまし
た。
なお、今回のセミナーでは、特別講師として、投資信託に関する著書も多く、
テレビや雑誌等のメディアでもお馴染みの藤沢久美さんをお招きします。
この機会に、投資信託について基礎からじっくり勉強してみませんか?

 日時:平成16年3月6日(土)午後1時~
 会場:東京証券取引所2階「東証ホール」

セミナーのプログラム・お申込み等、詳しくはこちらまで。
http://www.tse.or.jp/index.shtml
定員まであとわずか、お申し込みはお早めに!


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2.募集中ファンド


今回から従来の添付ファイルによる公開を改め、当協会ホームページへのリン
クに変更いたしました。この変更により「添付ファイルが削除されてしまって
閲覧できない」というご不便は解消されます。

リンク先の公開内容は、従前と同様、新規設定ファンド(2月4日現在)につ
いて、手数料、購入窓口等の内容を一覧表にしたものです。
<追加型>設定日が2月中のファンド・・・ 4本
<単位型>2月4日が募集期間に含まれているファンド・・・ 12本

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2004/fund04021.pdf


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3. 投資信託に関するQ&A集  -23-

◆受益証券を持ち出すことはできますか。◆


投資信託を保有している証拠として受益証券を受取ることができます。しかし
受益証券は販売窓口で保護預りされるのが一般的で、持ち出しは通常行われま
せん。

★受益証券の保護預り
投資信託の受益証券は販売会社の窓口で保護預り契約を結び、保護預りしても
らうのが一般的です。券面をご自身で保管する時には、盗難や紛失、焼失とい
った事故も懸念されますが、保護預りを利用すればこのような心配もなくなり
ます。また保護預り制度は無料で利用できる販売会社がほとんどです。
(詳しくはNo52「受益証券の保護預りとは何ですか。」をご参照下さい)

★どうしても受益証券が欲しい
投資信託の受益証券は保護預りされることが多いので、通常大券(大きい金額
の額面)で発行され保管されています。このため、個人のお客様が受益証券を
引出したいと申し出た場合には、新たに小口の受益証券に作り直す必要が生じ
るため、引出しまでに相当の時間がかかります。
なお累積投資専用ファンドについては、保護預り契約において販売会社に保管
を委託することとされているので受益証券の引き出しはできません。

★受益証券を引出すと
保護預り制度を利用していれば、分配金の受取りについても販売会社からお知
らせを受取ることができ、分配金によるMRF(マネー・リザーブ・ファンド)
の自動買付を契約していれば、わざわざ分配金を受け取りに行かなくとも無駄
のない運用ができます。しかし受益証券をご自身で保管されている場合には、
決算日の認識や決算日における分配金の有り無しなどの確認の他、分配金受取
りのために当該ファンドを扱っている販売会社へ受益証券を持ち込まなければ
ならないという手間も発生します。
また、販売会社へ受益証券を持ち込んでもその受益証券が事故証券ではないこ
とを確認するため、すぐに分配金の受け取りができないこともあります。
この事故証券ではないことの確認は、分配金受取りの際だけでなく、受益証券
を持ち込んで保護預りを開始する際にも行われます。

以上のように、受益証券を持ち出すことは投資家にとってかなりのデメリット
を負うことになりますので、保護預り制度をご利用されるようお勧めします。


次回は「相続する場合、いつの基準価額が適用されますか。」についてお答え
します。


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4.その他

◆投資信託概況の発表日◆

投資信託協会では、毎月1回、前月末の純資産等の数字を発表しております。
2月の発表日は2月13日(金)を予定しております。なお、ホームページへの
記事掲載は同日16時00分頃の予定です。


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5.カフェコーナー

◆金銭教育について思うこと◆

1月末、金融庁の主催により「金融経済教育を考えるシンポジウム」が都内で
開催された。これは教育関係者及び金融教育を推進しているNPO関係者など
を対象に金融経済教育の重要性についての理解を深めることを目的に開催され
たものだが、業界に席を置き仕事として証券の啓発活動に携わることも多い中
で、その必要性を改めて強く感じた有意義なシンポジウムであったので、その
模様をお伝えしたい。

土曜の午後しかもポカポカのお出かけ日和というのに会場はほぼ満員の参加者
で埋め尽くされていた。基調講演の竹中金融担当大臣は「21世紀における金
融経済教育の意義」をテーマに、社会的弱者に対する金融経済教育の必要性、
担当省のシームレス化(子供の教育に関して文科省、大人[の職業能力訓練な
ど]は厚労省であるがそこに垣根がないこと)、専門家とメディアの役割の3
点が重要であるということを講演された。

次に、竹中大臣に加え、投資教育の必要性を感じ学校教育の現場で既に投資教
育に取り組んでいる都立高校の新井教諭、国民の金融知力を高めるためにNP
Oを立ち上げた金融知力普及協会 伊藤理事長、事業会社を代表して投資家教
育のために種々の取り組みをしている野村證券から柳谷専務執行役員らが参加
したパネルディスカッションでは、大臣から政策分析部会の金融教育版、「経
済教育の分析ネットワーク」的なものを設置し、いろいろな立場の人に参加し
ていただき、ベストプラクティスを交換してはどうかといったことも提案され
た。

そして最後に日経ストックリーグに参加し、優秀な成績を修めた高校生、大学
生からのプレゼンテーション。日経ストックリーグでは、自主テーマを決定し
それにもとづいたポートフォリオの作成が課題とされ、株式の値上がりを競う
ゲームではないが、学生からは「株」というと「競馬」や「パチンコ」といっ
た「博打的なもの」と思っていたが、株式への投資を通じて経済に興味を持つ
ことができ、日本経済の将来を考えることができたという話もあった。また、
日本で初めてファイナンス科を設けた沖縄県立名護商業高等学校の遠越教諭か
らは、諸団体が行うセミナー等を利用して教員も自己研鑽を積み、生徒に授業
を行っていきたいとの発言があった。

教育現場でタブーとされている課題・・・一つは性で、もう一つはお金の話で
あるとのこと。現代社会においてはそのどちらの情報も普段の生活にとって必
要なものとなっていると感じるが、人前で話にくいのもこれまた事実。
お金というと「お金儲け」といったダーティーなイメージがあるが、飛び入り
参加された福井日銀総裁の言葉をかりれば「自分の人生をよりいきいきと暮ら
すため」や「自分の使わないお金を世の中でいきいき活動させるため」のお金
について学ぶことは、限られた人生をより有意義に過ごすためにとても重要な
ことであり、小さい頃から学ぶべきことであると強く感じた。

因みに今回のシンポジウムの出席者は6割が金融機関関係者で教育関係者はわ
ずか7.2%(主催者側の発表による)。今後もこのようなシンポジウムが継
続して開催され、教育現場の先生方が多く出席するようになると、日本の経済
も明るくなるだろうに・・・(真値易学)


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