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No.5 (2002年02月06日発行) >>種類が多すぎて、何を選んだらいいかわかりません

                                

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      投信協会メールマガジン  No. 5     2002/2/6
                発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.募集中ファンド

2. 投資信託入門
   ◆ 種類が多すぎて、何を選んだらいいかわかりません。

3. カフェコーナー
   ◆「苦情承り屋」の独り言

4. お知らせ
   ◆ 日経225ETFセミナー開催


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1. 募集中ファンド

2月6日現在募集中の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧
表になっています。詳しくは添付のファイルをご覧下さい。
(fund02021.pdf)


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2.投資信託入門

◆ 種類が多すぎて、何を選んだらいいかわかりません。 ◆

本数も多いし、種類も多い。その中から自分に適したものをどうやって選んだ
らいいのか説明します。

人生のライフイベントには、結婚や新車、住宅の購入、子供の教育などがあり、
豊かな老後のための備え等、まとまったお金が必要となる機会がたくさんあり
ます。それぞれのイベント実現までの期間は1年より短いのかそれともある程
度先のことなのか。まずは、資産を運用する(預ける)目的と資金を使うとき
までの期間(運用期間)をはっきりさせましょう。それによって、数ある投資
信託の中から「流動性」、「安全性」、「収益性」のどれを重視したらよいか
がわかってきます。

流動性・・・日常の生活に必要な資産を運用したいとき
安全性・・・使い道は決まっているが、時間的に余裕のある資金を運用したい
	  とき
収益性・・・使う予定がなく、中・長期的に大きく育てたいとき

★ 流動性に気をつけましょう
株式投資信託、公社債投資信託とも共通して単位型(一定の募集期間にしか購
入できないもの)にはクローズド期間といって換金できない期間を設けている
ものが多くあります。また、いつでも購入できて、解約できる追加型でも預入
れから何日かで換金を申し込むと留保金(安定した運用を妨げたペナルティー
として徴収され、信託財産に組み入れられるもの。MMFや中国ファンドで3
0日未満の解約の際に徴収されるのはこれです。)が取られるものがあります
ので、すぐ使うかもしれない資金の場合は注意しましょう。

★ リスクについて理解しましょう
投資信託は値動きのある株式や債券に投資し、それを毎日時価で評価していま
す。また外国の証券に投資しているものであれば為替の変動も影響します。
このように、投資信託は将来の価値が保証されているものではありませんので
「元本保証」がある預金等と比べてリスクがあるといわれます。
前回No4でも説明しましたが、投資信託には公社債だけで運用するものと株
式も組み入れて運用するものがあります。株式で運用するものは公社債だけで
運用するものと比較してリターンのブレが大きい分、リスクのブレも大きくな
ります。世の中にはリターンが高くてリスクが低いという都合の良い商品はそ
うそう存在しません。高いリターンを求めるには高いリスクを覚悟する勇気も
必要なのです。

★ 投資信託の投資対象と運用方針
投資信託は、リスクとリターンの程度がファンド毎に投資対象や運用方針によ
って異なります。それら投資対象や運用方針は「目論見書(もくろみしょ)」
に書かれています。
投資信託を購入される際には、ご自身の資産形成の目的にあわせて投資対象や
運用方針を十分検討し、「目論見書」をよく読んで納得してからご購入いただ
くことが重要です。

★ 過去の成績を参考に選びたかったら
投信評価会社という会社が過去の基準価額や様々なデータを分析し、☆の数等
で投資信託をランキングし、マネー誌やホームページで公表しています。
これらのランキングは、過去の数字から算出しているもので将来の成績を約束
しているものではありません。
また、評価は絶対的なものではなく、評価機関が変わると評価が違うこともあ
りますし、成績が振るわなければ将来ランキングが下がることもあるわけです。
評価機関の出しているランキングはあくまでもファンドを選ぶときの参考とす
るのが良いでしょう。

投資信託協会が評価のもととなるデータを提供している評価機関は、次のアド
レスからリンクできます。
http://www.toushin.or.jp/invest/check.html

次回は、「お金の出し入れは自由なの?」について説明します。


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3. カフェコーナー

◆ 「苦情承り屋」の独り言 ◆

投資信託協会に「苦情相談窓口」が出来てからマル3年が経つ。最近は運用成
績の不振でお叱りの声がめっきり多くなった。暗い、切ない話を聞くとこちら
の心も沈み、ストレスが溜まる。
 昔々、貧乏侍が「殴られ屋」の看板を首から下げて、不平・不満のある人に
殴らせて、その日の糧を得ていた「殴られ屋」の商売があったそうな。「苦情
承り屋」も似たような商売である。電話で頭を殴られることはないが、電話の
奥の声がずきずきと心を切り刻む。70歳を超えた婦人に話の途中で泣き出さ
れたときも有り、そんなときは1日憂鬱になる。「適合性の原則」に照らして
疑義を感じたので、販売先に問い合わせると「社内規則に70歳以上には販売
しない規定があるが、その人には65歳の時に販売したので問題ない。」との
回答がきた。「我に責任なし」と言わんばかりの態度に、この会社のアフタ-
ケア体制が心配になった。

 「10年前に退職金を全額一つの株式投信に投資して半分になった。その時
は差し迫った用途もなかったので、『投信は長期に持ってもらえば絶対損をし
ません。日本の過去の例では15年以上持って、買った値段より安かったこと
はありません。』とのセールスマンの言葉を信じて買ってしまった。あと5年
で元に戻るだろうか。」と相談を受けたが、返す言葉が見当たらない。いくら
投資信託はリスク分散商品と言っても、今日の日本のように、長期に総体的に
不況が続くと下値に収斂(しゅうれん)されて、パフォ-マンスを上げること
は容易なことではない。「投信だから半分で済んだが、株なら全部紙屑になっ
ていたかも知れませんよ。」といっても慰めにもならない。「一つのファンド
でなく、外国に投資するものや、公社債投信にも分散しておけばよかったです
ね。」と言っても「後悔先に立たず」である。分散投資が本髄である投信をさ
らに分散投資するのも投資の真髄である。

 確定拠出年金(世に言う、401K)の行く末を案じる電話も頂いた。日本
に今ある確定給付年金が将来、行き詰まるとの予測から、アメリカに成功した
先例のある年金制度を導入したものだが、日本ではうまく成長しないとのご宣
旨である。「転ばぬ先の杖」のご忠告は有り難いが、まだスタ-トしたばかり、
良くするのも悪くするのもこれからのこと。「夜の明けぬ朝はない」との諺も
あり、また「日本経済は今が底」との観測も聞かれる。案じてばかりでは何事
も始まらない。明るい未来を信じて漕ぎ出そう。しかし、老婆心ながら、40
1K年金関係者にはくれぐれも慎重な運営を願ってやまない。 (Leo)


★-----★★ お知らせ ★★-----★-----------------------------------★

◆ セミナーのご案内  ~ 日経225ETFセミナー ~ ◆

日経225ETFは「日経平均株価(日経225)」に連動する上場された投資信託。
大阪証券取引所では日経225に関するセミナーを東京と大阪で開催します。
<東京会場>2月28日(木)と3月12日(火)
      エンパイヤビル(八丁堀)
<大阪会場>2月27日(水)と3月15日(金)
      大阪証券会館(淀屋橋又は北浜)

お申し込み、お問い合わせは大阪証券取引所 経営企画本部 広報グループ
電話06-4706-0800 FAX06-6227-5272までお願いいたします。

大阪証券取引所ホームページ 
http://www.ose.or.jp/

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