No.45 (2003年9月17日発行) >>人によって購入できない投資信託があるのですか
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投信協会メールマガジン No.45 2003/9/17
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1. トピックス
◆投資信託の市場動向(8月中)
2. 募集中ファンド
3. 投資信託に関するQ&A集 -14-
◆人によって購入できない投資信託があるのですか?
4. その他
◆お金について学ぶ 国際シンポジウム開催
5. カフェコーナー
◆「廃墟ブーム」
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1. トピックス
◆投資信託の市場動向(8月中)
(1)資産の動向……投信全体の純資産は4ヶ月連続の増加(1兆417億円の
増加。1兆円台の増加幅は、一昨年5月の1兆6,868億円に次ぐ水準)。
内、株式投信は5ヶ月連続の増加。
8月の設定等の状況を見ると、
・総合計は3兆9,111億円の設定。内、株式投信の設定は1兆2,448億
円(1兆円台の設定額は、昨年9月の1兆2,083億円を上回る水準)。
設定 解約 純資産計 (前月比)
1. 株式投信 12,448 6,066 196,134 (+10,626)
2. 公社債投信 25,383 24,496 125,792 (+874)
3. MMF 1,279 2,363 47,938 (▲1,083)
合計[1+2+3] 39,111 32,926 369,865 (+10,417)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。
(2)運用状況
8月の運用状況を見ると、
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると
50.2%→52.3%と上昇し、全体の公社債の組み入れ比率は
53.6%→53.3%にわずかながら低下した。
<単位:%>
株式 公社債 余資等※
1.株式投信 52.4 38.0 11.7
2.公社債投信 ― 76.3 25.2
3.MMF ― 55.9 49.4
合計[1+2+3] 27.8 53.3 21.2
※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
まれます。
● 株式の売買状況(国内外合算) 685億円の売り越し。
(3)主体別残高状況
<単位:億円>
証券会社 銀行等 投信会社 合計
1.株式投信 121,709 72,194 2,230 196,134
2.公社債投信 116,765 8,658 368 125,792
3.MMF 34,271 12,747 919 47,938
合計[1+2+3] 272,746 93,601 3,517 369,865
(前月比) (+9,546) (+1,693) (▲821) (+10,417)
(保有割合:%) (73.7) (25.3) (1.0) (100.0)
(4)契約型私募投資信託の資産の動向
<単位:億円>
設定 解約 純資産計(前月比)
合計(株投+社投) 4,562 2,623 94,848 (+2,987)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。
(5)不動産投信(REIT)
15年7月(前月比) 15年6月 前年7月
純資産計 5,266億円(+324億円) 4,941億円 4,154億円
売買高計※ 75,229口 70,353口 37,378口
売買代金計※ 324億円 371億円 146億円
(※は東証調べ)
(6)マーケット指標
15年8月末(前月比) 15年7月末 前年8月末
日経225(円) 10,343.55(+780.34) 9,563.21 9,619.30
TOPIX(ポイント) 1,002.01(+62.61) 939.40 941.64
(252回債) (251回債) (241回債)
国債利回り(%) 1.470(+0.545) 0.925 1.175
為替(1米$:円) 117.15(▲3.05) 120.20 117.95
東証REIT指数 1,087.92(▲24.77) 1,112.69 -
(ポイント)
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2.募集中ファンド
9月17日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表に
なっています。
追加型については設定日が9月中のファンド、単位型については9月17日が
募集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。
(fund03092.pdf)
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3. 投資信託に関するQ&A集 -14-
◆人によって購入できない投資信託があるのですか?◆
証券取引においては、投資勧誘の原則として「適合性の原則」があります。
★ 適合性の原則(証券取引法第43条)
証券取引法には第43条に以下の内容が記されています。
証券会社は、業務の状況が次の各号のいずれかに該当することのないように、
業務を営まなければならない。
1 有価証券の買付け若しくは売付け若しくはその委託等、有価証券指数等先
物取引、有価証券オプション取引若しくは外国市場証券先物取引の委託又は有
価証券店頭デリバティブ取引若しくはその委託等について、顧客の知識、経験
及び財産の状況に照らして不適当と認められる勧誘を行って投資者の保護に欠
けることとなっており、又は欠けることとなるおそれがあること。
これはわかりやすく言えば、有価証券の取引において顧客の知識や投資目的、
投資経験、財産の状況からみて、その商品が顧客に適していない場合には勧誘
を行ってはならないということです。
具体的には、経済の知識や証券の知識のないお年寄りや資産を持っていない方
にリスクの高い商品、投資信託で言えば例えばブル・ベア型などのデリバティ
ブを積極的に使って運用する投資信託等を勧誘する行為をいいます。
★適合性の原則を徹底するために
上記のように証券取引法ではお客様に適合しない商品を無理に勧誘することを
禁じていますが、実務においてより適合性の原則を徹底させるために、日本証
券業協会(証券会社や投資信託を扱っている金融機関が入会しています)では次
のようなルール(公正慣習規則第9号)を定めて投資者の保護を図っています。
第2条 協会員は、その業務の遂行に当たっては、常に投資者の信頼の確保を
第一とし、証取法その他の法令諸規則等を遵守し、投資者本位の営業活動に徹し
なければならない。
2 協会員は、顧客の投資経験、投資目的、資力等を十分に把握し、顧客の意
向と実情に適合した投資勧誘を行うよう努めなければならない。
販売会社の営業員はこのような規則に基づいて営業活動をしています。
口座開設の際に証券投資経験の有無、資産の状況などを聞かれるのも営業員が
その後、個々のお客様に適すると思われるファンドを勧誘・販売するために必
要な情報なのです。
次回は「購入したいファンドがあります。どこで購入できるのか教えてくださ
い。」についてお答えします。
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4.その他
◆お金について学ぶ 国際シンポジウム開催
いま、お金について学ぼうという意識が高まりつつあります。今回、金融広
報中央委員会では、「お金について学ぶ 国際シンポジウム」~今、なぜ学校
や家庭でお金に関する教育が必要なのか~を開催します。
金銭教育の先進国であるアメリカからもゲストをお招きし、これからの日本
における金銭教育について考えます。
開催日時:平成15年10月12日(日)12:00~15:00
開催場所:グランキューブ大阪[大阪国際会議場]
大ホール及びホワイエ
参加料 :無料
定 員 :2,000名(事前予約制・先着順)
主 催 :金融広報中央委員会
協賛協力:NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
後 援 :(社)投資信託協会 他
プログラム等の詳細とお申込みはこちら
http://www.jafp.or.jp/sympo/
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5.カフェコーナー
◆「廃墟ブーム」◆
少し前にメディアで小さく取り上げられていたが、今静かな「廃墟ブーム」ら
しい。使われなくなった工場などに潜入しそこで記録写真を撮ったり、ただ敷
地内を歩くだけだったり、静寂の中にじっと身を置くだけだったりと楽しみ方
は人ぞれぞれであるようだ。廃墟に関するサイトも数多く存在しアクセス数も
かなりの件数を数え、写真集も発売されている。私も手にとってみたのだがパ
ラパラとページをめくると、稼動していない工業施設を中心に廃墟と化した建
設物がオブジェのように被写体として存在している。なかなか面白いもので人
一人いない空間がこれほどまでに存在感をもつのかと驚いてしまうほどである。
もちろん私自身潜入体験はないが気持ちはなんとなくわかる気がする。きっと
数年、数十年前、そこには確かに人々が活動していて考えられないほど大きな
エネルギーがうねっていたに違いなく、それが今は差し込む光に反射した埃の
舞う音さえ聞こえそうなくらい静かに存在するその時間の隔たりを想像すると
なんだかゾクゾクしてくる。
そういえば海岸沿いを車で走る時、これに似た経験をする。私は専ら助手席な
ので外をずうっと見ていると潰れてそのままにしてある店舗が目に入ってくる。
たこ焼き屋、釣り餌屋、弁当屋、看板は錆つき明らかに営業はしておらず何年
も放っておいてあるような、ある意味廃墟と化している店舗である。昔フッと
立ち寄ったことのある店がこのような状態になっていたりするとなんとも寂し
くなるがその当時の記憶が蘇ってきてなんだかなつかしくなり気持ちが穏やか
になってくる。
このように昔のことをゆっくりと思い返していくと気持ちに余裕が出てリラッ
クスできる瞬間がある。「廃墟ブームです。」と言われて素直にそうなのかと
理解しがたい方もいるだろうが過去の時間に意識を移動させるという心理的な
作業は案外人を癒す効果があるのかもしれない。日々いろいろなことに追われ
て過去のことを思い出す機会が減った今、過ぎ去った時間をそのまま形に留め
ている「廃墟」は、過去を思い出すきっかけとしてうってつけのものだったの
ではないだろうか。
(S・I)
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