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No.44 (2003年9月3日発行) >>金融商品販売法が施行されたことよって販売はどう変ったのですか

                                


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         投信協会メールマガジン    No.44         2003/9/3
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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1. トピックス
    ◆10月4日は投資の日

2. 募集中ファンド

3. 投資信託に関するQ&A集  -13-
    ◆ 金融商品販売法が施行されたことよって販売はどう変ったのですか?

4. その他
    ◆投資信託概況の発表日

5. カフェコーナー
    ◆「都市・今昔物語」

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◆10月4日は投資の日 

★全国10都市14会場で講演会を開催 (入場無料)★
 <主催>証券知識普及プロジェクト

証券知識普及プロジェクトでは、10月4日(トーシ)「証券投資の日」とし
て、記念イベントを開催いたします。今年は10月1日~4日の間に、全国
10都市14会場において、証券投資をはじめ、様々なテーマ
で各界の著名人・有識者による記念イベントを開催いたします。

開催都市と開催日、会場及び主な講演者は以下の通りです。
東京会場   10月1日(水) 文京シビックホール 杉浦日向子氏 他
  〃       10月2日(木) 丸ビル  山崎元氏 他
  〃       10月3日(金) 東京証券会館  証券カウンセラー
  〃       10月4日(土) 東京証券取引所 「東証アローズ」 
大阪会場   10月4日(土) 中之島公会堂  中邨秀雄氏 他
名古屋会場 10月2日(木) 厚生年金会館  善岡浩二氏 他
札幌会場   10月1日(水) 札幌グランドホテル  三浦雄一郎氏 他
仙台会場   10月2日(木) 電力ホール  三原淳雄氏 他
新潟会場   10月2日(木) ホテルオークラ新潟  石川恭三氏 他
金沢会場   10月3日(金) 教育自治会館  植木靖男氏 他
広島会場   10月3日(金) 中国新聞ホール  上田宗嗣氏 他
高松会場   10月2日(木) 高松商工会議所  近藤昭仁氏 他
福岡会場   10月2日(木) 福岡大学  花岡幸子氏 他
  〃       10月3日(金) 西鉄グランドホテル  鈴木宣之氏 他

詳細につきましては、下記URLをご覧ください。
http://www.jsda.or.jp/html/chishiki/suishin/104.html
参加には10月2日(丸ビル)及び3日(東京証券会館)を除き事前申し込み
が必要です。受付けは先着順となっておりますのでお早めにお申し込みくださ
い。


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2.募集中ファンド

9月3日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表にな
っています。
追加型については設定日が9月中のファンド、単位型については9月3日が募
集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。


(fund03091.pdf)

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3. 投資信託に関するQ&A集  -13-

◆金融商品販売法が施行されたことによって販売はどう変ったのですか?◆



平成13年4月より金融商品の販売等に関する法律が施行され、販売時に当該
金融商品について元本割れのリスクがある場合には、その旨及びその原因とな
る事由等についての説明義務が定められました。

★説明義務創設の背景
日本では近年、人々の日常生活における預金、年金など各種金融取引の重要性
が高まり、そうした金融取引への関心も以前にも増して大きくなっています。
また、情報技術の急速な高度化により、多様で複雑な金融商品が開発され、提
供される環境となっています。
しかし、金融商品は、その危険性が顧客にとって一見してわからないため、説
明が不十分であったことを理由とする紛争が少なくありません。また、銀行法
や証券取引法等の各種業法に規定されている様々な情報提供義務に関する規定
に違反したとしても、直ちに損害賠償責任が生じるわけではなく、不法行為に
よる損害賠償責任(民法709条)で争われることとなりますが、業者の説明
義務の存否を原告が立証しなければならないなど裁判が長期化する傾向があり
ます。

★金融商品販売業者の説明義務と説明義務違反
21世紀を展望した金融サービスに関する基盤整備の一環として、金融サービ
スの利用者保護を図るため、金融商品販売業者の顧客に対する説明義務、しな
かったことによって生じた損害の賠償責任を民法の特例として定めるなどの措
置が講じられました。
具体的には、金融商品販売業者に対し、顧客が金融商品販売業者等である場合
や、顧客が説明を要しない意思表示をした場合を除いて、①元本欠損が生ずる
恐れがある旨及び元本欠損を生ずる次の要因(金利・通貨の価格・有価証券
市場における相場その他の指標に係る変動,金融商品販売業者等の業務又は財
産の状況の変化)、②権利行使期間の制限又は解約期間の制限 を内容とする説
明義務が課されました。(第3条)

金融商品販売業者が顧客に重要事項を説明しなかったときは、損害賠償責任を
負うものとし、元本欠損額をその損害額と推定することも明記されました。
(第4条、第5条)また、説明義務を法定されたことにより、原告(顧客)の
因果関係の立証責任を転換され、原告の立証責任の軽減が図られることになり
ました。(従来通り民法709条による損害賠償請求を行うことも可能です。)

★勧誘の適正性の確保
金融商品販売業者は、勧誘の適正の確保に努めなければならない旨が規定され
(第7条)、次に掲げる①~③の事項を含む勧誘方針を策定・公表しなければ
なりません。(第8条)

①勧誘の対象となるものの知識、経験及び財産の状況に照らして配慮すべき事
項②勧誘の方法及び時間帯に関し勧誘の対象となるものに配慮すべき事項
③その他勧誘の適正の確保に関する事項

第8条に定める規定に違反して勧誘方針を定めず、又は公表しなかった金融商
品販売業者等は50万円以下の過料に処せられることになります。(第9条)


次回は「人によって購入できない投資信託があるのですか」についてお答えし
ます。


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4.その他

◆投資信託概況の発表日

投資信託協会では、毎月1回、前月末の純資産等の数字を発表しております。
9月の発表日は9月11日(木)を予定しております。なお、ホームページへ
の記事掲載は同日14時30分頃の予定です。


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5.カフェコーナー

◆ 「都市・今昔物語」 ◆

最近、ようやく株式市場が活況を示すようになってきた。15年の年月を経て
3万8千円の最高峰から8千円台割れの地獄を見て、再び1万円台まで回復し、
その売買高も連日10億株を超えて、兜町のシマにも明るさが戻ってきた。
人の世も経済活動ほどのスピードでの変化程ではないが、年とともに確実に変
化していく。また、街も人の世の移ろいを反映し、ゆっくりと変貌していく。

我が棲家の里は湖沼を中心に北と西に二つの市と隣接する町でこの3市町は生
活圏を共にする。毎年、8月の初めに3市町共催の盛大な花火大会が開催され
る。湖沼を囲んで3個所から一斉に打ち上げられる花火は豪華であり、一夏の
風物詩となっている。幸い我が棲家の2階からは3個所の花火が見物できる位
置にあり、毎年この日がくるのを楽しみにしている。ビールを片手に眺める花
火は小さな至福を感じる一時である。
この近隣一帯には古墳があり、規模は小さいが前方後円墳・円墳が多数点在す
る古くから開けた地域である。この一帯の歴史については西の市には9世紀の
初めに築城された記録があり、北の市には10世紀に平将門が丘陵地に支砦を
築いたとの記録が残されており、将門由来の史跡があちこちに散在する。
北の市は湖畔を背に丘陵が広がり、昔より風光明媚な地として親しまれていた。
明治から昭和初期にかけては志賀直哉、武者小路実篤等の多くの文人が湖畔周
囲に住いを構えており「北の鎌倉」と呼称されていた。この時代は自然が豊か
な清楚な山里であった。澄み切った湖面には多くの水鳥が羽を休め、あるいは
小魚を啄む姿が四季を通じて垣間見られた。夏には子供たちが湖畔で水遊びに
歓喜する声が湖畔にこだましていた。かの有名な山下清画伯も湖畔を散策され
た記録が残っている。この湖畔は愛犬麗雄(レオ)との散歩道の一つである。
我が棲家から往復1時間半の道のりだから、老犬の足には負担が多く、最近は
めっきり訪れることがすくなくなったが。

この湖沼も戦後を境に50年の歴史を経てその容貌が様変わりして行く。
昭和30年代の日本再興期を迎え、我が里の近隣一帯も東京のベットタウン化
が進み、その姿も変貌していった。湖畔を囲む田園地帯が住宅地へと姿をかえ
るにつれて、かの湖沼は3市町から注入される生活廃水により、魚も棲めない、
そして野鳥も寄り付かない死の湖水となり、いつのまにか「日本一の汚染され
た湖沼」として再び有名になった。汚染湖として脚光を浴びるようになってか
ら数十年が経つ。国・県や地方自冶体の懸命な努力が実り、最近になってやっ
と「日本一」の汚名を返上したが、しかし、その汚染度の数値は一位と二位と
は僅差であり、三位以下を大きく引き離す状態であり、いつでも「日本一」を
奪還できる位置にある。

一方、西に接する市は古くからこの地方の要所として栄え、特に昭和30年代
より東京のベットタウン化が顕著になり、わが国最初のマンモス住宅団地が造
成されている。最近は有名国立大学や国立癌センタ-を誘致する等、着々と近
代化をすすめている。このため街は近県でも有数な都市に変身し、駅前を中心
として、近隣の市町からショッピングや遊興を目的に人が集まる繁華街へと変
貌した。最近、この街が「東の池袋」と称され、問題のある街としてテレビの
報道特集に登場した。夕暮れにもなると駅前広場は何箇所も街頭演奏家達のラ
イブ演奏とそれを取り巻く観衆にたちまち占領されてしまう。その観衆のほと
んどは中・高女学生とおぼしき少女達である。
一日の仕事を終えて帰宅のバスを待つサラリーマンの疲れた体に、このライブ
演奏が鞭打つ。あの耳をつんざくドラムとシンバルの単調なリズムと怒鳴り声。
これに合わせた少女達の金切り声。まったくの、ただただ、""ドン・チャン、
ドン・チャン""の騒音の繰り返しにしか聞こえないこれらの演奏も、彼女達に
は真髄に達する音楽になっているのであろうか。このライブ仲間から2~3の
プロが育ち、この地を卒業していったと聞いたが、このグループの名は聞くと
たんに忘れてしまい、一向に覚えていない。

かって「北の鎌倉」の名称を誇った地は、今はその面影がなく、一方「東の池
袋」として名を馳せている街は、不夜城と化した街に明日を夢見る演奏家のた
まご達とこれを取り巻く少女達、更には彼女達を求めて茶髪族が集まりたむろ
する。この喧騒の中で少女達が蝕まれる「犯罪の街」に変貌しているとその報
道の中で問題提起された。
移ろいいく我が棲家の近隣の里の「都市・今昔物語」である。(Leo)



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