No.27 (2002年12月18日発行) >>株式投資信託‐3 インデックス型と業種別インデックス型の小分類
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投信協会メールマガジン No. 27 2002/12/18
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1. トピックス
◆ 平成15年度税制改正大綱に盛り込まれた投資信託税制
◆ 投資信託の市場動向(11月中)
2. 募集中ファンド
3. 投資信託入門
◆ 株式投資信託‐3
インデックス型と業種別インデックス型の小分類
4. その他
◆ 投資信託に関する書籍の紹介
5. カフェコーナー
◆ 「元気のもと」
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1.トピックス
◆ 平成15年度税制改正大綱に盛り込まれた投資信託税制 ◆
12月13日与党3党から平成15年度税制改正大綱が公表されましたが、こ
の中で株式投資信託についての税率10%の優遇措置や株式との損益通算など
の改正が盛り込まれました。
具体的には平成16年1月1日以降、次の措置が講じられることとなります。
(1)収益の分配(分配金、解約・償還金)について所得税の源泉徴収税率を
20%(申告不要)とする。特例として平成16年1月から平成20年3月末
までは税率を10%に軽減する。
(2)償還や解約時に損失が生じた時には、株式等に係る譲渡所得等の金額と
の通算が可能となる。
(3)ETFやJ―REITを含む上場株式等の配当等については、金額にか
かわらず20%の源泉徴収(申告不要)とする。特例として平成15年4月か
ら平成20年3月末までは税率を10%とする。
(4)ETFやJ―REITを含む上場株式等の譲渡益について、これまでの
長期保有に対する優遇措置を廃止して、平成15年1月1日から平成19年12
月31日までは保有期間にかかわらず10%とする。
これらの措置により、投資家の皆様にとって投資信託の魅力が向上し、投資信
託の今後の拡大・発展に資するものと期待しています。
大綱の全文は自民党ホームページをご覧下さい。
http://www.jimin.jp/
◆ 投資信託の市場動向(11月中) ◆
(1)資産の動向……株式市況が好転したことにより株式投信は増加。これに
より投信全体の純資産も増加。
11月の設定等の状況を見ると、
●株式投信
年複数回分配を行うバランス型のファンドでも設定の増加が寄与し、785億
円の資金増加(設定-解約)となった。これにより株式投信は9ヶ月連続の資
金増加となった。
<単位:億円>
設定 解約 純資産計(前月比)
1.株式投信 4,690 3,904 164,603(5,284)
2.公社債投信 20,801 25,016 144,614 (▲4,282)
3.MMF 2,005 2,856 57,249 (▲851)
合計1+2+3 27,496 31,777 366,467 (151)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。
(2)運用状況
11月の運用状況を見ると、
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると58.0%→
58.0%と変わらず、全体の公社債の組み入れ比率は53.2%→52.2%
と低下した。
<単位:%>
株式 公社債 余資等※
1.株式投信 58.0 32.3 13.1
2.公社債投信 ― 73.8 26.6
3.MMF ― 54.7 46.8
合計1+2+3 26.1 52.2 23.7
※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
まれます。
●株式の売買状況(国内外合算)691億円の売り越し。
(3)主体別残高状況
<単位:億円>
証券会社 銀行等 投信会社 合計
1.株式投信 112,531 49,420 2,651 164,603
2.公社債投信 130,973 12,282 1,357 144,614
3.MMF 39,659 15,547 2,042 57,249
合計1+2+3 283,164 77,251 6,051 366,467
(保有割合:%) (77.3) (21.1) (1.6) (100.0)
(4)マーケット指標
14年11月末(前月比) 14年10月末 前年11月末
日経225 9,215(575) 8,640 10,697
TOPIX 892(30) 862 1,050
(244回債) (243回債) (235回債)
国債利回り 0.995(0.005) 0.990 1.360
為替(1$) 122.40(▲0.8) 123.20 124.00
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2.募集中ファンド
12月18日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表
になっています。
追加型については設定日が12月中のファンド、単位型については12月18
日が募集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。
(fund02122.pdf)
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3.投資信託入門
◆ 株式投資信託-3 インデックス型と業種別インデックス型の小分類 ◆
前回取り上げた国内株式型と国際株式型に続き、インデックス型と業種別イン
デックス型の小分類について説明します。
インデックス型は、株価指数(インデックス)に連動した投資成果を追及する
ファンドをいいますが、ベンチマーク(目安)とするインデックスの種類によっ
て下記の4種類に分けることができます。
1.日経225連動型・・・約款上、株式への投資に制限を設けず、日経225
指数に連動する運用の成果を目指すもの
2.TOPIX連動型・・・約款上、株式への投資に制限を設けず、TOPIX
指数に連動する運用の成果を目指すもの
3.日経300連動型・・・約款上、株式への投資に制限を設けず、日経300
指数に連動する運用の成果を目指すもの
4.その他インデックス連動型・・・約款上、株式への投資に制限を設けず、
上記1~3以外の指数に連動する運用の成果を目指すもの
業種別インデックス型は、投資対象としている業種の中から選定した銘柄に投
資するファンドで、下記10種類に分けることができます。
1.建設・不動産株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、
主として国内の建設業、不動産業に属する株式に投資するもの
2.医薬品・食品株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、
主として国内の医薬品業、食品業に属する株式に投資するもの
3.化学・繊維・紙パルプ株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファ
ンドで、主として国内の化学業、繊維業、紙パルプ業に属する株式に投資
するもの
4.石油・非鉄株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主
として国内の石油業、非鉄業に属する株式に投資するもの
5.鉄鋼・造船株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主
として国内の鉄鋼業、造船業に属する株式に投資するもの
6.電機・精密株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主
として国内の電気機器業、精密機器業に属する株式に投資するもの
7.自動車・機械株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、
主として国内の自動車業、機械業に属する株式に投資するもの
8.商業株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として
国内の商業に属する株式に投資するもの
9.金融株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として
国内の金融業に属する株式に投資するもの
10.公益株型・・・約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主とし
て国内の公益事業に属する株式に投資するもの
当協会ではホームページ上で手数料一覧や基準価額検索システムを公開してお
り、商品分類や運用会社から検索することができますが、商品分類には上記の
分類が用いられています。
インデックスファンドは、アナリストやエコノミストによる情報を収集・分析
やそれらの情報を活用した運用が不要であるので、株式等を積極的に運用する
ファンドよりもコスト的に安くなる特徴があります。
将来の株式市場は明るいと思うけど個別銘柄や業種は選定できないという方や
基準価額をチェックするのが面倒くさいという方には、株価指数(インデック
ス)をニュースなどでチェックすることにより基準価額もある程度把握するこ
とができるインデックスファンドをお勧めします。
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4. その他
◆ 投資信託に関する書籍の紹介 ◆
★金融消費者のためのファイナンシャル・リテラシー★
(投資者向け)
楠本くに代 著
発行:近代セールス社<244頁/1,600円>
株式や投資信託等で失敗しないために金融消費者が学んでおくべき最低限の知
識を解説した本。著者が大学や消費生活センター等で講演した内容をまとめた
もので、生活設計、株式、投資信託、債券、外貨預金、ペイオフ、年金・保険、
広告の見方、金融商品販売法、消費者被害、金融商品を買う時にする質問(米
国SEC)の12章からなっています。
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5. カフェコーナー
◆ 「元気のもと」 ◆
日曜日に友人の結婚式があり、久しぶりに学生時代の友人6人と再会した。6
人の共通点は同じ学部の卒業というつながりだけだが、卒業後はなぜかよく集
まりよくしゃべった。特に同業に就職したA子とは毎週のように会い、いろい
ろな話をしたが、最近は予定が合わせにくくなんとなく距離が遠くなっている。
披露宴会場で席に座っていると、いつものボーイッシュな服装とは全く違う着
物姿の楚々としたA子が席についた。はじめはお互いにちょっと様子をうかが
う感じだったが、次第に昔と変らない姿が見えてきて安心した。
彼女は卒業と同時に某証券会社に入社したが、銀行で投信の販売が開始される
に伴い某都市銀行に再就職。今は資産管理アドバイザーとして1支店に席を置
きながら2地域を担当して忙しい毎日をおくっているとのことである。
彼女の仕事ぶりは証券会社に勤務している頃から相当なもので、休暇中の旅先
から会社に連絡をいれたりという熱心さだったが、今も仕事への情熱は変って
いないようだ。それ以上に私が驚愕したのは、ストレスを週に4日の飲み会で
消化しているところ。なぜ4日も飲み会があるかといえば担当している2地域
でそれぞれ2日ずつこなしているかららしい。私などそんなに毎日アルコール
に浸かっていては体がもたないのではと心配するが、彼女いわくそれがないと
翌日元気になれないそうである。
株式市場が活気付かないと投資信託も元気が出ないのが今の現状。13日の税
制改正大綱では株式譲渡益、配当、株式投資信託の収益分配金にかかる税率が
原則20%に統一され、5年程度は一律10%に軽減される内容が発表された。
この発表を受けて即市場が活気付くということはなかったが、この内容が周知
されるとともに投資家のリスク商品への関心が高まり、投信の購入がより身近
に日常化する日が来ることを願ってやまない。
そして例の彼女であるが、披露宴終了後、着物姿のまま飲み仲間数人とタクシー
に乗り込み、私が誘う間もなく酒宴の場所へ消えていった。きっと明日も元気
印100%の彼女の姿がみられることだろう。(Y.M.)
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