No.26 (2002年12月4日発行) >>株式投資信託‐2 国内株式型と国際株式型
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投信協会メールマガジン No. 26 2002/12/4
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1. トピックス
◆ 投資信託に関するアンケート調査(2)
2. 募集中ファンド
3. 投資信託入門
◆ 株式投資信託‐2 国内株式型と国際株式型
4. その他
◆ 投資信託概況の発表日
5. カフェコーナー
◆ 「三本の気になる木」
6. 編集後記
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1.トピックス
◆ 投資信託に関するアンケート調査(2) ◆
一般世帯を対象に投資信託とのかかわり方について調査した「投資信託に関す
るアンケート調査報告書」より、前回に引き続き、主な内容をご紹介します。
――投資信託を購入しない理由は「よくわからないので不安」が64.3%――
●投資信託を保有したことがない未経験世帯は、「投資信託については特に興
味がない」が94.0%。「詳しい情報を得たい」と考える世帯は5.6%で2回連
続の下降。
●詳しい情報を得るために自分に適した方法は「新聞・雑誌・テレビ・ラジオ」
が52.3%で最も高い。前回と比較すると「インターネットで見たり調べたり
する」が11.8ポイント、「友人や知人から説明を受ける」が11.9ポイント下
降しており、積極的な態度が薄れてきている傾向がある。
●投資信託を購入しない理由は、「投資信託がよくわからないので不安」(64.3%)
が突出して高く、「元本保証がない」が35.1%で続いている。
――投資信託の購入意向は2回連続で下降傾向、購入意向の商品は
「MMF・中期国債ファンド・MRF」がトップ――
●投資信託の購入について「今後とも続けて購入したい」「今後、新たに購入
してもよいと思う」「新種類の投信ができたら検討したい」をあわせた“購
入意向率”は14.6%で前回と同水準。一方、「今後は続けて購入するつもり
はない」「興味がもてない」をあわせた""非購入意向率""は57.0%で前回比5.8
ポイント上昇し、2回連続の上昇。購入意向の下降傾向がみられる。
●投資信託を購入または増額する場合の商品選択は、「MMF・中期国債ファ
ンド・MRF」を上げる人が28.7%とトップ。「国内債券ファンド」(11.4%)、
「国内株式ファンド」(7.0%)が続く。
●同じ投資信託を他の店でも扱っている場合に購入しようと思う窓口は「特に
こだわらない」(39.8%)が最も高く、前回比6.4ポイント上昇。「銀行等
の窓口」(26.5%)、「証券会社の窓口」(17.8%)が続く。
――投資信託の広告接触率は72.7%で前回比5.8ポイント下降
確定拠出年金は35.0%、ETFは17.8%、不動産投信は45.1%の認知率――
●投資信託の認知状況は、「よく知っている」が12.9%、「言葉だけは知って
いる」が81.9%、「言葉も知らなかった」が5.2%となっており、大多数が
投資信託という言葉は知っていることがわかった。
●投資信託の特徴として認知していることは、「元本の保証がない」が前回比
5.5ポイント上昇し、58.4%で最も高い。
●投資信託の広告接触率は72.7%で、前回比5.8ポイントの下降。特に印象が
強い媒体は「新聞」(41.2%)、と「テレビ」(35.7%)あわせて76.9%を
占める。
●確定拠出年金については、「制度の概要は知っている」(10.0%)、「言葉
だけは知っている」(25.0%)を合わせると、35.0%の認知率であった。認
知世帯における加入意向では、「加入したい」が4.7%である。
●ETFについては「よく知っている」(2.3%)、「言葉だけは知っている」
(15.5%)を合わせると17.8%の認知率。認知世帯における興味は、「既に
保有している」が4.5%、「購入したい」が0.7%であった。
●不動産投信については「よく知っている」(4.4%)、「言葉だけは知って
いる」(40.7%)を合わせると45.1%の認知率。認知世帯における興味は、
「既に保有している」が1.0%、「購入したい」が1.6%であった。
投資信託に関するアンケート調査については、「投資信託に関するアンケート
調査報告書」として冊子にまとめております。
入手をご希望の方は、
投資信託協会広報部 TEL(03)5614‐8406 までお問い合わせください。(有償)
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2.募集中ファンド
12月4日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表に
なっています。
追加型については設定日が12月中のファンド、単位型については12月4日
が募集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。
(fund02121.pdf)
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3.投資信託入門
◆ 株式投資信託-2 国内株式型と国際株式型 ◆
前回取り上げた大まかな分類中、今回は国内株式型と国際株式型について説明
します。
国内株式型は、主に国内の株式で運用するものですが、組入れる株式などによ
って7つの種類に分けることができます。
1.一般型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として国内
株式に投資するもの
2.大型株型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として国
内の大型株に投資するもの
3.中小型株型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として
国内の中型・小型株に投資するもの
4.店頭株型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として国
内の店頭登録株に投資するもの
5.業種別選択型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、国内の
業種別あるいはテーマ別に投資を行うファンドでグループが構成され、そ
の間で投資者が選択し、乗換えが可能なもの
6.ミリオン型……給料天引き方式による累積投資専用ファンドでミリオンの
名称を用いているもの
7.財形年金株投型……財形貯蓄を利用する勤労者専用のファンド。種類は目
的や株式の組入限度によって一般財形50、一般財形30、年金・住宅財
形30の3種類
「大型株」と「中小型株」
大型株、中型株、小型株という名称は発行済み株式数によって決まります。
大型株は発行済み株式数が2億株以上、中型株は6千万株以上2億株未満、小
型株は6千万株未満となります。また、株価の動きの傾向として「大型株」は
金利や為替といった経済環境との連動性が高い傾向があり、「小型株」は、個
別企業の業績や成長性といった要因に大きな影響を受ける傾向がみられます。
国際株式型は、主に外国の株式で運用するものですが、国内株式型同様、組入
れる株式によって6つの種類に分けることができます。
1.一般型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として外国
株式に投資するもの
2.北米型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として北米
の株式に投資するもの
3.アジア・オセアニア型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、
主として日本を除くアジアとオセアニアの株式に投資するもの
4.欧州型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として欧州
の株式に投資するもの
5.中南米型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として中
南米の株式に投資するもの
6.アフリカ型……約款上の株式組入限度70%以上のファンドで、主として
アフリカの株式に投資するもの(現在アフリカ型のファンドは運用されて
おりません。)
当協会ではホームページ上で手数料一覧や基準価額検索システムを公開してお
り商品分類を用いても検索ができますが、商品分類には上記の分類が用いられ
ています。
運用対象についてはどんなものに投資されるのか、その対象を知ることはリス
クについても知ることになります。投資信託を購入の際には億劫がらず、投資
対象などを確認することが大切です。
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4. その他
◆ 投資信託概況の発表日 ◆
投資信託協会では、毎月1回、前月末の純資産等の数字を発表しております。
12月の発表日は12月12日(木)を予定しております。なお、ホームペー
ジへの記事掲載は同日15時頃の予定です。
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5. カフェコーナー
◆ 「三本の気になる木」 ◆
どんな人でも、ひとつやふたつ「思い出の木」があると思う。とは言っても、
今日紹介する三本の木の話は、小さいころの思い出話ではないし、毛利元就の
「三本の矢」のような教訓めいた話でもない。ここ半年余の一時期不思議と興
味を引かれた気になる木の話である。
ひとつ目の木は通勤電車から遠くに見えた「のっぽの木」である。枝ぶりがり
っぱでも無いのに、幹だけが一定の太さでまっすぐ伸び背丈だけはまわりの木
と比べてひときわ高く、てっぺんがこんもりした木であった。
電車から見るたびに不思議に感じ是非木の名前を知りたいと思いながらも、近
くに行って確認もせず月日が経過したが、最近になってその実体が分かった。
実は高くて大きなアンテナの根元から蔦がびっしりからみつき、てっぺん付近
で大きくこんもりしていたので遠くからみて大きなりっぱな木に見えたのであ
った。最近蔦の葉っぱが落ちその正体を露呈したのである。その正体が分かっ
た時はがっかりするとともに何か損をした気がした。
二つ目の木は、「鳥が異常に集まる木」である。背丈が10メートル以上もあ
る「ゆりの木」の街路樹の特定の1本である。夏場、決まって日没頃、葉っぱ
がじゃまで鳥の姿はみえないものの、どこからともなく絶え間なく集まって来
る様子や、鳴き声から判断して優に200羽は超えると思う。
これが毎日、同じ木に繰り返されたのである。隣の木もその隣も全部「大きな
ゆりの木」であるのになぜ「その一本のゆりの木」に集まるのか不思議で、帰
宅途中そこを通るたびに興味がわいた。やがて秋になりいつのまにか鳥の姿を
見なくなった。そして、冬になり、理由がなんとなく分かった。
葉っぱが茂っている夏場は上まで見とうせなかったので、背丈が全部同じと勝
手に思い込んでいたが、落葉して初めてその一本は他の木に比べて抜きん出て
背丈が高かったのである。でも、近くに雑木林があるのにもかかわらず、なぜ
駅前の繁華街の街路樹の内でひときわ高い、しかも巣もない木に毎日あれほど
集まったのかは今も謎である。
最後の三つ目の木は50~60坪の敷地にある「イチョウの木」である。イチ
ョウの大木は街路樹やお寺・学校ではよく見かけるが、個人向けの宅地で幹の
直径が1メートル・高さが15メートルはあるイチョウの大木は珍しい。敷地
には草花以外の木はなく、この大きなイチョウの木が枝ぶりを含め敷地の半分
を占めており、あたかもこの家の所有者は自分であると主張しているように思
えた。
最初のうちは実に不思議な家を見た気がし、どんな人が住んでいるのか興味も
わいた。ところが何回となくそのイチョウの木を見るたびに木のりっぱさに圧
倒されるようになり印象が変わってきた。今ではすっかりその木が気に入り
「敷地の半分を占める大木であろうが、他人に迷惑をかけるわけでもないし関
係ないことである。更に落葉して掃除が大変であっても、家族にとって“多く
の思い出”や“元気に生きる勇気”を与えてくれる“あすなろの木”なのであ
ろう。」と勝手に想像し、妙に納得している。・・・(T.K.)
★-----★★ 編集後記 ★★-----★--------------------------------★
本メールマガジンもようやく発刊1周年を迎えることができました。
この間、金融商品などに関するメールマガジンも数多く発行されておりますが、
投信協会メールマガジンの購読者数は当初の5倍に増え、ますますその責任を
感じております。
これからも投資信託の協会として、投資家の方々に適時適切な情報をお届でき
るよう努力してまいりたいと考えておりますので、引き続きご愛読を賜ります
ようよろしくお願いいたします。
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