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No.183 (2009年6月3日発行) >>為替ヘッジってなに?‐2

                                

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         投信協会メールマガジン    No.183          2009/6/3
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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1.募集中ファンド

2.投資信託に関するQ&A集‐151‐
  ◆為替ヘッジってなに?‐2

3.その他
  ◆投資信託概況の発表日

4.カフェコーナー
  ◆ザ コンビニ



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1.募集中ファンド

新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になってい
ます。

 6月中に設定されるファンド ・・・7本
 設定日が6月中のファンド  ・・・21本


詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2009/fund09061.pdf



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2.投資信託に関するQ&A集‐151‐

  ◆為替ヘッジってなに?-2

今回は、前回に引き続き為替ヘッジについてご説明いたします。投資信託に
とって、為替ヘッジとは、為替が変動することによって基準価額が変動して
しまう可能性を小さくすることです。

★先物為替予約でヘッジ
為替ヘッジは一般的に、先物為替予約を用いて行われます。先物為替予約と
は、通貨を将来のある時点、あるレートで売買する契約をすることです。つ
まり、現時点で将来に行う通貨間取引の為替レートを確定してしまうことで、
今後為替レートが変動しても、確定した為替レートで取引が行えることにな
ります。

★フォワードレートの決まり方
現在の為替レートをスポットレート、先物の為替レートをフォワードレート
と言います。この二つのレートはともに、通貨に対する需要で決まります。

ここで、現時点のドル円の為替レートは1ドル100円、日本の国債の金利が1%、
アメリカ国債の金利が3%の場合で考えてみます。

上記の条件であって、仮に『1年後のフォワードレートが1ドル100円』であれ
ば、投資家はどのような投資行動をとるでしょうか。
100円を持つ投資家がいたとして、日本の国債で運用すれば、1年後には101円
になります。アメリカ国債で運用するとすれば、現時点で100円を1ドルに替
え、アメリカ国債に投資し、1ドルは1年後に1.03ドルになります。そして、
1年後のフォワードレートが1ドル100円なので、先物為替予約を用いて、1.03
ドルと103円を交換する契約を結べば、為替リスクを負わないで100円を103円
にすることができます。

この場合、日本の国債で運用するより、アメリカ国債で運用して為替ヘッジ
をかけた方が有利ですから、フォワードに対して円買いドル売りの注文が入
ります。(1年後にドルから円に替えるため)
すると、フォワードは円への需要が高まり、円高ドル安に動き、結局のとこ
ろ、日本の国債に投資した場合と、アメリカ国債に投資した場合が、同価値
になる、1ドル約98円のフォワードレートに落ち着きます。(仮のフォワード
レートが1ドル100円というのは、市場の動きにより成り立ちません。)

フォワードレートは1年後の101円(日本国債で運用した場合)と1.03ドル(アメ
リカ国債で運用した場合)が均衡する水準で決定され、この例で言えば、101
÷1.03 でフォワードレートは求められ、1ドル約98円となります。
つまり、日米の金利差を埋めるようにフォワードレートが決定されるのです。

★ヘッジコスト
上記の例で言えば、金利の高いアメリカ国債に投資し、ヘッジをかけると、
結局日本の国債に投資したのと同じリターンになってしまいます。日本の国
債の金利が1%、アメリカ国債の金利が3%、この金利差を日本側から見れば
ヘッジコストといい、2%のヘッジコストがかかっています。アメリカに対し
て投資をすることで得られる金利は3%ですが、ヘッジをかけることで2%の
コストがかかり、結局日本の国債の金利の1%と同じリターンとなります。



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3.投資信託概況の発表日

当協会では、毎月1回、前月末の純資産等の数字を発表しております。5月分
の発表日は6月11日(木)を予定しております。なお、ホームページへの記事掲
載は同日15時の予定です。



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4.カフェコーナー

  ◆ザ コンビニ

コンビニとはよくいったものだ。まったく便利である。みんな便利を求める
ので競争も激しくお店の側からするとなかなか大変走だ。

とある駅の話。そこには駅から徒歩五分内に5件程のコンビニが乱立してい
た。それぞれ駅の東西南北に点在していたのでほどよい競争があったのだと
思う。

ある日、その駅が高架の工事をした。高架になるとその下には新たに色々な
お店が入る。どのように権利を獲得したのか、その5件のコンビニのうち、
あるお店が駅のど真ん前にコンビニとしては割とおっきめのサイズのお店を
構えることになった。

改札を出るとコンビニが目の前にある便利さ。そしてそこにお店を構えるこ
との有利さ。開店の日から、そのコンビニは地元最強のコンビニとなった。

一軒、二軒と今まで東西南北に点在していたコンビニが消えていき、ついに
そこの駅前コンビニだけが生き残り、王者としての地位を確立した。電車が
止まり、人々が駅に降りるごとにそのコンビニのレジは行列だ。この独占状
態はかなり強烈で、当分この地位は脅かされる事はないと思う。

コンビニと一言に行っても、似て非なるメニューも多く、サンドイッチはこ
こがいいが、オニギリならあそこ、というチョイスができなくなったのが個
人的には残念だ。

しかし、ある日の事、そのコンビニ王者に挑戦者が現れた。挑戦者は王者の
城(店)から歩いて三十秒もかからないところに店を構えた。なかなかチャ
レンジングである。

この勝負、挑戦者不利に思えたのであるが、王者の店のレジの行列に並ぶの
を嫌って、あえて「あっちのコンビに行こうぜ」と店員さんに聞こえよがし
に捨て台詞をはいて挑戦者の店に向かっていく客もいる。そうした取りこぼ
し狙いで出店したとしたらなかなかのニッチ戦略である。

果たして挑戦者がどこまで持つのか。毎日見ものである。

                                                            (人生)




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