No.164 (2008年8月20日発行) >>不動産投資法人(リート)の運用報告書ってあるの?
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投信協会メールマガジン No.164 2008/8/20
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1.トピックス
◆「不動産投信NEWS」8月号の公表
◆「投資信託の世界統計」(2008年第1四半期)の公表
◆投資信託の市場動向 (7月中)
2.募集中ファンド
3.投資信託に関するQ&A集-132-
◆不動産投資法人(リート)の運用報告書ってあるの?
4.その他
◆投資信託に関する書籍の紹介
5.カフェコーナー
◆雨
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1.トピックス
◆「不動産投信NEWS」8月号の公表
当協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信NEWS」8月号を公表しました。
なお、公表内容等は7月中の動向です。
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html
◆「投資信託の世界統計」(2008年第1四半期)の公表
当協会では、投資信託の世界統計をとりまとめた「投資信託の世界統計」
(2008年第1四半期)を公表しました。
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/w_result.pdf
◆投資信託の市場動向(7月中)
全体の概況
20年7月末の契約型公募証券投資信託の純資産は、前月比1,108億円増加して
73兆1,548億円となった。このうち、株式投信は前月比3,627億円増加(うち、
運用減2,386億円)して60兆9,539億円、MMFを除く公社債投信は前月比2,781億
円減少して9兆3,930億円であった。
販売態別に残高を見ると、証券会社経由の契約型公募株式投信の残高は、前
月比1,740億円増加して29兆5,578億円、銀行等経由の残高は1,922億円増加
して31兆63億円となった。
契約型私募投資信託の純資産は前月比328億円増加して33兆6,775億円となっ
た。
Ⅰ.公募証券投資信託の状況
(1)資産動向
設定 解約(償還含む) 純資産(前月比)
1.株式投信 17,021 11,007 609,539(+3,627)
2.公社債投信 33,621 36,402 93,930(-2,781)
3.MMF 1,473 1,211 28,078(+262)
合計[1+2+3] 52,117 48,621 731,548(+1,108)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味さ
れますので、本表では一致しません。
(2)運用状況
7月中の株式運用について、国内株式は316億円の買越し、外国株式は1,082億
円の売越しで7月末の組入株式の時価総額は19兆2,733億円となった。
公社債の運用状況については、国内公社債は692億円の買越し、外国公社債は
4,359億円の買越しで7月末の組入公社債の時価総額は31兆1,295億円となって
いる。
(3)主体別残高状況(公募証券投資信託)
証券会社 銀行等 投信会社 合計
1.株式投信 295,578 310,063 3,897 609,539
2.公社債投信 92,642 1,260 27 93,930
3.MMF 22,604 5,433 40 28,078
合計[1+2+3] 410,826 316,757 3,965 731,548
(シェア:%) (56.2) (43.3) (0.5) (100.0)
Ⅱ.私募投資信託の資産動向
設定 解約(償還含む) 純資産計(前月比)
合計(株投+社投) 9,668 8,421 336,775(+328)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味
されますので、本表では一致しません。
Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向
20年6月(前月比) 20年5月 前年6月
純資産計 39,068(+713) 38,355 34,580
追加出資額 794 0 649
Ⅳ.マーケット指標(参考)
20年7月末(前月比) 20年6月末 前年7月末
日経平均株価(円) 13,376.81(-104.57) 13,481.38 17,248.89
TOPIX(ポイント) 1,303.62(-16.48) 1,320.10 1,706.18
為替(1米$:円) 108.12(+1.70) 106.42 118.94
東証REIT指数 1,343.63(-51.47) 1,395.10 2,099.38
(ポイント)
(295回債) (294回債) (287回債)
国債利回り(%) 1.53(-0.08) 1.61 1.79
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2.募集中ファンド
新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。
7月中に設定されるファンド ・・・ 12本
設定日が7月中のファンド ・・・ 19本
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2008/fund08083.pdf
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3.投資信託に関するQ&A集-132-
◆不動産投資法人(リート)の運用報告書ってあるの?
今回は不動産投資法人(リート)の運用報告についてご説明いたします。
★資産運用報告?
不動産投資法人は、投資信託の一形態で、会社型という仕組みを用いて不動産
に投資を行います。その不動産投資法人が発行する投資証券は証券取引所に上
場されて売買が行われ、投資証券を購入した人は投資主となり、分配を得る権
利などを持つこととなります。
一般的な投資信託であれば、投資家が投資信託を購入する際には目論見書が交
付され、投資信託を保有している際には運用報告書が交付されます。不動産投
資法人が発行する投資証券を投資家が購入する際は、目論見書は交付されませ
んが(募集の場合は交付されます)、一般的な投資信託の運用報告書にあたる、
計算書類や資産運用報告をまとめた冊子(以下、このまとめた冊子をここでは
資産運用報告書と記載します)が投資証券を保有している際に交付されます。
★提供の義務
資産運用報告書を投資主に提供しなくてはならないことは、投資信託法に定め
られています。正確に言えば、提供しなくてはならないのは、計算書類(貸借
対照表・損益計算書・投資主資本等変動計算書・注記表)、資産運用報告、金銭の
分配に係る計算書、会計監査報告です。通常、投資主に提供する際は、これら
の資料を一冊にまとめて提供しています。
なお、これら投資信託法によって投資主に提供しなければならない資料につい
ては、投資主に提供する前に、不動産投資法人の役員によって構成される役員
会の承認を得なくてはなりません。
★資産運用報告書の内容
資産運用報告書には、一般的には冒頭において、フルカラーにより投資法人の
紹介や運用の状況、保有物件などが掲載されています。多くの場合、新規取得
物件や保有物件が写真入りで紹介されています。
この冊子の冒頭に掲載されている部分は、法律などで掲載が求められているも
のではなく、投資法人が投資主にとってわかりやすいように、独自に掲載して
いるものですので、各社ごとの工夫が最も見られる部分です。
次に、法律によって投資主への提供が求められている、資産運用報告などが掲
載されています。これらについては「投資法人の計算に関する規則」に定めら
れた表示方法に従って記載され、また、資産運用報告については投資信託協会
が定める規則にも従って記載されています。
資産運用報告には多くの項目を記載する必要がありますが、例えば「投資法人
の運用状況等の推移」「分配金等の実績」「今後の運用方針」「主要な保有資
産」「借入状況」などが記載されています。
★資産運用報告書はいつ提供される?
資産運用報告書は投資法人の各営業期間ごとに作成しなくてはなりません。つ
まり決算をむかえるごとに作成を行い、投資主に対して提供されます。現在、
日本の証券取引所に上場している不動産投資法人のほとんどが年2回決算(営業
期間は半年)ですので、投資主は年2回資産運用報告書を受け取ることになりま
す。(年1回決算の不動産投資法人もあり、その場合は年1回資産運用報告書を
受け取ります。)
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4.その他
◆投資信託に関する書籍の紹介
★投資信託の法務と実務[第4版]★
野村アセットマネジメント株式会社編著
(社)金融財政事情研究会
金融商品取引法、投資信託法、金融商品販売法、信託法など、関係法令の改正
に対応。ETFの取扱い、受益証券の無券面化、クオンツリサーチ業務などの情
報を掲載した実務者向けの書籍です。
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5.カフェコーナー
◆雨
詩人の高橋順子さんの著作に「雨の名前」という本がある。
日本人が古くから時季折々の雨を呼んだ言葉が写真とエッセイで綴られている。
錦雨(きんう)
慈雨(じう)
雨濯(うたく)
神立(かんだち)
日照雨(そばえ)
狐の嫁入り など、
夏の雨の名前だけでも90語近くが挙げられている。
いずれも昔の日本人の鋭い感受性と、自然の営みに対する畏敬の念が感じられ
る言葉で、その種類の多さと豊かさに驚かされる。
一方、現代の日本に目を転じると、最新の雨の名前は「ゲリラ豪雨」である。
この夏都市部を中心に頻発している、突然の雷を伴う局地的な大雨のことであ
るが、まさに予測困難な襲撃のような雨をうまく表現しているなと感心した。
しかし、この言葉の響きは、古来の詩情あふれる雨の呼び名とはまさに対極に
ある。
これも地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象による異常気象の一つだと
聞く。近年、世界各地で起こる異常気象、自然災害のニュースはその規模と被
害の大きさ、前例の無さで、人々を震撼させている。
これら地球上の異常な現象は、人間が自らの快適・便利なくらしを追い求め、
自己中心的に行動した結果だとすれば、すでに多くの人が感じ始めているよう
に、畏怖の念をもって自然に対峙することを忘れた人間たちに、地球が警鐘を
鳴らしていると捉えるべきかもしれない。
自己の利益だけを考え、他への感謝や思いやりを失ったところには、当然、殺
伐とした心や言葉しか生まれないだろう。
「ゲリラ豪雨」に降られながら、つらつら思ったことである。
(Kuu)
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