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No.163 (2008年8月6日発行) >>投資信託の株式への投資制限って?

                                

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         投信協会メールマガジン    No.163         2008/8/6
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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1.トピックス
  ◆「投資信託ガイド」ができました!
  ◆「日本の投資信託(2008年版)」ができました!

2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集-131-
  ◆投資信託の株式への投資制限って?

4.その他
  ◆投資信託概況の発表日

5.カフェコーナー
  ◆親孝行と子孝行


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1.トピックス

  ◆「投資信託ガイド」ができました!

2008年版の「投資信託ガイド」ができました。
昨年度版の内容の見直しに加え、比較的多い質問Q&A等を追加して、さらに充
実した内容となっています。
ご希望の方は、下記アドレスよりご請求ください。(各1冊無料)

投資信託協会ホームページ(ガイド申し込みページ)
http://www.toushin.or.jp/info/publish.html



  ◆「日本の投資信託(2008年版)」ができました! 
       (B5判 日本語版95頁 300円(税込)  英語版95頁 400円(税込))

投資信託協会では、「日本の投資信託(2008年版)」を発刊しました。
日本の投資信託についての歴史、基本的な仕組み、最近の状況などについて掲
載しています。販売は、当協会窓口または宅配で取り扱っております。

・下記の窓口においでください。代金は窓口にて現金でお願いします。
◇販売窓口:東京都中央区日本橋兜町2-1
            東京証券取引所ビル6階 (総務部)
◇受付時間:9時から16時45分(11時30分~12時30分を除く)


・総務部宛に下記の要領によりFAXにてお申し込みください。なお、送料は、着
  払いとさせていただきますので、実費負担をお願いします。
◇「日本の投資信託2008年版 宅配希望」として、送付先の住所、会社名、氏名、
  電話番号、種類(和文又は英文)、数量、請求書に記載する名称を記入し、下
  記FAX番号にお送りください。
◇ 申込FAX番号 03-5614-8448
◇「日本の投資信託」の代金は、発送物に請求書を同封しますので、当協会指定
  の銀行口座へお振込みください。
◇お届けには、3日前後かかる場合があります。

〇問い合わせ先:投資信託協会 総務部  TEL:03-5614-8400



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2.募集中ファンド

新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。
 8月中に設定されるファンド ・・・ 12本
 設定日が8月中のファンド   ・・・ 18本

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2008/fund08081.pdf



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3.投資信託に関するQ&A集-131-

  ◆投資信託の株式への投資制限って?

今回は投資信託が株式に投資を行う際の制限などについてご説明いたします。

★法律による制限
一般的な投資信託は、主に有価証券を組み入れて運用を行い、そのような投資
信託は証券投資信託と呼ばれます。証券投資信託のうち、株式を組み入れるこ
とができる投資信託は株式投資信託と呼ばれ、株式を組み入れることのできな
い投資信託は公社債投資信託と呼ばれます。

株式を組み入れる投資信託は、法律によって株式への投資制限があります。投
資信託法第9条に規定されているその制限は、一運用会社が運用するすべての
投資信託が保有する、一企業の株式に係る議決権の数が、一企業の議決権総数
の50%を超えることとなる場合は、その企業の株式の取得をしてはならないと
するものです。
例えば、運用会社AがファンドX、ファンドZを運用していたとして、それぞれ
のファンドに株式会社Bが発行する株式(議決権ありの株式のみ発行)を組み入
れていた場合、ファンドXとファンドZが組み入れている株式会社Bの株式の株
数の合計は、株式会社Bが発行する株式の総数の50%を超えることはできません。

この制限は、運用会社が運用する投資信託が、合計して一企業の議決権(株式)
の50%以上を保有できることになると、運用会社が実質的に一企業を支配するこ
とが可能となってしまうことから設けられていると考えられます。

★約款による制限
上記の法律による制限は、一企業の議決権の総数(総株数)に対する割合の制限
ですが、投資信託の純資産総額に対する、同一銘柄への投資割合の制限を投資
信託ごとに設けている場合があります。この場合の制限は法律によるものでは
なく、投資信託の約款によるものです。
例えば、約款に「同一銘柄の株式への投資は、取得時において信託財産の純資
産総額の10%以下とします。」などのように記載し、特定の銘柄への投資の割
合を制限しています。この様な制限は、特定の銘柄への投資が純資産総額の大
きな割合を占めるようになれば、十分な分散投資ではなくなることから設けら
れていると考えられます。

約款における投資制限は、その投資信託が持つ商品性を確保するために設けら
れており、約款には、同一銘柄への投資制限だけではなく、外貨建資産や投資
信託証券などに対する投資制限を設けている場合もあり、投資制限は投資信託
によって様々です。

★分散しない投資信託?
株式に投資する投資信託は、通常複数の銘柄に投資をして分散を図りますが、
投資信託の純資産総額に対する一銘柄の投資割合については、法律上の制限は
ないため、一銘柄のみを組み入れた投資信託を組成することも可能です。
実際にごく少数ではありますが、一企業の株式のみに投資する投資信託が、確
定拠出年金向けに提供されています。このような投資信託は、一企業の株式の
みに投資を行い、投資先である一企業の従業員が加入する確定拠出年金向けに
提供されます。年金加入者がこの投資信託に投資を行うことは、投資信託を通
じて自社の株式を購入していることになります。投資信託は分散が手軽に行え
るのが特徴の金融商品ですが、一般の方々は購入できないものの、確定拠出年
金向けにはこのような投資信託もあります。



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4.その他

  ◆投資信託概況の発表日

当協会では、毎月1回、前月末の純資産等の数字を発表しております。7月分の
発表日は8月13日(水)を予定しております。なお、ホームページへの記事掲載
は同日14時30分頃の予定です。

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5.カフェコーナー

  ◆親孝行と子孝行

今月は各地でお盆(旧盆)を迎え、帰省ラッシュとそれに伴う交通渋滞が話題
になります。いつもながら、盆暮れの休みを利用して遠くに帰省される方には、
ご同情申し上げます。

「親孝行したい時には親はなし」ということが言われています。私自身は既に
妻の親を含め亡くなっていますので、今になって親孝行をしようと思っても叶
わないわけで、良く言い表された言葉であると身にしみて感じている今日この
頃です。親が元気な頃は、「親孝行したくないのに親がいる」といった気持ち
だったかもしれません。

ある落語家のCDを聞いていましたら、世の中には「親孝行」とは別に「子孝
行」というのがあって、親孝行をしていると、逆に親が子に対して孝行をして
くれるのだそうです。 平たく言えば、親孝行をしていれば、親が子供たちに
面倒や苦労をかけることもなく世を去ってくれるということでした。親孝行を
していれば良いことがあるのだという、親孝行の奨めなのでしょうか。
私などは大した親孝行をしなかったにもかかわらず、親が我々に介護等の負担
をかけることもなく亡くなっています。現実には、高齢化が進み、医療技術の
向上とともに、親孝行をしていれば子孝行がセットになって実現されるという
ことは稀なケースになってきていると思います。逆に親孝行をしっかりとして
きたにもかかわらずに、要介護となった親を長年に渡って面倒を見ざるを得な
いケースが多くなってきているのではないでしょうか。

翻って、投資信託の世界では、子(ファンド)の資金が親(ファンド)に集め
られ、親ファンドにおいて最適運用がなされ、その運用成果が子に配分されて
いるファンドが多く存在しています。人間の世の中とは違い、親が子に対して
孝行をすることが求められる世界になっているわけです。その意味では、親フ
ァンドの運用者は、子ファンドのために最大限の孝行をする責務を負っている
ことになります。「子孝行したい時には子はなし」との言い訳は通用しません
ので、絶えず子にために何をなすべきかを考慮することが求められています。

まだ暑い夏が続きますが、帰省された際には、親がご健在な方は親孝行を、既
に亡くされている方は墓前で合掌をして来て下さい。


                                                               (21世紀)



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■投資信託協会では、「投資信託ガイド」「不動産投資法人ガイド」「マンガ
  で学べる投資信託」を作成し、無料進呈しています。

ご希望の方は、ホームページよりご請求ください(各一冊無料)。

   ホームページアドレス
   http://www.toushin.or.jp/info/publish.html

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■投資信託協会では、講師派遣を実施しております。

詳しくは、ホームページをご覧ください。

   ホームページアドレス
   http://www.toushin.or.jp/cgi-bin/framed.cgi?74

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  きますようお願いいたします。
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