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No.12 (2002年05月15日発行) >>リスクって何

                                

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      投信協会メールマガジン  No. 12    2002/5/15
                発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
   ◆ 投資信託の市場動向(4月中)

2. 募集中ファンド

3. 投資信託入門
   ◆ リスクって何?

4. 会員会社のPRコーナー

5. その他
   ◆ 個人投資家向けセミナーのご案内
   ◆ 投資信託に関する書籍の紹介

6. カフェコーナー
   ◆「オクラホマ・ミキサー」


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1. トピックス

◆ 投資信託の市場動向(4月中) ◆

(1)資産の動向……株式投信は連続して増加、MMFも個人投資家を中心に
増加。

4月の設定状況を見ると、
●株式投信
2,354億円の資金増加(設定-解約)があった。中でもバランス型(毎月
決算型)や外国株式型のファンドが多く買われ、更に市況の好転も加わり、3
ヶ月続いて純資産総額は増加している。
●MMF
前月と比較し設定額が倍増、また解約額は低い水準で抑えられ、純資産総額は
昨年10月以来6ヶ月ぶりに増加に転じた。個人投資家からの資金、口座数共
に増加している。

							   <単位:億円>
			 設定		 解約		純資産計 (前月比)
1.株式投信		 5,890		 3,535		156,944   (3,853)
2.公社債投信		24,961		35,969		188,611(▲10,925)
3.MMF		 7,176		 3,338		 63,839   (3,838)
合計 1+2+3		38,028		 2,843		409,395 (▲3,233)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況

4月の運用状況を見ると、
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると64.5%→64.2%と
ほぼ変わらず、全体の公社債の組み入れ比率は47.2%→50.6%と上昇した。

						      <単位:%>
			株式		公社債		余資等※
1.株式投信		64.2		25.2		11.9
2.公社債投信		―		70.8		28.4
3.MMF		―		53.2		46.3
合計 1+2+3		24.6		50.6		24.9

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
まれます。

●株式の売買状況(国内外合算) 138億円の買い越し。(2ヶ月連続の
買い越し)


(3)主体別残高状況
							<単位:億円>
		証券会社		銀行等		投信会社		合計
1.株式投信	113,997		39,856		 3,090		156,944
2.公社債投信	169,949		15,895		 2,766		188,611
3.MMF	 43,422		18,238		 2,177		 63,839
合計 1+2+3	327,369		73,991		 8,034		409,395
(保有割合:%)	(80.0)		(18.1)		(1.9)		(100.0)


(4)マーケット指標
		14年4月末		14年3月末		前年4月末
日経225	11,541		11,024		13,934
TOPIX	 1,087		 1,060		 1,366
国債利回り	 1.380		 1.360		 1.290
為替(1$)	128.35		133.25		123.55



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2. 募集中ファンド

5月15日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表に
なっています。

追加型については設定日が5月中のファンド、単位型については5月15日が募
集期間に含まれているファンドです。

詳しくは添付のファイルをご覧ください。

(fund02052.pdf)


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3.投資信託入門

◆ リスクって何? ◆

投資信託は元本保証がある預金と違って、運用成績によっては元本を下回る可
能性もあるので「リスクがある」と言われます。
しかし、現在のような低金利下では元本保証のある商品だけに預けていては、
元本を減らさないことはできても殖やすことはできません。そこでリスクをと
ってリターンを得るという考えが有効になるのです。

もともとリスクとは「危険」を意味する言葉ですが、投資や投機の世界では
「損をすることもあるが儲かることもある」、つまり『予想通りにならない可
能性』といったことをさします。
一般にリスクが大きなものほどリターンが大きく、リスクが小さいものほどリ
ターンが小さいという関係があります。

★まずは相手を知ってから(リスクの種類)
投資信託にはどんなリスクがあるのでしょうか?主なリスクをみてみましょう。
価格変動リスク・・・株式の取引価格は需給関係によって決定されます。また、
小型株は大型株より株価がより大きく変動する特性があり、店頭株等も市場上
場のもの(一部・二部)に比べて株数が少ない分大きく変動する傾向にありま
す。
金利変動リスク・・・債券の価格は市場金利の影響を受けます。一般に金利が
上がると債券価格は下落します。
デフォルトリスク・・・発行体にかかわるリスクです。国や地方公共団体、事
業会社等が発行体となって証券を発行するわけですが、発行体の倒産等によっ
て利子や償還金が支払われなくなるリスクです。
為替リスク・・・外国の株式や債券に投資する場合、外貨建ての資産価格は変
わらなくても、円高が進行していると為替によるリスクが発生します。


★リスクを回避するにはどうしたらいいの?
リスクを小さくする方法として一般に取られる方法には次の3つの方法があり
ます。
【1】資産の分散・・・資金を一つのファンドにまとめて投資せず、様々な種
類に分散して投資すればリスクも分散し、安定度は増します。
【2】長期保有・・・市場は短期間で大きな変動をすることがありますが、長
期間ではこの変動リスクが小さくなる傾向があります。
【3】時期の分散・・・1回に全額を預けるのではなく何回かに分けて預ける、
または毎月一定額を積み立てる等の方法により購入時期を分散させることによ
ってもリスクを小さくすることができます。

★「分配金」を「現金で受取ってしまう」という方法はどうでしょう。投資信
託には、決算日に株式や債券などの投資対象から得た配当金や利子などの収入
を「分配金」としてお支払いするものが大多数です。その「分配金」の受取り
方法ですが、「現金」として受取ってしまう方法と「分配金で再びそのファン
ドを買い付ける方法(=分配金再投資)」が選択できる場合があります。
どちらを選択するかは頭を悩ませるところだと思います。
結論からいってどちらが有利かといえば、決算日以降も運用成績が好調で基準
価額が上がっていれば「分配金再投資」を選択して口数を増やしたほうが受取
額を大きく殖やすことになりますが、反対に運用成績が不調だった場合には、
決算時点で「現金」で受取っていたほうがリターンが大きかったということに
なります。
将来の運用成績が良いか悪いかは不確実ですが、「分配金を現金で受取る」こ
とによってそれまでの収益を確実なものにしていくこともリスクを小さくする
一つの方法ではないでしょうか。

★まずは「勇気をもって試みる」ことが大切!
世の中にはリスクが低いのにリターン(収益)が高い、という都合の良い商品
は存在しません。リスクは全くゼロにすることはできませんが、リスクがある
から敬遠するのではなく、リスクとうまく付き合い目的をかなえられるような
リターンの実現を目指しましょう。

次回は、「時価はどうしたらわかる?」について説明します。


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4. 会員会社のPRコーナー
  =このコーナーは、当該会員会社によって執筆されています=

◆ 日本インベスターズ証券◆
「株式や債券を扱わない証券会社?」

NISCOは、1998年4月に日本で初めてのIFA(Independent Financial
 Advisor)として誕生した新しいタイプの金融仲介機関です。長期的に資産を
保全することを目指す為に個別の株式や債券は扱いません。警備保障のセコム
や輸入車のヤナセ等が主要株主な為、系列に属さないことを利点として顧客に
最適な金融商品のご提案が行える環境を有しています。
最近では富裕層への資産運用コンサルティングのみならず、これから資産を形
成していこうとする投資初心者への無料教育サービス(タートルクラブ)も提
供しています。

『お客さま資産の成長=NISCOの成長』
『お客さまとの利害関係を一致させた、日本で初めてのIFA』

詳しくはNISCOの下記ホームページを御参照下さい。

NISCO(日本インベスターズ証券株式会社)
http://www.investors.co.jp/
フリーダイヤル:0120-283-043


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5. その他

◆ 個人投資家向けセミナーのご案内 ◆
  =このコーナーは、セミナー主催会社によって執筆されています=

「資産運用のコツを1日で!」

投資信託のみを専門に扱う証券会社NISCOが毎月無料で提供しているのが
「タートルクラブ・セミナー」です。タートルクラブはこれから資産を形成し
ていきたい方や今お持ちの資産を保全したい方の為の投資家コミュニティーで
す。
タートルクラブの無料セミナーに参加することで投資の基礎を身につけること
ができます。

当セミナーはこのような方に最適です。
● 運用に興味はあるけど良く分からないし、なんか恐い
● リスクとかリターンなどいまいち良く分からない
● 相場でひどい目にあったことがある
● 運用で失敗しない為のコツが知りたい
● よくある相場観重視のセミナーにうんざりしている

開催日及び開催時間は下記ホームページを御参照下さい。
開催場所は、東京の新宿センタービル35階弊社セミナールームです。

各セミナーの内容及びお申込みはタートルクラブのページからどうぞ。
http://www.turtle-club.net/event/calender.php

NISCO(日本インベスターズ証券株式会社)
企画本部 商品戦略部
武藤健一
03-5320-2972


◆ 投資信託に関する書籍の紹介 ◆

★改訂版 金融機関のための投信販売の基本ルールとコンプライアンス ★
(実務家向け)
  アーティス・コーポレート・エンジニアリング株式会社編
  加納俊宏、倉嶌忠好、三串元昭 共著
  発行:ビジネス教育出版社<1000円>

証券取引に係る法令諸規則をもとに販売ルールを解説する実務家必携の書。
「コンプライアンスの重要性」から「投資勧誘のあり方」、「取引の安全性確
保のための基本ルール」等を具体的に解説する。


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6. カフェコーナー

◆ オクラホマ・ミキサー ◆

 東京から少し離れた所にあるその高校は、実にむさくるしい学校だった。お
しゃれなど考えたこともないような、また仮に考えたとしても、センスなど全
く持ち合わせていないような男だけが寄り集まっていた。体育の授業に水泳を
する暑い季節には、当時流行の水着であった赤や白の6尺褌が教室に張りめぐ
らしたロープに、新しい神社でもできたかのように、つり下げられていた。教
室の掃除は、当時、生徒の義務になっていたが、どの学級のどのクラスも、雑
巾をきちんと絞って、丁寧に床を磨くという骨の折れる作業に真面目に取り組
んではいなかった。バケツに汲んできた水を床に撒いて、ただ床を濡らすのが
一般的なスタイルだった。水が床に滲みて、床が乾いてしまえば、50年以上
の歴史を重ねたほこりは、また元のように床を覆った。

 大多数の生徒の生き甲斐は、ただただ成績を上げて、東大、東工大、一橋大
といったいわゆる良い大学に受かることだけだった。多分、先生の関心もそこ
に絞られていたのだろう、学習指導は、実に熱心であった。

 おしゃれのセンスが身体じゅうに溢れてはいるものの、成績向上にはさっぱ
り意欲のない僕にとって、このむさくるしい学校は、決して過しやすい「青春
の場」ではなかった。時々、授業に集中しようと思い立つ日もないではなかっ
たが、それまでの内容を理解していない頭には、所詮、むなしい努力であった。

 こんな学校にも、しかし、年に1回華やぎの時がやってきた。毎年、夏のあ
る日、校庭にうず高く蒔が積み上げられ、満天の星がきらめく夜空を、キャン
プ・ファイヤーが赤々と染めた。この時だけ、男ばかりの学校に、同じ町の女
子高から生徒がやってきて、フォークダンスの相手方となってくれた。すごく
綺麗な娘も、それなりの娘もいて、友達は皆、嬉々として彼女達との踊りに、
若い血潮を滾らせていたが、センスに溢れた僕のお目当ては、ただ一人、事務
局にいるお姉さんだった。日頃、遠くから眺めているだけのその美しいお姉さ
んが、フォークダンスの時だけ、なぜか踊りの輪の中に入ってくれたのだ。そ
のお姉さんを基準にしたら、他校から応援にきてくれた女子生徒は、僕にとっ
て単なる「女の子」でしかなかった。

 フォークダンスの曲は、確か2、3曲あったように思うが、「オクラホマ・
ミキサー」しか覚えていない。僕等はクラス毎に並ばせられたが、僕は、ひた
すら、大きな輪の中で、お姉さんと組んで踊れることに心を砕き、いつもでき
るだけその近くに陣取った。もう一歩のところで曲が終わってしまい、お姉さ
んを少し離れた所から見ているだけの悲しい目に会うことも少なくなかった。
しかし、お姉さんと踊れた時には、その高校に入れたことを神に感謝し、女子
高生との踊りでは軽く触れていただけの手に、力を込めて、うれしい気持ちを
懸命に伝えた。多分、お姉さんにとっては、ただ手が痛いだけだったかもしれ
ないが。

 あれから40年以上経った。学校の先生の顔も友達の名前も何もかも忘れて
しまったのに、あのお姉さんと踊れた時のうれしさは、夏が近付く度になぜか
鮮明に心に浮かんでくる。そして、センス溢れる僕が踊れるダンスは、今も相
変わらず「オクラホマ・ミキサー」ただ一曲である。(H)



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