No.110 (2006年5月24日発行) >>投資信託振替制度って何
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投信協会メールマガジン No.110 2006/5/24
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1.トピックス
◆「不動産投信 NEWS」5月号の公表
◆投資信託の市場動向(4月中)
2.募集中ファンド
3.投資信託に関するQ&A集-78-
◆投資信託振替制度って何
4.カフェコーナー
◆ザッツ エンターテイメント
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1.トピックス
◆「不動産投信 NEWS」5月号の公表
本協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信 NEWS」5月号を公表しました。
なお、公表内容等は4月中の動向です。
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html
◆投資信託の市場動向(4月中)
全体の概況
18年4月末の契約型公募証券投資信託の純資産残高は前月比3,755億円増加して
58兆8,546億円となった。そのうち、株式投信の純資産残高は前月比5,889億円
増加(うち、運用減5,867億円)して45兆5,459億円。MMFを除く公社債投信の純
資産残高は前月比2,101億円減少して10兆4,946億円となった。
販売態別に残高を見ると、証券会社経由の契約型公募株式投信残高は前月比
3,597億円増加して22兆9,713億円(シェア50.4%)となった。銀行等経由の販売
(いわゆる銀行窓販)も増えており、契約型公募株式投信の残高は2,275億円増
加して22兆1,863億円(シェア48.7%)となった。
契約型私募投信の純資産残高は前月比7,459億円増加して28兆685億円となった。
Ⅰ.契約型公募証券投資信託の状況
(1)資産動向
<単位:億円>
設定 解約(償還含む) 純資産計(前月比)
1.株式投信 25,813 14,056 455,459(+5,889)
2.公社債投信 62,215 64,300 104,946(▲2,101)
3.MMF 1,151 1,183 28,140(▲32)
合計[1+2+3] 89,180 79,541 588,546(+3,755)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。
(2)運用状況
株式投信にかかる4月中の株式運用は国内株式について対市場で1,854億円買越
し、外国株式は1,208億円の買越しであった。
証券公募投資信託全体における組入れ株式は前月比1,860億円増加して19兆2,668
億円、同組入れ公社債は前月比8,488億円増加して25兆7,138億円であった。
<単位:%>
株式 公社債 余資その他有価証券
1.株式投信 42.3 39.2 4.6
2.公社債投信 ― 65.5 33.6
3.MMF ― 34.4 66.1
合計[1+2+3] 32.7 43.7 12.7
●株式の売買状況(国内外合算) 3,062億円の買越。
(3)主体別残高状況(契約型公募証券投資信託)
<単位:億円>
証券会社 銀行等 投信会社 合計
1.株式投信 229,713 221,863 3,883 455,459
2.公社債投信 102,387 2,502 55 104,946
3.MMF 22,681 5,413 46 28,140
合計[1+2+3] 354,781 229,778 3,985 588,546
(前月比) (+1,677) (+2,059) (+19) (+3,756)
(保有割合:%) (60.3) (39.0) (0.7) (100.0)
Ⅱ.契約型私募投資信託の資産動向
<単位:億円>
設定 解約(償還含む) 純資産計(前月比)
合計(株投+社投) 18,709 9,464 280,685(+7,459)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味
されますので、本表では一致しません。
Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向
18年3月(前月比) 18年2月 前年3月
純資産計 23,733億円(+2,315億円) 21,417億円 13,476億円
追加出資額 1,537億円 793億円 619億円
Ⅳ.マーケット指標(参考)
18年4月末(前月比) 18年3月末 前年4月末
日経平均株価(円)16,906.23(▲153.43) 17,059.66 11,008.90
TOPIX(ポイント) 1,716.43(▲11.73) 1,728.16 1,129.93
為替(1米$:円) 113.59(▲4.13) 117.72 104.83
東証REIT指数 1,718.17(+4.32) 1,713.85 1,518.18
(ポイント)
(278回債) (277回債) (269回債)
国債利回り(%) 1.92(+0.15) 1.77 1.24
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2.募集中ファンド
新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。
<株投単位型>5月24日現在、募集中のファンド・・・10本
<株投追加型>設定日が5月中のファンド・・・28本
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2006/fund06052.pdf
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3.投資信託に関するQ&A集-78-
今回は、「投資信託振替制度って何」についてご回答いたします。
★投資信託の受益証券
投資信託は、受益者の持分(受益権)を表示した受益証券を発行しています。
通常、受益証券は販売会社で保護預りしているため、実際に受益者の方が受益
証券を保有することは多くないと思います。
★投資信託振替制度とは
投資信託振替制度は、受益証券をペーパーレス化して、受益権の発生・消滅・
移転といった管理をコンピュータシステムにより行う制度です。平成19年1月か
ら開始される予定になっています(ただし、マザーファンドなど一部の投資信
託は制度の対象外とされています)。
投資信託振替制度において、受益権の管理は、証券保管振替機構(振替業を営
む会社)や証券会社などが備えるコンピュータ上の口座(振替口座簿)で行わ
れます。
具体的には、投資家がファンドを買付けると、振替口座簿に口数が増加記録さ
れることで受益権が発生します。解約の場合は、振替口座簿から口数が減少記
録されることで受益権が消滅します。
投資信託振替制度が導入されることで、受益者が受益証券を保有することは、
原則としてできなくなりますが、次のようなメリットが期待されます。
・受益証券の紛失・盗難・偽造などのリスクを削減できる。
・ファンドの設定・解約などにおける決済リスクを削減できる。
・受益権の所在が明確になる。
★有価証券のペーパーレス化
ペーパーレス化の動きは、投資信託だけではありません。国債や社債などの債
券は既にペーパーレス化されていて、株式についても平成21年6月までにペーパ
ーレス化されることになっています。
この有価証券のペーパーレス化は、証券取引がグローバル化し、安全で効率的
な証券決済の仕組みの必要性が増す中で証券決済に係る法律等が整備されるこ
とで実現しました。
次回は、「ベンチマークって何」についてご回答いたします。
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4.カフェコーナー
◆ザッツ エンタテイメント
☆サッカーと野球はどちらが面白いか
今年の4月はWBCで野球が盛り上がり、6月はワールドカップでサッカー一色
になりそうです。
ところでサッカーと野球はどちらが面白いのでしょうか。
もちろん人によって違うのでしょうが、客観的にみれば、サッカーは攻撃と防
御がめまぐるしく変化する「スピード」に醍醐味があり、野球は「戦術の奥深
さ」に魅力があるというところでしょうか。
いずれにしても日本のように、サッカーと野球の両方のプロリーグがあって、
これほど多くの人が両方を楽しんでいる国は世界でも少ないのではないでしょ
うか。その他の娯楽をふくめ日本は豊富なエンタテイメントに恵まれていると
つくづく感じます。
☆人間にとってエンタテイメントは重要
話は飛びますが、昨年イタリアを旅行して、ローマのコロッセオ(円形競技場)
を見たときに、二千年も前の建造物として、その大きさに度肝を抜かれました。
ここで行われていた人間と猛獣の戦闘ショーはローマ市民の数少ない娯楽だっ
たと聞き、「昔からエンタテイメントは人間が生きるために必要だった、そし
てまたガス抜きの手段として皇帝が人々を統治するためにも必要だったのだ」
と、エンタテイメントの重要性を再認識しました。
☆米国西海岸の退職者向け「日本人街」の建設構想
ここで、思い出すのは、80年代のバブル期にNYに駐在していたときのことで
す。
アメリカのビジネスマンがやってきて、「意見を聞きたい」といいます。何か
というと、「ロスアンゼルスの郊外に退職日本人向けの街の建設を考えている。
そこには日本料理屋はもとより、日本映画館、日本の芝居を上演する劇場など
も作る。そういう施設をつくったら日本人が永住用にこの分譲ビラを買ってく
れるだろうか」というのが彼の質問でした。
当時は通産省が日本の退職者用にスペインのコスタ・デル・ソル(太陽の海岸)
などに住宅建設を真剣に考えていた時代ですから、その米国ビジネスマンも
「これはビジネスになる」と考えたのでしょう。
☆「選べること」が重要
そのとき私は「別荘ならともかく、永住しようという人は少ないだろう。なぜ
なら、人間は飽きる動物である。たとえ映画館や芝居小屋があっても、一つや
二つではすぐ退屈してしまう。日本にいれば、すごい選択肢があるのだから」
と答え、彼も納得して帰っていきました。
「豊富な中から選べる」ということはとても重要だと思います。そして、繰り
返しになりますが、現在の日本人はエンタテイメントについて実に豊富な選択
肢に恵まれていると言えましょう。ただ私自身について言えば「何か面白いこ
とはないか、子猫ちゃん」みたいに常に刺激を求めているというのは、人生の
確たる目標を持っていないからではないか?と、気になっているのです
が・・・・。
(浩)
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