社会に役立てるような投資の形がもっと広がってほしいですね

女優田中律子氏

1971年東京生まれ。12歳でモデルとしてデビュー。女優のほか、バラエティや情報番組の司会、CMなどでも活躍。97年に結婚、現在は1児の母でもある。スキューバダイビングのインストラクターの資格を持ち、ダイビングを通じて環境問題にも取り組むようになる。2006年からは、NPO法人「アクアプラネット」の理事長を務める。

田中律子氏


珊瑚がそこまで減ってしまっているなんて、まったく知りませんでした。

近年は環境破壊や地球温暖化の影響で、沖縄の海も深刻なダメージを受けています。珊瑚も昔は自力で再生していましたが、その力がだんだん失われつつあるのです。

自然をここまで傷つけてしまった責任は、やはり私たち人間にあると思うので、森に木を植えるように、私たちは海に珊瑚を植える活動を行っています。海を守ることが、ひいては自然環境全体の保護につながると信じています。

活動の中で何か思い出に残っているエピソードなどはありますか。

娘が小学生のときに学校から依頼を受け、学年全員で沖縄に学習旅行に行ったことがありました。実際に珊瑚の苗を作り、植えるといった作業を経験してもらいましたが、実体験を通して学んだインパクトは大きかったようです。「また行きたい!」という声がずいぶん多く寄せられました。

子供時代のそうした体験は、成長してからもずっと心に残るのだと思います。それが普段の生活の中でも、例えば「もっと水を大切に使わなければ」といった気持ちにつながってくれればうれしいですね。

とはいえ、NPOを運営されるにはご苦労も多いのでしょう。

「アクアプラネット」を始めた当初は資金もほとんど持ち出しでしたし、確かに大変でしたね。

今では私たちの活動に共感し、資金面でも協力してくださる企業がずいぶん増えました。企業以外にも、「ダイビングはできないけれど海を守りたい」という方、「お年玉を持ってきたので、珊瑚のために使ってください」という小さいお子さんなど、個人の方からの寄付も多く集まるようになりましたから、本当に有り難いです。

田中律子氏

まさに多くの人たちの「思い」に支えられているわけですね。

それが私たちの活動の原動力となっています。決して無理することなく、できるだけ長くこの活動を続け、仲間をもっと増やしていきたいですね。

投資信託というのは、まとまったお金でなければ投資しにくい企業などに、個人が少しずつお金を出し合うことで投資できるようにした仕組みでもあります。1人が出せる金額はわずかでも、それが集まれば大きなことができる。その意味では、投資信託とNPOの活動は似ているところがあるのかもしれません。

なるほど、そう考えると投資信託を見る目も変わってきますね。
小さな寄付も集まれば大きな力になりますから、そういう支援の文化が根付いてくれるといいと思います。

さらには、環境保護活動のようなCSR(企業の社会的責任)に熱心な企業、あるいは風力発電やソーラーエネルギーといった環境に優しい技術を開発している企業など、一定のテーマに基づいて投資先を選択している投資信託もあります。つまり、投資信託を通じて「お金を運用する」ことだけを目的にするのではなく、その志に共感できる企業を「応援する」こともできるわけで、それも投資信託の特徴の1つです。

投資したお金を、社会に役立てることができるわけですね。
自分のお金が「企業のこういう活動に使われている」と分かれば、運用の成果とは違ったうれしさがあると思います。

そんな投資の形が、もっと広がっていってほしいですね。私も自然エネルギーには興味がありますから、その普及を応援できるような投資信託であれば、ぜひ目を向けてみたいです。

最後に、今後の目標などがあればお聞かせください。

NPOの活動におけるネットワークを広げることはもちろん、個人的には最近ハマっているヨガもこれまで以上に頑張っていきたいですね。

何事も“長く、楽しく続ける”ことをモットーにしているので、腰を据えてじっくり取り組める舞台や映画などのお仕事にも、さらにチャレンジしていきたいと思っています。


※2012年1月6日時点の内容となります。

※このインタビュー内容は、個人の発言に基づき構成されており、投資信託協会がその内容を必ずしも保証するものではありません。