書を通して思いや感動を伝えること それが僕にとっての投資です

書道家武田双雲氏

1975年、熊本県生まれ。書道家。三歳から母である書家・双葉に書を叩き込まれる。東京理科大学理工学部卒業。アーティストとのコラボレーションや斬新な個展など、独自の創作活動で注目を集める。NHK大河ドラマ「天地人」など、さまざまな映画、ドラマ、商品の題字を手がける。現在、湘南を基盤に創作活動を続けている。公式サイト:http://www.souun.net/

武田双雲氏


新たに何かを始めるときに不安を感じる人は多いと思いますが、武田さんの書道に対する思いはそれを遥かに上回っていたわけですね。

やりたいことに向かっているときにはモチベーションも上がり、その人の魅力も増すものです。

以前、ラジオで興味深い話を耳にしました。10億円あった借金のうち9億円まで返済し、残金が1億円になったという方がゲストに出て、将来の夢を熱く語っていました。それを聞いたとき、数百万円の借金で絶望してしまう人も多い中で、この人はまだ1億も借金が残っているにもかかわらず、こんなに明るく未来を見据えていると、とても驚きました。つまり、絶望してしまうことこそ人生最大のリスクということでしょう。僕自身、経済的なリスクはあっても、目指すべきものがはっきりしていたからこそ、書道家として第一歩を踏み出すことができたし、ここまで頑張ってこれたんです。

そういう意味では、今の学生は就職難と言われていますが、こんなときだからこそ本当に自分のやりたいことや、夢や希望に溢れた企業を見つけるチャンスも実は大きいのではないでしょうか。ぜひ素敵な出会いをしてもらいたいと思います。

ところで、武田さんは投資をされたことはありますか。

以前、妻と勉強のために投資信託を購入したことはありますが、投資とは、何もお金に限ったことではないと思いますよ。

そもそも「資」を投げると書くわけですから、僕にとっての投資は、やはり書を通し、より多くの人にメッセージを投げかけることだと思います。また、ブログやメルマガ、ツイッターなどで、自分の思いや気づきを伝えることも、その一部だと考えています。これらの投資に対しては、皆さんのさまざまな思いが詰まって返ってくるので、リターンは想像以上に大きいです。

なるほど、とてもユニークな考え方ですね。武田さんはお金についてどうお考えですか。

お金は唯一、交換可能な人類共通の価値です。ですから使うときの気持ち次第でその価値も変化するのだと思います。例えば、“誰かの役に立ちたい”という善意で寄付をすると、お金を使った当人も、相手側も幸せな気持ちになりますよね。ですからお金は、使うときの気持ちも大事にしたいものです。

武田さんが今、一番気になっている言葉は何ですか。

健康の「健」です。ここ最近、胆のう炎や結膜炎など、「炎」のつく病気に連続して見舞われました。僕自身は楽しく元気に生活しているつもりだっただけに、ショックも大きかった。今改めて、心身ともに健康であることの有難みを感じ、その意味を考えています。最近では“書道が健康にどう作用するのか”について検証中です。

武田双雲氏

※2012年2月16日時点の内容となります。

※このインタビュー内容は、個人の発言に基づき構成されており、投資信託協会がその内容を必ずしも保証するものではありません。