目標に向かって焦らずに進む マラソンと投資信託は似ていますね

スポーツジャーナリスト増田明美氏

1964年千葉県生まれ。高校在学中より長距離種目で次々と日本記録を樹立し、84年のロス五輪に初の女子マラソン代表として出場した。現在はスポーツジャーナリストとして執筆活動やマラソン中継の解説に携わるほか、テレビ、ラジオ番組の出演など多方面に活躍中。大阪芸術大学教授、厚生労働省健康大使、公益財団法人プラン・ジャパン評議員を務める。

増田明美氏


人生の節目での人との出会いが、増田さんの考え方や生き方に影響を与えたということでしょうか。

これまでも大会という目標に向けて頑張ってきた生活習慣があるので、目標をもって動いていると、本当にいいタイミングでいい出会いがあります。私は41歳で結婚しましたが、若いときではなくこの年齢で出会えたことがよかったと思います。

夫(ファイナンシャル・プランナー)との出会いによって、お金や経済に対する考え方も変わりました。私のようにフリーランスで自由にやりたいことをやっている人間は、お金のことなど現実的な部分での足元が見えていない場合が多いと思うのですが、夫は元々証券会社に勤めていてファイナンシャル・プランナーとしてフリーになったお金のプロですから、資産管理をプロに任せれば、いかに楽で、安心かを実感しています。

将来、投資信託の購入などを検討する機会があれば、私は子どもたちの教育や環境問題に関心がありますので、そういう課題に向けて一生懸命頑張っている企業へ投資している投資信託など、共感できるテーマをもった商品を検討してみたいと思っています。共感できるテーマに投資することで、一緒に夢を走り続けられるところに意味があるのだと思います。

増田明美氏

取材でアスリートに話を聞く機会も多いと思いますが、アマチュアスポーツの選手は、引退後のライフプランについてどのように考えているのでしょうか。

私が知る限りでは、選手はその日の練習メニューを確実にこなすことにすべてのエネルギーを注いでいるので、将来について考えることはあまりないようです。私自身もそうですし、周りを見ていても、経済や金融知識に詳しい選手は多くないように思います。まずは正しい知識を持った人に聞いたり情報を収集することが必要ではないでしょうか。最近では、現役のときからセカンドキャリアについての講習会や教育を行う企業も増えているようですね。

金融や経済に関する知識を子どものうちから身につける必要性が言われていますが、教育分野の活動もされている増田さんから見て、どのように思われますか。

とても大切だと思います。たとえば、保育園や幼稚園のときにスポーツを教われば、身体を動かして汗をかくことがすごく気持ちいいことを身体が覚えますよね。経済教育、金融教育についても同じで、お金について知ることは生きる力、自分をより豊かに活かす力につながっていくと思うのです。お金ってきれいごとでは済まされないこともありますし、知識がなかったら自分が泣く羽目になる恐れもあります。金融教育にしても汗をかく心地よさにしても、子どものときに触れて自分で判断する力、思考する力を養っていくことが大事だと思います。

現在、さまざまな分野で活躍されていますが、それも日々の健康があってこそだと思います。毎日の健康管理について気をつけていることはありますか。

自然と習慣になっているのは、よく寝ることと走ることです。私の中のエネルギーは睡眠でできていると思うくらい、少なくとも7~8時間くらいは寝ないと、次の日に力が沸いてこないんです。また、週に5日、1時間程度走っていますが、走ることで気分がリフレッシュされて、身体だけではなく気持ちのぜい肉が落ちていくのがわかりますから、とても健康にいいと思います。無理をしないで続けることが大切です。

投資信託も、長期間に無理のない形で月々少額でも積み立てながら資産形成をしていくことができる金融商品です。そのため投資する人にとっても、相場の波にさらされながらも冷静に資産形成していく忍耐力や努力が必要となります。

じっくりと目標に向かっていくという点で、投資信託とマラソンは似ていますね。マラソンも気象条件が違ったり、坂の上り下りがあったりといろいろな要素がありますが、目標に向かって冷静に、自分の位置や身体の状態を考えながら走っていきます。また、沿道からの声も全部聞こえます。私も現役の頃は良い声援ももらいましたが、「お前の時代は終わったんや」という言葉を投げられたこともありました。いいことも悪いこともいろいろな情報が聞こえるというところや、それに惑わされずに前を向いて走っていくところも、投資信託とマラソンに共通しているように思います。

最後に、今後取り組んでいきたいことがあったら教えてください。

これからも「走る」ことを活かした活動をしたいと思っています。走るという行為は、自分の歩幅とペースでまっすぐ前を見て進んでいきますから、気持ちも自然と前に進んでいきます。共に汗をかくことを通して、教育の現場や健康づくりなど、いろいろなところで、私自身の経験がお役に立つような活動ができればうれしいですね。


※2012年3月8日時点の内容となります。

※このインタビュー内容は、個人の発言に基づき構成されており、投資信託協会がその内容を必ずしも保証するものではありません。