人生のリスク管理を教えてくれた投資との出会いに感謝しています

俳優細川茂樹氏

1971年12月16日生まれ。岐阜県出身。1994年俳優デビュー。多数のドラマ・映画に出演するほか、バラエティ・情報番組でも活躍し、その博学ぶりを発揮している。趣味の車、家電、野生動物、株式、不動産に関しての見識の高さは名高く、マネーマネジメント検定1級も取得。最近は「家電俳優」としても知られる。

細川茂樹氏


「投資にはリスクがつきもの」だといいますが、日常生活の中にもさまざまなリスクがあるわけですね。

大なり小なり日常生活には必ずリスクが存在するのだから、リスクと上手に付き合っていく必要があります。俳優という職業だって、相当リスクの高い仕事ですよ(笑)。一般の方よりも先々の予定を立てるのは難しいけれど、「将来の夢や目標を実現するために、今、何をすべきか」を考え、その目標に合わせて仕事の方向性を決めています。

現状を把握する。目標を決める。目標を達成するための手段を考える――。こうしたプロセスを経て、想定されるリスクへの対処法を考えておけば、リスクを最小限に抑えられるからです。このような考え方ができるようになったのも投資を始めたおかげです。投資から得られることって、何も金銭だけではない。人生のさまざまな問題を解決する術を教えてくれた投資にはいろいろと感謝しています。

なかには「投資は怖い」といったイメージから、最初の一歩を踏み出せない方もいるようですが……。

もちろん高い収益を求めれば、それだけリスクも高くなりますからね。でも、一番のリスクは、何もしないことや金融や経済に無知であることだと思います。20代の頃は、400円の牛丼に卵とお味噌汁を付けて500円にするかでよく悩んだものですが、今や牛丼1杯が250円で食べられる時代です。牛丼の値下げ戦争はデフレの象徴ですが、この20年間でモノの価格が下がった分、所得も下がり続けていて、まさに森永卓郎さんが言う「年収300万円時代」になったんだな、とつくづく感じます。こうした生活への不安の多い時代だからこそ、お金の備えは自助努力が求められるし、その手段として資産運用が重要なのだと思います。「一歩を踏み出した人が二歩目を踏み出せる」ということですね。

細川茂樹氏

生活防衛のためにも、資産運用が有効なツールとなるわけですね。

現在は個人投資家にとって運用が難しい局面にあると思います。でも、時代の流れを振り返れば、クルマはガソリン車からハイブリッドカーや電気自動車へとシフトしつつあるし、住宅だって家電だって技術革新の動きは不況下ながらも確実に起こっている――。そう考えると、先行き不透明な時期でも、世界をくまなく探せば投資妙味のあるマーケットは必ず存在すると思います。そうした市場動向をいち早くキャッチするためにも、常にアンテナを張っておくことは大事だし、投資先を分析していくことも資産運用の楽しさだと思いますね。

最近は「家電俳優」としても有名ですが、家電を通じて経済の動きを感じ取れることはありますか?

家電は自動車と並ぶ日本の基幹産業ですから、家電業界の動きは経済と密接につながっています。たとえば、日本の家電メーカーは外国への輸出で大きく稼いでいるから、為替の値動きに左右されやすい。近頃は、韓国勢など新興勢力に圧倒されつつあり、新興国の台頭という新しい流れを感じさせられます。そうした外部環境の変化によって、家電メーカーの株価は上下動するので、経済動向とともに株価をチェックするのも面白いですね。

それから、家電選びと金融商品選びは、ある意味似ています。家電メーカーの方が僕のところに「いい商品が出たんですよ」とPRに来られることがありますが、家電メーカーの方が勧める商品が「自分にとっていい商品」かどうかはまた別の話です。僕の場合、新製品の情報を集めたり、複数のメーカーと比較したりして、「どちらの商品が自分の価値観や使用目的、予算などに合っているか」を基準に選ぶから、僕が選んだ家電はあくまで「僕にとっていい家電」であるわけです。金融商品も同じように、誰かの受け売りではなく、自分の基準で判断できることが大事なのかもしれません。

最後に、今後の目標があれば教えてください。

40歳を前にして新しくできた目標が、「お金の知識や投資経験を活かして、何かお役に立てることがしたい」ということです。人前でお金の話をしても、説得力のある年齢になったんじゃないかなと(笑)。まずは現状を把握して、目標を達成するための手段を考えるというプロセスを踏んできたおかげで、少しずつその目標がカタチになってきました。5年先、10年先の自分がどうなっているかが楽しみですね。


※2011年12月26日時点の内容となります。

※このインタビュー内容は、個人の発言に基づき構成されており、投資信託協会がその内容を必ずしも保証するものではありません。