会長挨拶

投資信託に対する日ごろのご理解とご支援を深く感謝しております。
投資信託は、一昨年来の市場環境急変以降も資金流入が続いてきました。特に最近は顕著な回復傾向にあることから、資産運用の中核商品としての投資信託への期待値は高いものと思っています。
従いまして、運用会社も販売会社もその期待に十分に応えていく必要があり、期待に十分応えることができれば資金流入は加速し、残高はもっと増加するであろうと考えております。
今後の見通しについては、マーケット環境にもよりますが、現在のような投資信託への資金の流れはそう大きく揺らぐことはないとみておりまして、その背景になっている考え方をいくつか申し上げたいと思います。
まず、少子高齢化の進展、年金・社会保障制度への不安から、個人における資産運用ニーズが増大していること。また、超低金利の長期化により、安全・確実な銀行等預金の魅力が減少していること。そういった中にあって、投資信託の有用性というのは、ますます認識されやすい環境にあると思っています。さらに、ここ数年は、販売チャネルの多様化による投資信託の普及や、規制緩和・個別の企業努力による投資信託商品のラインアップの多様化が図られていること。これらを含め、投資信託のさらなる発展につなげていきたいと考えております。
今後、投資信託が発展していく条件は、投資者の信頼を得続けることであり、これは、投資者の満足するサービスを提供し続けることであります。それができれば、投資信託残高は趨勢的に増加すると考えております。
投資者へのサービスという観点からは、「これから資産を形成する層もしくは資産形成途上の層へのサービス」が必ずしも十分でないと感じており、制度の充実と個別の運用会社や販売会社の努力が大事だと考えております。例えば、運用会社は、投資機会の選択肢の提供・最良の運用成果の提供・長期にわたる品質維持に努め、販売会社は、適切なアドバイスと商品選択肢の活用・長期投資の実現をすることが重要であると考えております。
投資信託協会は、今後とも、運用会社に商品開発の努力をお願いするとともに、最終受益者の利益に資するインフラ整備や、自主規制機能の発揮による透明性向上により一層注力し、これまで以上に投資信託の普及・啓発活動を続けていく所存でございます。
そして、投資信託という金融商品が国民の「より豊かで幸福な生活」に直結しているという自負を持ち続けたいと思っています。
皆様の一層のご支援、ご助言を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
社団法人 投資信託協会
会長 稲野 和利