会長挨拶

投資信託・投資法人に対する日頃のご理解とご支援に感謝しております。

投資信託・投資法人の運用にとって、昨年は大変厳しい環境の一年でありましたが、株式投資信託について見ますと、平成10年の銀行窓販開始を含む一連の金融システム改革以降14年連続の資金流入になったと見込まれます。そうした中で、運用会社は、受託者責任の下で、投資環境の変化を睨みながら継続的に運用成果を投資者に提供するとともに、新商品開発に注力し、新たな投資機会を提供することが求められています。

私たちを取り巻く環境を見ますと、少子高齢化により、ご高齢の方々に比べて働く世代の人口が減少するトレンドに入り、これまでの社会保障制度を今後も全く同様に維持していくことは難しい状況になっております。
「豊かで幸せな生活」を将来に亘ってどう確保していくか、「豊かで幸せな生活」のためのいわば原資である金融資産をどう蓄積・形成していくか、という問題があらゆる人にとって重要な課題となっています。

投資信託は、国内や海外の株式、債券、不動産、金や石油といった商品など、様々なものに投資する金融商品です。投資対象を組み合わせることで、皆様のライフプランに適した商品が数多く用意されております。小口資金を積み立てながら、長期投資を基本とし、長い時間をかけて資産形成・資産運用していく上では、大変使い勝手が良い金融商品です。

本年1月からは昨年8月に成立した年金確保支援法により、確定拠出年金においてマッチング拠出が可能になります。資産形成に当たっては、収入の一部を長期にわたって積み立て方式で投資していくことが有益でありますが、マッチング拠出が可能となったことにより、個人の自助努力による年金資産形成が進むことになります。また、投資教育のさらなる充実が求められることになります。

投資信託協会は、本年4月から「公益社団法人」に移行する予定であり、最終受益者の利益に資するインフラ整備や、自主規制機能の発揮による透明性の向上及び投資信託の啓発・普及などの公益事業をより一層注力していく所存でございます。

本年も、皆様の一層のご支援、ご助言を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成24年1月1日
社団法人 投資信託協会
会長 稲 野 和 利