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No.76 (2004年12月15日発行) >>投資信託っていつ頃からあるの

                                

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         投信協会メールマガジン    No.76         2004/12/15
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
  ◆日本郵政公社による投資信託の販売が可能に!
  ◆投資信託に関するアンケート調査(1)
  ◆「不動産投信NEWS」12月号の公表
  ◆投資信託の市場動向(11月中)

2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集ー44ー
  ◆投資信託っていつ頃からあるの

4.その他
  ◆投資信託に関する書籍の紹介

5.カフェコーナー
  ◆今年の目標

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1.トピックス

◆日本郵政公社による投資信託の販売が可能に!
 
12月3日、日本郵政公社による投資信託の販売を可能とするための法律が参
議院において可決・成立いたしました。
これにより、来年10月より、郵便局でも投資信託を購入することができます
。
この件について、同日付で本協会の安東会長が以下の内容の談話を公表いたし
ました。

★安東協会長談話(12月3日付)
本日、「日本郵政公社による証券投資信託の受益証券の募集の取扱い等のため
の日本郵政公社の業務の特例等に関する法律」が参議院本会議において
可決・成立した。今後、所要の準備が整えば、日本郵政公社の窓口でも投資信
託の購入が可能となる。

有力な販売主体の登場により投資信託の販売窓口が更に広がることで、投資信
託が国民にとってより身近な存在となることが期待されると共に「貯蓄から投
資へ」の流れも一層進んでいくものと思われ、これを歓迎したい。

協会としても、国民の資産形成に応える商品の開発・提供とその運用に一層努
めていきたい。

◆投資信託に関するアンケート調査(1)

本協会では、毎年、首都圏、阪神圏居住の一般世帯を対象に投資信託とのかか
わり方について実態調査を実施しています。
今年も8月27日から9月9日にかけて、同圏内居住の一般世帯(投資信託保
有世帯に限らない。)を対象に調査を行い、12月6日に「投資信託に関する
アンケート調査報告書(2004年11月)」として公表いたしました。
その中から、主な内容を今回と次回の2回にわたってご紹介いたします。

――投信の保有率はほぼ前回(平成14年)並みの11.2%、しかし、保有
数は2.01種類に上昇し、複数の投信を保有する世帯の増加傾向がみられる
。――
・投資信託の保有率は11.2%で前回とほぼ同水準(前回は11.7%)。
・世帯主年齢が高いほど保有率が高い(70歳以上21.0%、60歳代
 14.4%、50歳代11.5%)。
・世帯主職業別では「自由業」(25.0%)、「管理職、役員」(19.6%)
  、「無職・その他」(15.2%)の順で保有率が高い。また、 世帯手取り年
 収が高い世帯ほど保有率が高い(1,500万円以上32.4%、 1,00
 0~1,500万円未満24.8%)。
・種類別保有率は「MRF・MMF・中期国債ファンド」が54.1%で最も高い。
  次いで「国内株式ファンド」(29.1%)、「外国債券ファンド」(25.
  6%)、「国内債券ファンド」(24.4%)の順となっており、「外国債券
  ファンド」は前回より8.0ポイント上昇している。なお、投資信託の平均保
  有数は上昇しており、複数の投資信託を保有している世帯が増加している傾向
  がうかがえる(前回1.69種類→2.01種類)。

――投資信託の購入金融機関は「証券会社」(75.1%)が引き続きトップ
。「銀行等の金融機関」(29.2%)は10.3ポイントの上昇を示した。購
入意向商品内容は「安定重視型」が82.4%と圧倒的に高い。――

・購入のきっかけは、「証券会社・銀行等の人からの勧め」が65.4%と他に
  大きな差をつけトップ。
・購入方法は、「金融機関の店頭に出向き購入した」(50.8%)が最も高く、
 「販売員から購入した」が38.9%で続いている。
・購入金融機関は、「証券会社」が75.1%を占めトップ。「銀行等の金融
  機関」は前回に比べ利用率が上昇(18.9%→29.2%)。
・購入の決め手は、「利回りの良さ」(44.9%)が最も高く、「安全性の
  高さ」(40.9%)、「値上り期待」(27.9%)が続く。「安全性の高
  さ」は前回比6.9ポイントの上昇。
・購入資金は「定期性の預貯金等から」(39.5%)がトップ。「月々の収
  入から」(24.6%)、「株式・債券売却代金から」(20.6%)、「ボー
  ナスから」(14.6%)、「退職金、相続金等臨時収入から」(12.3%)
  と続いている。
・今後購入を考える商品内容は、「安定重視型」が82.4%と圧倒的に高く、
  5回連続のトップ。続く「値上り益・利回り追求型」は15.6%であった。

(次号へ続く)
投資信託に関するアンケート調査については、「投資信託に関するアンケート
調査報告書」として冊子にまとめて、有償にて販売しております。
購入をご希望の方は、投資信託協会広報部TEL(03)5614‐8406までお問い合わ
せください。

◆「不動産投信 NEWS」12月号の公表


本協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信 NEWS」12月号を公表しました。
なお、公表内容等は11月中の動向です。

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html

◆投資信託の市場動向(11月中)

全体の概況
毎月決算型のファンドの純資産残高は初の7兆円台乗せ(7兆488億円)、
FOFの純資産残高も過去最高を更新(2兆2,677億円)。こうした中で
株式投信(公募)は昨年8月より連続して資金が増加し、純資産残高は25兆
8,490億円となる。公社債投信(公募)もMRFの設定により1,010億
円の資金増加。これにより、総合計(公募)は、5,314億円資産が増加し
、純資産残高は39兆66億円となる。
私募投信も堅調(14ヶ月連続の資金増加)で、純資産残高は14兆7,407
億円となる。


Ⅰ.契約型公募投資信託の状況

(1)資産動向
                                                        <単位:億円>
			設定		解約    純資産計(前月比)
1.株式投信	     10,318	        6,715      258,490(+4,761)
2.公社債投信     25,893         24,883      94,808 (+1,013)
3.MMF          943      1,403       36,767 (▲460)
合計[1+2+3]    37,155         33,002     390,066 (+5,314)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
        味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況
 株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると44.5%→
44.2%とやや低下、全体の公社債の組み入れ比率は52.2%→50.3%と
低下した。

                             <単位:%>
	     株式		   公社債		  余資等※
1.株式投信   44.2	        43.3           7.3
2.公社債投信  ―	        70.9          28.1
3.MMF      ―	    	46.1      	54.3
合計[1+2+3] 29.3	         50.3          16.8

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
  まれます。

●株式の売買状況(国内外合算) 821億円の買い越し。


(3)主体別残高状況
                            <単位:億円>
		  証券会社	 銀行等	投信会社    合計
1.株式投信	  135,862	119,663	     2,963   258,490
2.公社債投信	   90,401 	 4,298	          108    94,808
3.MMF       27,944    8,774		   47    36,767
合計[1+2+3]  254,209	132,737	     3,119    390,065
   (前月比) (+2,234) (+3,094)     (▲14)    (+5,314)

(保有割合:%)  (65.2)  (34.0)       (0.8)  (100.0)


Ⅱ.契約型私募投資信託の資産動向
                            <単位:億円>
			設定		解約    純資産計(前月比)
合計(株投+社投)   5,623     1,967     147,407(+4,850)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
    味されますので、本表では一致しません。


Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向

        16年10月(前月比)     16年9月   前年10月
純資産計     11,254億円(+245億円) 11,009億円  6,452億円
売買高計※   155,650口        150,610口    85,844口
売買代金計※   1,073億円        1,036億円   453億円
(※は東証調べ)


Ⅳ.マーケット指標(参考)
         16年11月末(前月比)   16年10月末    前年11月末
日経平均株価(円) 10,899.25(+127.83)  10,771.42   10,100.57
TOPIX(ポイント)   1,098.79(▲13.36)   1,085.43      999.75
為替(1米$:円)   103.18(▲3.00)    106.18     109.45
東証REIT指数      1,478.19(▲12.9)   1,491.09    1,141.52
 (ポイント)
           (264回債)     (264回債)     (256回債)
国債利回り(%)  1.445(▲0.045)     1.49        1.32



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2.募集中ファンド

新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。
<株投単位型>12月15日以降12月中に設定されるファンド  ・・・  18本
<株投追加型>設定日が12月中のファンド        ・・・  13本
<社投単位型>12月15日現在、募集中のファンド    ・・・・  1本
<金銭信託受益権投信>12月15日現在、募集中のファンド・・・・  1本

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2004/fund04122.pdf


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3.投資信託に関するQ&A集ー44ー

◆投資信託っていつ頃からあるの
今回は、投資信託っていつ頃からあるのについてご回答します。

★世界で最初の投資信託
最初の投資信託は、1860年代の英国で誕生したと言われています。当時の
英国は、既に産業革命も終わっており、資本の蓄積は進んでいましたが、国内
での資本需要は相対的には後退しており、代わって、他のヨーロッパ諸国や米
国等への海外投資が高収益をあげられるものとして盛んに行われるようになっ
ていたようです。

しかし、海外投資の危険性を回避しながら高収益をあげようとすれば、①海外
に関する高度の知識を持ち、②投資物件の分散化を図り、③そのため巨額の資
金が必要となる等、一般の個人投資家には難しい問題が存在していました。

投資信託は、こうした問題を解消するための手段として生まれたのです。世界
最初の投資信託は、1868年にロンドンにおいて設立した「フォーリン・ア
ンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」であると言われています。

★米国の投資信託の起源
米国の投資信託は、1921年に英国の投資信託が米国に輸入されたところか
ら始まり、1929年にかけて大きく発展しました。その背景には、第一次世
界大戦において、米国の経済が発展し、国民的資本の蓄積が大きかったことや
戦時の戦費調達のためのLiberty Bond運動を通じて、国民が証券に馴染みを持
つようになったことも影響していたようです。

最初の投資信託は、The International Securities Trust of America(19
21年)であると言われています。これは、クローズド・エンド型の投資信託
でしたが、米国の投資信託の発展はこの投資信託の成功に刺激されたところが
大きいと言われています。

その後、ミューチュアル・ファンドの元祖と言える投資信託であるMassachuse
tts Investors Trustが、1924年に設立されました。

★日本で最初の投資信託
不特定多数の投資家の資金を集めて専門機関が代行投資するという投資信託の
機能に着目した場合、投資信託の先駆的なものとして1937年に発足した「
藤本有価証券投資組合」をあげることができると思います。

法律的な形式は民法上の組合でした。その機構をみると、藤本ビルブローカー
証券会社が組合の幹事となり、幹事会の代表者としてその決議または組合の規
約に従って事務を執行することとしていました。しかし、このことは信託法上
の受託者の立場に近似しており、投資組合そのものは信託会社の業務である合
同運用信託と紛らわしいものと見られたため、信託業法に抵触する疑義が生じ
、昭和16年6月をもってその募集は中止となりました。

1941年には、野村証券を委託者とし、野村信託を受託者とする投資信託が
設立しましたが、法律的には民法、信託法及び信託業法を根拠とした特定金銭
信託であり、制度として確立した形でスタートしたのは、1951年に「証券
投資信託法」が制定されてからです。


次回は、「投資信託の目論見書制度が変わったの」についてご回答いたします。



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4.その他

◆投資信託に関する書籍の紹介

★10万円から始める投資信託入門★

稲葉精三著
発行:日本経済新聞社<1,400円>

   初心者のための買い方・売り方ガイド
   株式投信の基本から話題の毎月分配型外債ファンドまで、
   上手な活用法と資産運用の考え方をプロがやさしく伝授。


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5.カフェコーナー

◆今年の目標

昨年末、特に見たいとも思わないテレビを見ながらポテトチップスを食べてい
た私は、急に自分に対し危機感を感じた。

「マラソンしよう。」普段なら考えもしないところだが、その時私は運動する
ことに渇望していた。ちょうど寒さも厳しさを増していたが、その時の私には
、何の問題もなかった。「今年は走るぞ!」これが新年の目標となった。

出だしは好調だった。初日のマラソンの後はさすがに筋肉痛も酷く、階段を下
りるのも辛いぐらいだったが、その次の日もしっかり走った。会社が始まって
からは土曜日か日曜日は走るようにしていた。

三日坊主で終わらなかったのは、速く走ることにこだわらず、ゆっくりとした
ペースで40分程度走ることを目標にしたため、走ることへの精神的な負担を
少なく出来たのが良かったのではないかと思う。

しかし、長くは続かなかった。出だしが好調だったことに気を良くした私は、
自分へのご褒美とばかりにアシックス製のランニングシューズを購入した。ち
ょうど桜の季節を迎えた頃だった。

その後は、その靴を履いて走ったが、走る間隔はどんどん広がっていった。週
に1回は走ると決めていたことが、月に1回となり、今ではかつて走っていた
ことを遠い日の思い出として思い出すばかりとなってしまった。(足腰の方は、
走っていた記憶は全くないと思います。)

最初は、土曜日も日曜日もどうしてもという理由があって走れなかったのが、
その後はあれこれ自分に言い訳をして走らなくなってしまっていたと思う。当
初の走ることへの思いはすっかりどこかへ行ってしまっていた。

玄関には、ほとんど汚れていない(ほぼピカピカの)ランニングシューズが置
いてある。

「来年はこの靴を汚すことを目標にしよう」

                                                               (K.T)

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