No.72 (2004年10月20日発行) >>不動産投信等の税制ってどうなっているの<その2>
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投信協会メールマガジン No.72 2004/10/20
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1.トピックス
◆「投資信託入門セミナー in Osaka」参加申し込み受付中
◆「不動産投信 NEWS」10月号の公表
◆投資信託の市場動向(9月中)
2.募集中ファンド
3.投資信託に関するQ&A集 -40-
◆「不動産投信等の税制ってどうなっているの」<その2>
4.カフェコーナー
◆「被介護犬」第一号・麗雄<その2>
5.お知らせ
◆11月配信日変更のお知らせ
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1.トピックス
◆「投資信託入門セミナー in Osaka」参加申し込み受付中◆
超低金利時代にあって、リスクを分散しながら、プロが運用する投資信託は、
資産運用を考えるうえで欠かせない金融商品といってよいでしょう。
しかし、投資信託と一口で言っても、多種多様で、具体的にどの投資信託を
買ったら良いのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか・・
そこで、投資信託協会と大阪証券取引所では、投資信託についてわかり易く
解説するセミナーを開催いたします。
開催内容は以下のとおりです。
日時:平成16年11月12日(金)午後6時~(午後5時30分開場)
会場:大阪証券会館 4階ホール
定員:180名
内容
第1部 「投資信託の賢い選び方・使い方」 藤沢 久美 氏
第2部 「大証上場ファンドについて」 大西 信二 氏
「REIT投資の基礎知識」 土屋 孝樹 氏
この機会に、投資信託について、基礎からじっくり勉強してみませんか?
現在、参加申し込み受付中です。
(お申し込み方法)
以下の方法で受付けます(原則、事前申込制)。
ホームページからのお申し込み(詳細もこちらをご覧ください。)
⇒ 大阪証券取引所
http://www.ose.or.jp/frame.html?news/0410/041014a.shtml
FAXでのお申し込み ⇒ 06-6227-5272
※先着申し込み順に受付けますが、定員になり次第、締め切らせていただきま
す。
◆「不動産投信 NEWS」10月号の公表◆
本協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信 NEWS」10月号を公表しました。
なお、公表内容等は9月中の動向です。
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html
◆投資信託の市場動向(9月中)◆
全体の概況
株式投信(公募)を見ると、単位型の設定が相次いだこともあり純資産残高は
10ヵ月間連続で増加し25兆5,532億円となる。追加型の内訳の純資産
残高を見ると、バランス型は10兆円を、FOFは2兆円をそれぞれ突破。公
社債投信(公募)もMRFの資金増加が寄与し10兆1,244億円となり、
3ヵ月ぶりに10兆円台を回復。これにより公募契約型投信全体の純資産残高
は2ヵ月連続で増加、39兆4,711億円となる。
Ⅰ.契約型公募投資信託の状況
(1)資産動向
<単位:億円>
設定 解約 純資産計 (前月比)
1.株式投信 10,720 5,351 255,532(+5,715)
2.公社債投信 28,160 25,998 101,244 (+2,169)
3.MMF 1,103 2,380 37,934 (▲1,276)
合計[1+2+3] 39,985 33,731 394,711 (+6,608)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。
(2)運用状況
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると47.3%→4
6.7%と低下、全体の公社債の組み入れ比率は52.1%と低下した。
<単位:%>
株式 公社債 余資等※
1.株式投信 45.2 42.7 7.4
2.公社債投信 ― 79.2 22.5
3.MMF ― 54.1 47.7
合計[1+2+3] 29.3 53.2 15.1
※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
まれます。
●株式の売買状況(国内外合算)580億円の買い越し。
(3)主体別残高状況
<単位:億円>
証券会社 銀行等 投信会社 合計
1.株式投信 137,160 115,375 2,996 255,532
2.公社債投信 96,519 4,572 153 101,244
3.MMF 28,670 9,216 47 37,934
合計[1+2+3] 262,350 129,164 3,196 394,711
(前月比) (+1,667) (+5,000) (▲5,9) (+6,608)
(保有割合:%) (66.5) (32.7) (0.8) (100.0)
Ⅱ.契約型私募投資信託の資産動向
<単位:億円>
設定 解約 純資産計 (前月比)
合計(株投+社投) 6,274 2,490 138,541 (+3,716)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
味されますので、本表では一致しません。
Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向
16年8月(前月比) 16年7月 前年8月
純資産計 11,012億円(+893億円) 10,119億円 5,274億円
売買高計※ 159,726口 112,037口 50,405口
売買代金計※ 1,048億円 757億円 255億円
(※は東証調べ)
Ⅳ.マーケット指標(参考)
16年9月末(前月比) 16年8月末 前年9月末
日経平均株価(円) 10,823.57(▲258.22) 11,081.79 10,219.05
TOPIX(ポイント)1,102.11(▲27.54) 1,129.55 1,018.80
為替(1米$:円) 111.05(+1.17) 109.88 111.25
東証REIT指数 1,465.84(+67.55) 1,398.29 1,108.99
(ポイント)
(264回債) (263回債) (253回債)
国債利回り(%) 1.44(▲0.095) 1.535 1.38
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2.募集中ファンド
新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。
<株投単位型>10月20日以降10月中に設定されるファンド・・・9本
<株投追加型>設定日が10月中のファンド・・・・・・・・・・・18本
<社投単位型>10月20日現在、募集中のファンド・・・・・・・・2本
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2004/fund04102.pdf
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3.投資信託に関するQ&A集 -40-
◆不動産投信等の税制ってどうなっているの<その2>◆
今回は、不動産投資法人を個人投資家の方が購入した場合の税制として、利益
を超える金銭の分配にかかる税の取扱いについてご回答します。
★利益を超える金銭の分配にかかる税務
不動産投資法人については、利益を源泉とする分配金以外に、利益以外を源泉
とする金銭の分配(以下「利益超過分配金」といいます。)を行えます。
この利益超過分配金については、分配を受けた投資家が分配の都度譲渡損益の
計算を行う必要があること等から、これまで実際に行った例はないようですが、
税法上の特例要件を満たすための分配や、計算期間中に計上した減価償却費の
60%を限度とする額の分配を行うことができます。
1)税法上の特例要件を満たすための分配について
不動産投資法人は、税法上の特例要件を満たすため、租税特別措置法第67条
の15に規定されている配当可能所得の90%を超える額の分配を行っていま
す。
不動産投資法人の利益の額は、企業会計の基準等に準拠して計算していますが、
会計上の利益と税法上の利益は必ずしも一致しないため、不動産投資法人の利
益として計上した額が税法上の配当可能所得の90%に満たないこともありえ
ますが、この場合、利益超過分配金を行えます。
利益超過分配金は、税法上、投資口の償却を伴わない出資の払い戻し(減資)
として扱われ、みなし配当課税及び譲渡益課税が適用されます。
2)みなし配当にかかる税務
利益超過分配金のうち、利益積立金を原資とする部分はみなし配当として扱わ
れ、利益の分配金と同様、配当所得として源泉徴収方式(申告不要)による課
税が行われます。
みなし配当=利益超過分配金―不動産投資法人の出資等の額のうち投資家の所
有投資口に相当する額
3)譲渡収入にかかる税務
利益超過分配金のうち、2)のみなし配当を控除した額は譲渡収入として扱わ
れます。
譲渡収入=利益超過分配金―みなし配当
各投資家は、譲渡収入を譲渡原価と譲渡損益に分けた後、取得価格から譲渡原
価の額を減額して簿価修正します。
譲渡損益は、株式等と同様に譲渡所得に対する課税が適用されます。
この譲渡損益は、特定口座を介さず各投資家が自ら算定するため、譲渡益があ
る場合、源泉徴収選択の特定口座を利用している投資家であっても確定申告す
る必要があります。
譲渡原価=投資証券の取得価格×出資払戻し比率
※出資払戻し比率は不動産投資法人から通知されます。
譲渡損益=譲渡収入―譲渡原価
次回は、「組入資産の時価評価って何」についてご回答いたします。
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4.カフェコーナー
◆「被介護犬」第一号・麗雄<その2>◆
「ソックスを履いて歩く犬」として町内の注目をあつめることとなった「麗
雄」であったが、足腰の衰えは止まらず、一人での歩行が難しくなってきた。
膝・足首の関節が固くなりスム-ズに曲げ折りができなくなった。このため悲
しいかな、ス-ッと座ることが出来なくなった。やっとこ座ることができても、
こんどは足が踏ん張れず、立ち上がることがなかなか出来ない。歳のわりには
目や耳はまだまだしっかりしており、特に鼻の機能は現役時代とまったく代わ
っていない。その上、内臓はどこも異常なく食欲は至って旺盛である。毛艶も
そんなに衰えてはいない。悪いのは足腰だけだから一層悔しい思いをしている。
先日、テレビでアメリカから後ろ足が不自由な犬が車椅子をつけて来日し、元
気に歩き回っている姿が放映された。こんな便利なものが日本でも売っていな
いか探してもらったが、介護用のソックスすら売っていない日本ではとても望
みようがない。ペットの介護用グッズの面でも、日本のインフラ整備が立ち遅
れていることを痛感した。
そんなわけで、散歩のときは介護が無ければ歩けない状態になった。そこで
半ズボン(ショ-トパンツ)を履かせて貰い、腰を浮かせるためにパンツに紐を
つけて吊って貰って歩くことしにした。「介護犬」ならぬ「被介護犬」になっ
た。これはすこぶるらくちんであり、散歩もはかどる。あくまでも足を吊るた
めのものだから、お尻がチョッピリ隠れるくらい短いパンツだから下着のパン
ツに見えてしまう。そのショ-トパンツもハデなチェック柄だから、たちまち
「チェック柄のパンツを履く犬」として人気がでた。そう、パンツを吊られ片
方の後ろ足にベビーソックスを履いてヒョコタン・ヒョコタンと歩いている。
こんな姿を見て近所のオバサンから「レオちゃん大変ね。ガンバッテね。」と
声がかかる。事情の知らない通りすがりの人からは「交通事故にあったのです
か。まだ若いのにかわいそう」と同情される。若く見られたのは嬉しいが、
「人は同情されたらお終い」と聞く。我(犬)も、また、同じか・・・たとえ皆
さんから笑われても同情されても、まだまだ元気に散歩を楽しみたい。
日本の投資信託の制度・仕組みは欧米の先進国に比肩するまでに改革された
と聞いている。日本の介護福祉の場でも(人の世界でも犬の世界でも)、その制
度・仕組みにおいて投資信託並に欧米に匹敵するインフラ整備が一日でも早く
達成されんことを切に祈っている。町内の「被介護犬」第一号の名誉を担って
いる元アイドル犬「麗雄」からの最後のお願いである。
(Leo)
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5. お知らせ
◆11月配信日変更のお知らせ◆
投信協会メールマガジンは毎月第1・第3水曜日を配信日としておりますが、
11月は変則的に第2水曜日(10日)と第3水曜日(17日)とさせていた
だきますので、ご了承ください。
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■アドレスの変更の場合はいったん退会され、新しいアドレスで再入会いただ
きますようお願いいたします。
(入会)
http://www.toushin.or.jp/info/melmaga/toushinclub.html
(退会)
http://www.toushin.or.jp/info/melmaga/toushinclub2.html
■メールマガジン全般に関するご意見・ご感想は、
jita-public@toushin.or.jp までお願いいたします。
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投資等のご判断はご自身の自己責任においてなされますようお願いいたしま
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