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No.6 (2002年02月20日発行) >>お金の出し入れは自由なの

                                

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      投信協会メールマガジン  No. 6     2002/2/20
                発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
   ◆パブリックコメント募集中
   ◆投資信託の市場動向(1月中)

2.募集中ファンド

3. 投資信託入門
   ◆ お金の出し入れは自由なの?

4. カフェコーナー
   ◆「ある投信セールスマンの呟き」

5. お知らせ
   ◆ 個人投資者向け 不動産投信セミナーの開催

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1.トピックス

◆ パブリックコメント募集中 ◆

目論見書の作成に当ってのガイドライン(案)の公表

投資信託協会では「目論見書の作成に当ってのガイドライン(案)」を取りま
とめ、公表しております。

(詳細については http://www.toushin.or.jp/info/index.html 
をご覧下さい。)

ご意見等がございましたら、平成14年3月1日(金)までに氏名(又は社名)
連絡先(住所、電話番号)を記載の上、郵便又は電子メールによりお寄せくだ
さい。
なお、頂戴したご意見につきましては氏名(又は社名)を含めて公表させてい
ただくことがありますので、予めご了承願います。


◆ 投資信託の市場動向(1月中) ◆

1月末の投信の純資産総額は設定額で3兆6,800億円、解約額で4兆9,
899億円、償還116億円、差し引き1兆3,215億円の資金減(3ヶ月
連続減)となり、純資産は1兆8,837億円減少(運用減は2ヶ月連続減の
5,622億円)して、43兆3,969億円(3ヶ月連続減)となった。

株式投信では、設定で4,461億円、解約4,629億円、償還65億円、
差し引き234億円の資金減(一昨年1月以来2年ぶりの減)となった。純資
産は5,860億円減少(運用減で5,626億円)して、14兆3,193
億円(昨年9月以来4ヶ月ぶりの減)となった。資金の状況は、国内株式型が
やや減少したもののバランス型や中国株ファンドが好調であった。
公社債投信は、設定で2兆8,383億円、解約3兆6,653億円、償還5
0億円、差し引き8,320億円の資金減(3ヶ月連続)となり、純資産は8,
317億円減少(3ヶ月連続)(運用増3億円)して、21兆8,207億円
となった。主な純資産の増減は、フリー・ファイナンシャル・ファンドの78
3億円増、MRFが861億円増加したが、中期国債ファンドの1,143億
円減、長期公社債投信で1,065億円の純資産減、短期決算型ファンドで7,
650億円減となった。
MMFは、設定で3,955億円、解約8,616億円、差し引き4,660
億円の資金減となり、純資産は4,660億円減少して7兆2,568億円と
なった。

保有資産の内訳は、株式投信の組入れ比率で前月より1.3ポイント減少し、
63.1%、投信全体の組入れ公社債は前月より1.5ポイント増加して50.
7%、同組入れ余資運用・その他有価証券は、前月より1.0ポイント減少し
て27.9%となっている。

株式の売買状況は、国内外合わせて781億円の売り越し(2ヶ月連続)とな
った。

銀行等の窓口販売の状況は、全体の純資産で10兆9,275億円(内公募分
7兆4,524億円、内私募分3兆4,751億円)となり、前月に比べて1,
821億円の減少となった。内訳で株式投信は1,208億円増加して純資産
は6兆4,738億円、公社債投信は、1,306億円減少して2兆3,82
8億円となり、MMFは、1,724億円減少して2兆709億円となった。


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2. 募集中ファンド

2月20日現在募集中の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一
覧表になっています。詳しくは添付のファイルをご覧下さい。
(fund02022.pdf)


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3.投資信託入門

◆ お金の出し入れは自由なの? ◆

No.4の「どんな種類があるの?」では購入できるタイミングによって追加
型と単位型に分かれることを説明しましたが、一旦預けてしまった資金はいざ
出金したいと思った時にすぐ現金にできるのでしょうか?

<追加型>は基本的にはいつでも解約できます。しかし例外として、市場の動
向を見ながら有利な条件でポートフォリオを組んでいくために設定から数ヶ月
程度のクローズド期間(換金できない期間)を設けるファンドや、一定日にし
か追加の買付及び解約を受け付けないファンドもあります。

皆さんよくご存知の中期国債ファンドやMMF(マネー・マネージメント・フ
ァンド)は追加型の公社債投資信託ですが、これらのファンドはいつでも解約
ができる換金性の高いファンドです。
しかし、30日未満の解約に対しては信託財産留保金というある種ペナルティ
ー的な手数料を徴収されるので気をつけねばなりません。

では信託財産留保金はどんな意味をもつペナルティーなのでしょうか?
投資信託はいくつもの株式や債券に分散投資してその成果を投資家に分配する
金融商品ですが、投資家の方から解約の申し出があった場合には、組み入れて
いる株式や債券を売却しなければなりません。この時のコストを売却の原因を
作った人々(解約の申込者)に負担してもらい、負担してもらった額を信託財
産に戻してファンドの資産とするものなのです。皆さんの中には「手数料の後
取り」と勘違いされている方もいらっしゃるかと思いますが、取扱い窓口とな
っている金融機関(証券会社や銀行等)や運用会社の懐に入るものではないこ
とをご理解ください。

いつでも買える公社債投資信託でいつでもペナルティーなしに解約できるもの
にはMRF(マネー・リザーブ・ファンド)というファンドがあります。換金
性が高い分中期国債ファンドやMMFより利回りが劣ることは否めませんが、
一時的に資金を預ける商品としては優れており、クレジットカードの決済口座
としても利用することができます。

<単位型>は運用期間が予め決められているものなので、基本的には償還日(
満期日)まで保有しつづけていただくことを前提に運用されます。従って運用
期間中ずっとクローズしている所謂全クロのファンドが多く設定される傾向が
あります(特に公社債投信)。これら単位型のファンドはご自分の資金がいつ
必要とされる資金なのかをよく考えてから満期日と照らし合わせて投資される
のがよいでしょう。

次回は、「配当はありますか?」について説明します。


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4. カフェコーナー

◆ 「ある投信セールスマンの呟き」 ◆

最近の相場を眺めながら、この島(兜町・茅場町)で働いていると、ストレス
が溜まることが多い。こんな時は癒しを求めて、縄暖簾をくぐる。こんなこと
が多くなった。相場のせいにするわけではないが、暮れの人間ドックで「肝機
能障害の疑い有り、一ヶ月後の再検査を命じ、その間の禁酒を命ずる。」との
ご宣旨をいただいた。毎年、ドックの時期には1週間程の禁酒をしてから検査
を受けていたが、今回はこの効果が現れなかった。いよいよ来るものがきたと
覚悟をきめて節酒に努めている。一ヶ月の禁酒する程の勇気もなく、そんなに
悪くは無いと自分に言い聞かせ、肝臓を傷め続けている。

 今日も今日とて、一本の銚子に癒しを求めてくぐった縄暖簾の中は、焼き鳥
の煙とタバコの煙が交差する中を、相場を嘆き相憐れむ同僚の喧噪がこだまし
ていた。いつものように奥の席に座り、いつもの定番を注文したが、最近では
「いつものやつを」で通じるようになった。これも下げ相場のお陰か。しかし、
あのバブルのときも「忙しい、忙しい」との理由でもっと足しげく暖簾をくぐ
っていたので、肝臓の機能低下を下げ相場のせいにするのは悪い気もする。

 背中合わせに座った、投信セールスマンと思しき人の呟きが肩越しに耳に届
き、同情を禁じ得なくなった。得意客との間でトラブルが起きているらしい。
そのお客の言い分は「お前さんが、MMFは今まで元本割れしたことが無い安
全な商品だ・・・国債が半分はいっているので、これがダメになる時は日本が
ダメになる時だ・・・と言ったから買った。ウソを言った、責任を取れ。」と
責められているらしい。「ウソを言ったつもりは無い、元本割れがなかった事
は本当だ、投信協会のルールでも安全商品と言っても良い事になっている。」
「長年の付き合いで信用されたお客さんだからなお辛い。」「『元本割れする
時は日本がダメになる時』はチョット言い過ぎだったか。いまさら反省しても、
反省だけならサルにも出来ると怒られるだろう。」「絶対、俺が悪いのではな
い、が、お客の言い分もわかる。」・・・彼の頭の中はぐるぐると問答が巡り
まわっているようだった。

 こんな時には掛ける言葉がない。調子にのって「MMFのファンドマネージ
ャーの調査不足だァー。」と詰っても始まらない。彼等も予期できなかったこ
とだろうから。金融商品販売法の求める「販売者による、商品のリスク説明義
務」と「顧客の自己責任」関係も、頭のなかに染み込んではいるが、誰しも予
期しなかったMMFの元本割れだけに関係者の動揺がわが身の如く感じられる。
お客様もセールスマンも運用者も、「まさかMMFに」の感でいっぱいだ。某
国のエライ人の話しではないが、投資家・販売者・運用者で「三方一両損」で
手打ちができれば、これ以上にうまい方法はないのだが。悩む彼の顔を肩越し
に見ると、とても言えないダジャレと気付いた。

彼の肩を軽く叩き、何も言わずに銚子を一本置いて暖簾を後にした。コートの
襟を立てながら「もしかして、天の悪魔の仕業かな?」と空を見上げれば、凍
てつく月が寂しく冴えていた。(Leo)


★-----★★ お知らせ ★★-----★-----------------------------------★

◆ セミナーのご案内  ~ 個人投資者向け 不動産投信セミナーの開催 ~ ◆

東証では、個人投資者の方を対象とした不動産投信セミナーを開催いたします。

1. 開催日時・場所

平成14年3月30日(土) 午後1時~2時30分
東京証券取引所2階 東証ホール

2.セミナー内容

 (1)不動産投信と売買の仕組み・・・東京証券取引所
 (2)投資者の不動産投信の利用法・・・野村證券(株)不動産投資銀行部
 (3)具体的な銘柄紹介
 ・日本ビルファンド投資法人・・・日本ビルファンドマネジメント(株)
 ・ジャパンリアルエステイト投資法人・・・ジャパンリアルエステイトアセ
  ットマネジメント(株)

3. 申込み方法 (先着200名様)

電話、FAX、ホームページいずれかの方法でお願いいたします。

東京証券取引所株式総務グループ
 電話 03-3665-1053(直通)
 FAX  03-3666-1026
ホームページ http://www.tse.or.jp


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