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No.59 (2004年4月21日発行) >>会社型投資信託とはどんな投資信託ですか

                                



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         投信協会メールマガジン    No.59          2004/4/21
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
    ◆投資信託の市場動向(3月中)
    ◆「不動産投信NEWS」4月号の公表

2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集 -28-
    ◆会社型投資信託とはどんな投資信託ですか。

4.その他
    ◆大証 REITの上場を承認

5.カフェコーナー
    ◆「刈り逃げ」


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1.トピックス

◆投資信託の市場動向(3月中)◆

(1)資産の動向・設定等の状況
マネー・リザーブ・ファンド(MRF)は過去最高の設定額(4兆3,440億円)。
同ファンドは過去最高の残高(4兆8,661億円)となる。これにより公社債投信
全体は、昨年12月以来、3ヵ月ぶりの資金増加(5,204億円)に転じる。株式投
信も、ファンド・オブ・ファンズ等の人気に支えられ、引き続き資金増加(69
6億円)。
また、私募投信(株式投信)の純資産は、初めて10兆円台に乗る(10兆4,444億 
円)。

                            <単位:億円>
		  設定	解約  	純資産計 (前月比)
1.株式投信	   13,142     12,446             232,759 (+6,217)
2.公社債投信    46,563     41,359             115,674  (+5,203)
3.MMF     2,169    2,891              41,876  (▲721)
合計[1+2+3]  61,875   56,696            390,310  (+10,698)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
    味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると49.5%→50.1%
と上昇し、全体の公社債の組み入れ比率は51.2%→50.7%と低下した。

                       <単位:%>
	            株式	公社債		余資等※
1.株式投信	   50.1	  39.0	           9.0 
2.公社債投信      ― 	  73.8		  25.0
3.MMF      ―	  52.2		  48.1
合計[1+2+3]  29.9	 50.7		  17.9

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
  まれます。

● 株式の売買状況(国内外合算) 784億円の売り越し。

(3)主体別残高状況
                            <単位:億円>
		  証券会社	銀行等	  投信会社         合計
1.株式投信	   135,731	93,752	     3,275     232,759
2.公社債投信	   109,078	 6,428	      167     115,674
3.MMF     30,939	10,889	       47      41,876
合計[1+2+3]  275,750     111,070	     3,490      390,310
   (前月比) (+8,485) (+2,180)    (+32)  (+10,698)

(保有割合:%)   (70.6)  (28.5)   (0.9)    (100.0)


(4)契約型私募投資信託の資産の動向
                           <単位:億円>
                      設定           解約         純資産計(前月比)
合計(株投+社投)  7,412     5,600        113,494(+4,099)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
    味されますので、本表では一致しません。


(5)不動産投信(REIT)
         16年2月 (前月比)        16年1月       前年2月
純資産計    8,921億円(+1,206億円)  7,714億円      4,429億円
売買高計※   114,733口           138,586口     38,611口
売買代金計※    721億円            766億円      201億円
(※は東証調べ)


(6)マーケット指標
              16年3月末  (前月比)   16年2月末  前年3月末
日経平均株価(円)   11,715.39(+673.47)    11,041.92   7,972.71
TOPIX(ポイント) 1,179.23 (+96.76)   1,082.47    788.00
為替(1米$:円)     105.69  (▲3.93)     109.62    120.20
東証REIT指数        1,381.70(+168.82)   1,212.88      -
 (ポイント)
              (259回債)          (258回債) (248回債)
国債利回り(%)      1.435(0.215)         1.220    0.700


◆「不動産投信 NEWS」4月号の公表◆

本協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信 NEWS」4月号を公表しました。
なお、公表内容等は3月中の動向です。

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousanbackno/news0404.pdf


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2.募集中ファンド

新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。

<株投単位型>4月21日以降4月中に設定されるファンド ・・・11本
<株投追加型>設定日が4月中のファンド・・・・・・・・・・12本
<社投単位型>4月21日現在、募集中のファンド・・・・・・・1本
<金銭信託受益権投信>4月21日現在、募集中のファンド・・・1本


詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2004/fund04042.pdf

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3. 投資信託に関するQ&A集  -28-

◆会社型投資信託とはどんな投資信託ですか。◆

1998年の投信法改正によってできた新しい形の投資信託。
投資信託委託業者などの設立企画人が投資会社を設立し、投資証券を発行して
資金を集め、投資を行って得た収益を配当の形で投資主である投資家へ分配す
るタイプの投資信託です。

★従来の投資信託は契約型
投資信託は多くの投資家から集めた資金を一つにまとめて大きな資金とし、運
用の専門家が株式や債券等に分散投資し、その運用成果を投資家それぞれの投
資額に応じて分配金として投資家へ還元する仕組みの金融商品ですが、その投
資信託を制度的に見ると「契約型」と「会社型」に分類することができます。

日本においては1998年の投信法改正が行われるまでは委託者(投資信託委託業
者)と受託者(受託銀行)が信託契約を結び、委託者が信託財産の運用指図を
行い、投資家はその受益権を受益証券という形で取得することにより運営され
る「契約型」が取られていましたが、米国においては「会社型」が一般的な形
態でした。

★会社型投資信託の仕組み
投資信託委託業者などの設立企画人が投資会社を設立し、投資証券を発行して
資金を集め、投資を行って得た収益を配当の形で投資主である投資家へ分配す
る仕組みとなっています。この投資会社は投資法人と呼ばれ、一般の事業会社
とは異なり法律によってその能力が制限されており、使用人を雇うことができ
ません。従って、資産の運用は外部の「投資信託委託業者」に、資産の保管は
外部の「資産保管会社」に、一般事務については外部の「事務受託会社」にそ
れぞれ外部委託しています。

★日本で運用されている会社型投資信託
現在、会社型投資信託の形態をとって運用されているものには、東京証券取引
所に上場されている不動産投資信託や大阪証券取引所に上場されているベンチ
ャーファンドがあります。

★会社型投信の売買
投資法人が発行する投資証券は取引所に上場され、投資家は証券会社を通じて
いつでも株式と同じように売買することができます。契約型投信の場合、価値
を表わす基準価額は1日に1つしかありませんが、取引所に上場されている会社
型投信は価格が需要と供給によって変化しますので、指値で価格を指定するか
あるいは指定しない成行きかを選択して売買します。


次回は「投資信託と投資顧問の違いはなんですか。」についてお答えします。


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4.その他

◆大証 REITの上場を承認◆

4月16日、大阪証券取引所は「東京グロースリート投資法人投資証券」の新規上
場を承認しました。大阪証券取引所で不動産投資信託が承認されたのはこれが
第1号です。上場は5月17日(月)の予定です。

東京グロースリート投資法人の概要は、
http://www.ose.or.jp/frame.html?news/0404/040416a.shtml

東京証券取引所に上場されている不動産投資信託(12本)の概要は、
http://www.tse.or.jp/cash/reit/meigara.html
をご覧ください。


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5.カフェコーナー

◆「刈り逃げ」◆

「そうだ、髪を切ろう!」ある小春日和、陽気に任せて自転車に乗って駅前の
床屋さんに向かった。そう、財布の中がカラであることも知らずに・・・。

最近になって通い始めた新しい床屋さんは楽しい感じのお店だ。髪を切るとき
に小声で、「さっぱりめにして下さい」としか言えない小心者の僕にも明るく
優しく元気よく応対してくれる。だから少しわくわくしながらお店に向かった。
でもわくわくは席についてしばらくしたら恐怖に変わった・・・。

「100円ショップは便利だね」という話をしていた時だ、お金がないのに気づ
いたのは。「やばい、確か100円すらない。捕まる」そう考えると冷汗がでて
きた。店員さんの話はだんだん耳に入らなくなってきた。

「・・・キャくさん、お客さん?!」「へ!?」「顔色悪いっすヨ、大丈夫で
すか?」「いやあそんなことないですよ」といいながら、鏡の中に切りかけの
中途半端な髪型で引きつった笑顔を浮かべる自分を発見、全然動揺を隠しきれ
ていないのがまた情けない。

結局、若者風のピカピカ頭が完成するまで言い出せなかった(床屋の醍醐味、
マッサージもしっかりしてもらった)。「お疲れ様デシター」「ありがとうご
ざいマシター」元気な声が店内に響き渡る。よもや無銭散髪だとは思うまい。

ついに支払いタイム到来。「〇〇円になります。」「あ、あの~すみません、
実はお金が・・・」店員さん瞬間目が鋭くなり、「すぐ近くに交番ありますよ
。」と予想外の冷たい一言。「(汗)いや、あの、すぐそこの銀行でおろして
きますから、スミマセン」とこちらが答えると「理由を聞かせてもらおうじゃ
ないか」とさらに冷酷な、でもごくごくあたりまえの一言。え、マジ!と本気
で狼狽したとたん、ニッコリ笑って「食い逃げっつうのはよく聞くけれど、刈
り逃げってのは聞いたことないねぇ。」といって笑い流してくれた。すぐにお
金をおろしてお金を支払い、事なきを得た。

言われてみれば髪の毛を切ってもらって逃げ去る理由って一体なんだ?食い逃
げはひもじかったとか死にそうだったとかあるだろうけど。出来心で髪の毛切
ってもらうっていうのも考えにくい。そう考えると刈り逃げ犯というのは歴史
上いまだかつて起きたことのない犯罪に違いない。でも未遂犯は僕だけではあ
るまい、と思いたい。
(人生)


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