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No.51 (2003年12月17日発行) >>信託期間は決まっているのですか

                                


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         投信協会メールマガジン    No.51        2003/12/17
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
  ◆投資信託に関するアンケート調査(2)
  ◆投資信託の市場動向(11月中)
  
2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集  -20-
    ◆信託期間は決まっているのですか

4.カフェコーナー
    ◆「勘違い?」


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1. トピックス

◆投資信託に関するアンケート調査(2)◆

一般世帯を対象に投資信託とのかかわり方について調査した「投資信託に関す
るアンケート調査報告書」より、前回に引き続き、主な内容をご紹介します。

――投信の乗換え推奨経験率は21.9%。
                      うち実際に乗換えたのは38.1%――
●購入目的は「無目的の余裕資金」(48.9%)がトップで、前回より11ポイン
 トのアップ。これと「老後の生活資金」(37.4%)が主な目的である。
●基準価額や運用状況の認知媒体は「証券会社や投資信託会社」(33.9%)、
「運用報告書」(32.1%)、「新聞の記事や解説」(30.2%)の3つが主。
●投資信託の運用実績の評価は「期待通り以上(15.5%)より「期待はずれ」
(55.2%)が圧倒的に多い。
●売却・償還金の使途は「株式を購入した」(17.5%)、「その他の貯蓄にま
 わした」(15.4%)、「郵便局の定額貯金にまわした」(15.1%)、「生活
 資金にあてた」(13.7%)、「定期預金に回した」(13.1%)、「他の投資
 信託を購入した」(10.6%)等が比較的多い。
●乗換え推奨経験率は21.9%。「現在保有世帯」は「保有経験世帯」の倍以上
 の経験率(29.3%対13.3%)。推奨理由は「もっと利回りがよいものがある」
(46.2%)がトップ。以下、「新しい商品の方がより値上がりが期待できると
 勧められた」(39.6%:前回より13.1ポイント増)等が続く。
●推奨経験世帯のうち、実際に「乗換えた」世帯は38.1%。「現在保有世帯」
 に比べ「保有経験世帯」は半数(43.7%対23.6%)。乗換え結果の評価は
 70%近くが「期待通り以上」と評価したが、「期待を裏切られた」も28.0%
 みられる。

――未経験世帯は知識不足とリスクへの不安が強い。
                          今後はネット経由での情報提供に可能性大。――
●投資信託未経験世帯の87.0%は「投資信託については特に興味はない」と回
 答し、「詳しい情報を得たいと思っている」は前回21.6%から12.4%へ減少。
●自分に適した情報入手方法は「新聞・雑誌・テレビ・ラジオ等を見たり聞い
 たりする」(43.8%)と「証券会社、銀行等の店頭で資料等をもらう」
(42.9%)が二大方法。「インターネットで見たり調べたりする」(33.3%)
 は前回比12.0ポイントの大きな伸び。
●投資信託の未購入理由は「興味がないから」(55.9%)がトップ。次いで、
「よくわからないので不安がある」(42.1%)や「元本保証がない」(32.0%)
 が高く、知識不足から来る不安やリスクへの不安も強い。

――「元本保証がない」や「銀行等でも購入できる」
                                   ことは半数以上が認知――
●投資信託の広告で特に印象の強い媒体は「新聞」(47.5%)がトップだが、平
 成9年に60.6%を示してから下降傾向。次いで「テレビ」(22.7%)、「ダイレ
 クトメール」(12.9%)が続く。
●投資信託を「よく知っている」のは26.2%。「言葉だけは知っている」が
 70.7%と大半を占める。認知媒体は「新聞、雑誌、テレビ等の記事や番組」
 (53.9%)がトップ。「証券会社、銀行等の店頭でチラシをもらって」(15.4%
 →22.3%)は大きな伸びがみられる。

投資信託に関するアンケート調査については、「投資信託に関するアンケート
調査報告書」として冊子にまとめております。
入手をご希望の方は、投資信託協会広報部TEL(03)5614‐8406までお問い
合わせください。(有償)



◆投資信託の市場動向(11月中)◆

(1)設定の状況

11月の設定等の状況を見ると、
総合計の設定額は2兆9,674億円(内、株式投信は7,095億円)。
これにより株式投信の資金は4ヵ月連続で増加。
							<単位:億円>
			設定		解約    純資産計(前月比)
1.株式投信	      7,095	       3,425	     204,256(▲214)
2.公社債投信      21,393          24,107         116,092 (▲2,727)
3.MMF       1,185      1,886          45,084 (▲701)
合計[1+2+3]    29,674         29,420 	     365,433 (▲3,643)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
    味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況

11月の運用状況を見ると、
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると52.4%→
50.7%と低下し、全体の公社債の組み入れ比率も29.0%→28.4%と
低下した。
							 <単位:%>
			株式		公社債		余資等※
1.株式投信	 	50.7	 	  39.8		  10.8
2.公社債投信 	 ―	 	  77.0		  24.0
3.MMF        ―	 	  61.4		  41.3
合計[1+2+3]     28.4	      54.3		  18.8

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
 まれます。

● 株式の売買状況(国内外合算) 1,441億円の買い越し。


(3)主体別残高状況
							<単位:億円>
		     証券会社	    銀行等	投信会社       合計
1.株式投信	   123,872	    78,328	   2,055     204,256
2.公社債投信	      107,983        7,757          351      116,092
3.MMF       33,111       11,924          48      45,084
合計[1+2+3]   264,967	    98,011         2,454     365,433
    (前月比) (▲4,551)	(+1,706)	 (▲798)   (▲3,643)

(保有割合:%)   (72.5)   (26.8)     (0.7)   (100.0)


(4)契約型私募投資信託の資産の動向
							<単位:億円>
		     設定           解約           純資産計(前月比)
合計(株投+社投) 4,663     1,524         98,660(+1,889)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
    味されますので、本表では一致しません。


(5)不動産投信(REIT)
         15年10月(前月比)   15年9月        前年10月
純資産計    6,452億円(+210億円) 6,241億円       4,446億円
売買高計※   85,844口       110,609口       55,451口
売買代金計※    453億円        566億円        247億円
                                                      (※は東証調べ)

(6)マーケット指標
             15年11月末(前月比)  15年10月末  前年11月末
日経225(円)    10,100.57(▲459.02)  10,559.59   9,215.56
TOPIX(ポイント)  999.75(▲43.61)   1,043.36    892.71
為替(1米$:円)     109.45(+0.65)    108.80    122.40
東証REIT指数    1,141.52(+18.54)   1,122.98      -
 (ポイント)
          (256回債)     (255回債)    (244回債)
国債利回り(%)    1.310(▲0.155)   1.465       1.000


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2.募集中ファンド

新規設定ファンド(12月17日現在)について、手数料、購入窓口等が一覧
表になっています。
追加型については設定日が12月中のファンド、単位型については12月17
日が募集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。



(fund03122.pdf)


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3. 投資信託に関するQ&A集  -20-

◆信託期間は決まっているのですか◆


ファンドの償還日が決まっていると自動的に信託期間(運用期間)が決まって
しまいますが、投資信託には償還日が決まっているファンドと決まっていない
無期限のファンドがあります。

★投資信託の信託期間
資産運用を考える場合、資金の用途を明確にして目的に合った金融商品を選ぶ
ことが大切ですが、選択の際はリスクだけでなく自分の希望する運用期間と金
融商品の運用期間が合っているかを確認することも重要です。
投資信託の場合、単位型と追加型という分類方法がありますが、単位型の信託
期間は2年から5年程度、追加型は単位型よりは長く、無期限とするファンド
や期限があっても10年程度が多く設定されています。

★信託期間の変更
追加型も単位型も一定の状況になった場合には償還(「繰上償還」といいます)
されることがあります。
一定の状況については各ファンドの約款に以下のような記載があります。
繰上償還については「委託者は、信託契約を一部解約することにより受益券の
口数が○○口を下回ることとなった場合または信託契約を解約することが受益
者のために有利であると認めるとき、もしくはやむを得ない事情が発生したと
きは、受託者と合意の上、信託契約を終了させることができる」となっていま
す。

また、逆にあらかじめ決められていた信託期間が延長されることもあります。
信託期間の延長については約款に「委託者は、信託期間の延長が受益者に有利
であると認めたときは、受託者と協議のうえ、信託期間を延長することができ
る」旨の記載があります。

★繰上償還の流れ
投資信託を購入する際には、目的や運用期間にあったファンドを選ぶことが大
切であることを書きましたが、せっかく目的に合わせたファンドを選んでも途
中で償還されてしまうリスクも存在します。そのようなリスク対策としては繰
上償還の情報の流れを知り、きちんと把握しておくことがその後の資産運用を
スムースにするためにも大切なことです。

委託者は、繰上償還が適当であると決めたファンドについて、解約しようとす
る旨を公告し、かつその旨を記載した書面を受益者に対して交付します。受益
者で異議のある方は一定の期間内(1ヶ月を下らないとされています)に異議
を述べることができ、異議を述べた受益者の受益権口数が全体の2分の1を超
えるときは繰上償還されません。
繰上償還されないことが決まったときには、解約しない旨およびその理由を公
告し、かつ受益者に対して書面を交付します。(全ての受益者に対して書面が
交付されたときには、原則として公告は行われません。)

以上が繰上償還の大まかな手順となっています。情報を逃さないためにも受益
者は交付された書面に必ず目を通すことを心がけましょう。

(注)信託期間の延長や途中償還の有無や条件についてはご購入時にわたされ
る約款(目論見書の巻末に綴じ込まれていたり別冊として挟み込まれていたり
します)に記載がありますので、ご確認の上、ご購入ください。


次回は「受益証券の保護預りとは何ですか。預り証はもらえますか。」につい
てお答えします。


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4.カフェコーナー

◆「勘違い?」◆

今まで読んだ本の中にいくつか自己啓発的な内容の本があった。こうすれば気
持ちにゆとりが出る!であるとかこうすればあなたの人生うまくいく!といっ
たタイトルで、内容はそのための心構えが書かれているよくあるタイプの本で
ある。「よーし本を読んで人生明るく生きてやるぞ!」などといった強い意気
込みをもって読んだわけではないがこれがなかなかいいことを書いているので
読み終わった後「生まれ変わった。もう今までの自分とは違う・・・。」と心
で叫んでしまう。つくづく自分は単純な人間だと思う。

しかし、読んだ内容を実践できるのは読み終わった翌日まで、もって2日がい
いところ、また次の自己啓発本を読むまであの感動はすぐにどこかへ行ってし
まう。書店の売り上げランキングを見ると自己啓発本の売り上げは好調のよう
だが、こういう類の本はダイエット本と同じで意思を強く持ち長く実践するこ
とができれば一冊で事足る本なのであって、如何に大勢の人達が私と同様長続
きしていないかを物語っている。

別に自己啓発本でなくとも生活の規律の中に書物が影響を及ぼすことはある。
中学生の頃イギリス人の生活について書かれた本を読み、その中にイギリス人
が非常に物を大切に長く使うというくだりがあった。そのことにいたく感心し
た私はそれ以来物を長く使うようになった。(※ただし整理整頓は得意で
ない。)それは今でも続いており物を買う時の基準も値段は高くても構わない
ので耐久性のあるものをというのがポリシーである。

そのため「まだ、コレ使ってるのか?」とよく言われる。長く使うことを信条
としている私にはこれを褒め言葉と今までは単純に受け止めていた。しかし
「ただ捨てられないだけじゃないの?」というその後に続く言葉が最近気に
なってしかたがない。
                               (S・I)


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