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No.33 (2003年3月19日発行) >>投資者保護基金ってなんですか

                                
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         投信協会メールマガジン    No. 33        2003/3/19
                                発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1. トピックス
    ◆ 投資信託の市場動向(2月中)
    ◆ 家計の金融資産1396兆円に(日銀発表)

2. 募集中ファンド

3. 投資信託に関するQ&A集  -2-
    ◆ 投資者保護基金ってなんですか?

4. カフェコーナー
    ◆「同級生から学んだこと」


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1. トピックス

◆ 投資信託の市場動向(2月中)
   
(1)資産の動向…株式投信では、12ヶ月連続の資金増加。年複数回分配を
                  行うバランス型のファンドでも設定の増加が寄与し、49
                  8億円の資金増加(設定-解約)となった。

                                                     <単位:億円>
                  設定           解約        純資産計(前月比)
1.株式投信      5,484          4,985        163,021(▲113)
2.公社債投信   16,589         20,404        133,770 (▲3,879)
3.MMF        2,457          2,582         54,862 (▲125)
合計1+2+3   24,530         27,972        351,654 (▲4,118)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
        味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況

2月の運用状況を見ると、
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると56.2%→
54.6%と低下し、全体の公社債の組み入れ比率は49.9%→52.1%
と上昇した。

                                                     <単位:%>
                       株式            公社債          余資等※
1.株式投信           53.8            36.2             12.0
2.公社債投信          ―             70.8             28.7
3.MMF              ―             45.1             56.1
合計1+2+3         24.9            50.7             25.3

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
  まれます。

● 株式の売買状況(国内外合算) 3,029億円の買い越し。


(3)主体別残高状況
                                                     <単位:億円>
                   証券会社     銀行等       投信会社         合計
1.株式投信       107,302      53,400          2,318       163,021
2.公社債投信     121,683      11,224            862       133,770
3.MMF          38,402      14,534          1,925        54,862
合計1+2+3     267,389      79,160          5,105       351,654

(保有割合:%)  (76.0)     (22.5)        (1.5)     (100.0)


(4)マーケット指標
                15年2月末(前月比)      15年1月末        前年2月末
日経225         8,363(24)           8,339            10,587
TOPIX           818(▲3)            821             1,013
                   (247回債)       (246回債)         (237回債)
国債利回り         0.780(▲0.03)       0.810              1.530
為替(1$)      117.75(▲1.3)      119.05             134.35


◆ 家計の金融資産1396兆円に

日銀は3月17日、2002年12月末の家計の金融資産残高を発表した。(速報)
これは3ヵ月毎に公表される資金循環勘定の中で明らかになるが、それによる
と12月末の家計の金融資産残高は1396兆円(前年同月比18兆円の減少)
となった。
資産構成の内訳をみると、「株式・出資金」は7.2%(前年同月)から
6.2%へ1.0ポイントの減少、「投資信託」も2.3%から2.0%へ
0.3ポイントの減少、反対に増加したのは「現金・預金」の56.0%
(+1.7ポイント)であった。

発表された詳しい内容は下記アドレスからご覧になれます。
http://www.boj.or.jp/down/siryo/dsiryo.html



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2.募集中ファンド

3月19日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表に
なっています。
追加型については設定日が3月中のファンド、単位型については3月19日が
募集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。



(fund03032.pdf)

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3.投資信託に関するQ&A集  -2-

◆ 投資者保護基金ってなんですか?

証券会社には投資者保護基金があると聞きました。これはどんな役割を担って
いるのですか。また銀行で投資信託を購入したところ、預金保険機構の対象で
はない旨の説明を受けました。預金保険機構とは何が違うのですか。

<証券会社にはこんな義務があります・・・顧客資産の分別保管>
証券会社は、顧客から預託を受ける有価証券や金銭について、証券会社の資産
とは分けて保管することが法律で義務付けられています(証券取引法第47条)。
この顧客資産の分別保管は、万一、証券会社が破綻した場合でも、顧客から預
託を受けた有価証券や金銭を顧客に返還することができるようにするためのも
のです。

<投資者保護基金の目的>
投資者保護基金は、証券会社の経営破綻等の際に、一般顧客に対する支払いそ
の他の業務を行うことにより投資者の保護を図り、もって証券取引に対する信
頼性を維持することを目的としています。
万一、証券会社が破綻したとしても「顧客資産の分別保管」という制度により、
顧客に損害が及ぶことは基本的にはなくなりますが、証券会社が法令に基づき
顧客資産の分別保管を行っていても、顧客分別金信託の必要額の差替え(※1)
前であったこと等の理由で顧客が損害を被る可能性も考えられること等から、
投資者保護基金による投資者保護の制度が設けられています。

※1  顧客分別金信託の必要額の差替えは、法令上1週間に1回以上の頻度で
      行わなければならないこととされています。

<投資者保護基金の仕組>
投資者保護基金は、証券会社が経営破綻等により顧客への円滑な資産返還が困
難であると認められるとき、その顧客の請求に基づき、顧客一人当り政令で定
める金額(証券取引法施行令第18条の9により1000万円)を限度として、
支払い(保証)を行います。
投資者保護基金による補償が受けられる顧客は、証券会社の本支店その他の国
内の営業所の顧客であって証券会社と証券業又は証券業に付随する取引とされ
ていますが、国や地方公共団体、適格機関投資家(※2)等は除かれます。ま
た、証券会社に預託した有価証券や金銭は補償の対象となりますが、有価証券
店頭デリバティブ取引や外国市場証券先物取引等の取引は対象外とされていま
す。

※2  適格機関投資家とは、証券会社や銀行、保険会社や信用組合など有価証
      券への投資に関して専門的知識や経験を有する者として内閣府令で定め
      られる者をいいます。

<預金保険機構とは>
預金保険制度の加盟金融機関(※3)に預金すると、預金者と金融機関と預金
保険機構の間で自動的に保険関係が成立し、万一、取扱金融機関が破綻しても、
預金者の預金は預金保険制度によって保護されます。
97年12月からは金融機関の窓口においても投資信託が販売されるようにな
りました(店舗借り販売)が、投資信託は預金保険機構の対象ではありませ
ん。
しかし、投資信託は受託銀行で管理・保管されているため、販売窓口となって
いる金融機関が破綻しても、そのことによって返還されなくなるということは
ありません。(詳細はNo32参照)

※3  加盟金融機関とは、銀行、信用金庫、労働金庫、信金中金、全国信用協
      同組合連合会、労働金庫連合会、信用協同組合(信用組合)をいいます。

投資者保護基金や預金保険機構の仕組についてご理解いただけましたでしょう
か。次回は「解約と買取の違いを教えてください。」についてお答えします。



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4. カフェコーナー

◆ 「同級生から学んだこと」

先月、十数年ぶりに高校時代の友人と会った。高校時代の友人はみな現役で大
学に入り、私は不幸にも浪人生活を送ることになってしまったため、先方から
こまめに連絡を取ってくれる1人を除いては卒業以来全くの音信不通になって
しまっていた。
ところが、ある日このまめな友人の家でパーティーをすることになり、3年時
の仲のよかった仲間数人と再会することができた。十数年ぶりの再会だが外見
上は少しも変らない子あり、少し太った男の子あり、めがねを外した女の子あ
りと変化があった。少し慣れてくると話し方や雰囲気はやはり変らないものだ
と感じたが、卒業後にそれぞれに訪れた出来事は様々であったようだ。同じク
ラスメート同士で結婚したカップルあり、2回も転職した者あり、一旦は流通
に勤めたものの自分で店を経営したいという目標がみつかり外国を旅して独自
の調理法を見出し成功している者あり、ご主人に先立たれ一人になってしまっ
た者あり、私はといえば外見上は「変らないねえ。」という声をかけられ、出
来事的にもあまり大きな出来事がなく平凡な生活だった十数年。これをどう感
じたらよいのかとても複雑な気持ちになった。人生山あり谷ありとは言われる
が、山高ければ谷深し。みんなに会って、谷に迷いこんでしまった時には山頂
でのよい思い出に感謝しつつ前向きに歩いんでいかなければならないことを教
えられた。

パーティーの開催によって連絡を取れる友人が増えた。今は電話や手紙といっ
た昔ながらの手段の他にメールという便利なツールがある。即時性があり、送
信時間によらず都合のよい時に読むことができるという特長があるので、時間
的にすれ違いのある相手でも気にせず送信することができ、当方にとっても先
方にとっても使い勝手のよい便利なツールといえる。
ご無沙汰していた友人ともメールを使って連絡を取り合うようになったところ、
思いがけず2年時のクラス会情報が回ってきた。幹事は学生時代も数回しか話
したことがない男の子であるが、参加通知もメールでという内容だったので億
劫がらずに連絡することができた。3年時のクラスは受験という緊張感がある
わりには楽しいクラスではあったが、2年時のクラスはそれとは比較にならな
いほど底抜けに楽しく明るいクラスだった。開催は1ヶ月ほど先であるが皆に
会えるのがとても楽しみである。(万年青春)


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