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No.32 (2003年3月5日発行) >>証券会社や銀行、運用会社、信託銀行が破綻したら

                                
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         投信協会メールマガジン    No. 32        2003/3/5
                                発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1. 募集中ファンド

2. 投資信託に関するQ&A集  -1-
    ◆ 証券会社や銀行、運用会社、信託銀行が破綻したら、持っている投資
       信託はどうなるのでしょうか?

3. その他
    ◆ 投資信託概況の発表日

4. カフェコーナー
    ◆「麗雄の呟き」



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1.募集中ファンド

3月5日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表にな
っています。
追加型については設定日が3月中のファンド、単位型については3月5日が募
集期間に含まれているファンドです。
詳しくは添付のファイルをご覧ください。


(fund03031.pdf)

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2.投資信託に関するQ&A集  -1-

◆ 証券会社や銀行、運用会社、信託銀行が破綻したら、持っている投資信託は
   どうなるのでしょうか?

投資信託はその仕組上、多くの金融機関がそれぞれの業務を分担しています。
今回はそれら金融機関が破綻した場合に、投資信託がどうなるのかについてご
説明します。

<結論>
投資信託の財産は制度上安全です。
(投資信託の基準価額は変動するので元本保証ではありません。)

●  証券会社や銀行等の販売会社が破綻した場合
購入された投資信託に対しては受益証券が交付されますが、通常は販売会社に
保護預りするのが一般的です。
また、保護預りされている受益証券は、販売会社の固有の資産と「分別保管」
しなければならないことが法律上義務付けられています。(証券取引法47条、
65条の2)
従って、販売会社が倒産した場合でも、その債権者が受益証券を差し押さえて
しまうことはできず、その面で投資信託の財産は安全です。

万一このような事態が起きた場合、販売会社はお客様の窓口となっていますの
で、受益証券を他の販売会社に預け替えていただくか、またはその時の基準価
額で解約していただくことになります。

●  運用会社が破綻した場合
投資信託を運用しているのは委託会社ですが、委託会社には信託財産を管理し
たり処分したりする権限はありません。
委託会社は信託財産に対する「運用指図権」を有するだけなのです。(投資信
託法第1条、第2条)

運用を行っている委託会社が破綻した場合、他の委託会社が運用を引継ぐか、
繰上げ償還されることになります。他の委託会社が運用を引継いだ場合、お客
様は引き続き投資信託をお持ちになることができます。

●  保管・管理会社が破綻した場合
お客様からお預かりしたお申込金は運用会社を通じ、「信託財産」として受託
銀行で保管・管理されています。
また、受託銀行では「信託財産」を信託銀行の固有の資産と明確に「分別管理」
しなければならないことが法律上義務付けられています。(信託法28条)
従って受託銀行が倒産した場合でも、その債権者が信託財産を差し押さえてし
まうことはできないのです。(信託法16条)

受託銀行が破綻した場合、別な信託銀行に業務が移されるか、自動的に解約さ
れることになります。別な信託銀行に業務が移された場合、お客様は引き続き
投資信託をお持ちになることができます。

投資信託の制度面での安全性についてご理解いただけましたでしょうか。次回
は「投資者保護基金ってなんですか?」についてお答えします。



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3. その他

◆ 投資信託概況の発表日

投資信託協会では、毎月1回、前月末の純資産等の数字を発表しております。
3月の発表日は3月13日(木)を予定しております。なお、ホームページへ
の記事掲載は同日14時30分頃の予定です。



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4. カフェコーナー

◆ 「麗雄の呟き」

少し前に、横浜の帷子川に住む野生のアザラシ・タマちゃんが「西  タマオ」
の名前で横浜市西区に住民登録をした話が世上を賑わしていたが、アザラシだ
からこんなこと位で話題になったのだろう。この僕だって生まれた時(厳密に
は養子として入籍した時)から「氏名・住所・種別・毛色」をきちっと役所に
届けてあるし、名前は「麗雄(レオ)」と漢字で付けて貰っているが、この位
では人気にはならないのでアザラシが羨ましい。役所に届けている証拠に、毎
年、4月になると役所から「予防注射」の案内状が僕宛に届く。
今年の1月に14歳の誕生日を迎えた。人間の歳で数えると70歳後半、寄る
年波か、最近は早朝の散歩が辛くなる時がある。特に、寒さが身に染む朝は手
短にして欲しいと思う。もう2時間を超える遠歩きは苦痛であり、虐待を受け
ている感じすらする。父は「麗雄のための散歩」と言うが、最近は僕の健康を
案じているより、僕を利用して父の減量のための散歩になっている。

人と僕達の付き合いは、およそ1万2千年前の新石器時代からと言われている
程、人との一番古い仲間と聞いている。そして、主人に対しては忠実をつくし
ているので、弱い動物からこんな恨み言を聞いている。「犬は二度我々を裏切
った。一度は我々を食するようになった時から、二度目は人間の手先になった
時から」と。だからと言って僕達は単に隷属的に人と付き合っている訳ではな
い。僕達を慈しみ、大切に育ててくれる人には忠義をつくすが、虐待されれば
主人であっても反逆する。こんな時人は「飼い犬に手を噛まれた」と嘆くが、
噛まれて当然と思っている。また、人非人を罵る言葉として「犬、畜生にも劣
る奴」があるが、僕達をこれ以上侮辱した言葉はない。「人」は「人」を裏切
るが、「犬」は「人」を裏切ったことはない。

僕達は古くから色々な面で人々を助けてきた。番犬として猛獣の接近を知らせ、
時には猛獣と闘い主人を守ったり、泥棒を追い払ったり、また、狩のお供をし
たり、羊の群れを束ねる牧羊犬として、雪国ではソリを引いて働いてきた。
はたまた、軍用犬や警察犬として主人に敵対する人間と勇猛果敢に戦ったこと
もある。近来はこうした肉体労働から、僕達の特技を活かした知能労働に多く
役立っている。すなわち、一番の特技である嗅覚を活かした災難救助犬や麻薬
捜査犬をはじめとして、人の眼や耳や手足のかわりとなって働く盲導犬・聴導
犬・介助犬の仲間がいる。そして最近は人々の心をなごます「癒し犬」として
の役割がクロ-ズアップされてきた。我々の忠実心と愛らしさから、あどけな
いチョットした動作が人の心を和らげているらしい。事実「セラピ-犬」とし
て医療の現場でもその効果が認知されている。そこで僕も、是非もう一度、一
華咲かせて人のお役に立って犬性を全うしたいと思い、ボランティアで「癒し
犬」の仕事をやってみようと思いついた。顔に白いものが混じってきたが、ま
だまだ愛らしさでは若いものには負けていないと自負している。

しかし、最近はいささかボケが始まったかと父母を心配させている。子供のこ
ろから「知らない人から食べ物を貰って食べてはイケナイ」ときつく躾られて
いたので、どんなに美味しそうなオヤツでも他人の手から貰って食べたことは
ない。こんな利口な犬はいつも公園に集まる十数頭のなかには僕以外はいなか
ったし、飼い主の皆さんに評判になっていた。これを父はいつも自慢していた。
また、家での食事でも「腹八分」にして、与えられた食事を必ず少し残すのが
くせであった。が、この頃は、食事はいつも残さず食べ尽くし、これだけでは
満足できなく、父母の食べているものも欲しくなりテ-ブルに手をかけて怒ら
れることが多くなった。そればかりか、散歩の途中で、他の犬が美味しそうに
オヤツを食べていると、よそのオジさんから平気でもらってたべるようになり、
父を嘆かすようになった。

こんなわけで、「癒し犬」としての最期の生きがいを見つけてはみたが、これ
では「癒し犬」ならぬ、単なる食いしん坊の「卑しい犬」と言われそうで、い
ささか自己嫌悪に陥っている。陽だまりの縁側でウトウトしながら、いつしか
こんな独り言を呟いていた。



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