No.170 (2008年11月19日発行) >>標準偏差って何?
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投信協会メールマガジン No.170 2008/11/19
発行:毎月第1・第3水曜日
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●--● CONTENTS ●--●
1.トピックス
◆「投資信託入門セミナー(福島市)」開催のお知らせ
◆「投資信託入門講座(東京・茅場町)」開催のお知らせ
◆投資信託に関するアンケート調査結果の公表
◆「不動産投信NEWS」11月号の公表
◆投資信託の市場動向 (10月中)
2.募集中ファンド
3.投資信託に関するQ&A集-138-
◆標準偏差って何?
4.カフェコーナー
◆食い違い
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1.トピックス
◆「投資信託入門セミナー(福島市)」開催のお知らせ
当協会は、投資信託への理解を深めるためのセミナーを福島市で開催いたしま
す。
主催:(社)投資信託協会
日時:平成20年12月13日(土) 13時30分~15時40分 (受付:13時)
場所:コラッセふくしま (JR福島駅 徒歩3分)
講師:細井 亨 氏(NPOエイプロシス所属 証券カウンセラー・CFP)
申込方法等、詳細は下記ページをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/news081213_02.html
◆「投資信託入門講座(東京・茅場町)」開催のお知らせ
当協会とNPOエイプロシス(投資と学習を普及・推進する会)は、未経験者向けに
「投資信託入門講座」を東京・茅場町で開催します。
日時:平成20年12月13日(土) 13時30分 (受付:13時)
会場:東京証券会館9階 第4・5会議室
(東京メトロ「茅場町」駅8番出口直結)
申込方法等、詳細は下記NPOエイプロシスホームページをご覧ください。
https://www.aprosis.com/ceminar/input.php?c=08-00-01-73
◆投資信託に関するアンケート調査結果の公表
当協会では、例年、投資信託に関するアンケート調査を実施しており、本年度
は、首都圏、阪神圏に居住する20~79歳男女個人(有効サンプル数 1,507)を対
象に調査を実施し、その結果をホームページで公表しました。
詳しくは下記ページをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/report/survey/index_2008.html
◆「不動産投信NEWS」11月号の公表
当協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き等
をとりまとめた「不動産投信NEWS」11月号を公表しました。
なお、公表内容等は10月中の動向です。
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html
◆投資信託の市場動向(10月中)
全体の概況
20年10月末の契約型公募証券投資信託の純資産は、前月比11兆620億円減少し
て53兆8,001億円となった。このうち、株式投信は前月比10兆6,802億円減少
(うち、運用減10兆3,175億円)して42兆1,484億円、MMFを除く公社債投信は前
月比2,822億円減少して8兆9,428億円であった。
販売態別に残高を見ると、証券会社経由の契約型公募株式投信の残高は、前
月比5兆4,653億円減少して19兆6,970億円、銀行等経由の残高は5兆1,546億円
減少して22兆1,857億円となった。
契約型私募投資信託の純資産は前月比4兆4,218億円減少して25兆8,635億円と
なった。
Ⅰ.公募証券投資信託の状況
(1)資産動向
設定 解約(償還含む) 純資産(前月比)
1.株式投信 8,729 12,331 421,484(-106,802)
2.公社債投信 35,819 38,604 89,428(-2,822)
3.MMF 988 1,983 27,088(-995)
合計[1+2+3] 45,536 52,919 538,001(-110,620)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味さ
れますので、本表では一致しません。
(2)運用状況
10月中の株式運用について、国内株式は1,427億円の買越し、外国株式は35億
円の売越しで10月末の組入株式の時価総額は15兆3,709億円となった。
公社債の運用状況については、国内公社債は1,868億円の買越し、外国公社債
は133億円の買越しで10月末の組入公社債の時価総額は25兆1,789億円となっ
ている。
(3)主体別残高状況(公募証券投資信託)
証券会社 銀行等 投信会社 合計
1.株式投信 196,970 221,857 2,657 421,484
2.公社債投信 88,172 1,216 39 89,428
3.MMF 21,826 5,221 40 27,088
合計[1+2+3] 306,968 228,295 2,737 538,001
(シェア:%) (57.1) (42.4) (0.5) (100.0)
Ⅱ.私募投資信託の資産動向
設定 解約(償還含む) 純資産計(前月比)
合計(株投+社投) 125,000 16,075 258,635(-44,218)
(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味
されますので、本表では一致しません。
Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向
20年9月(前月比) 20年8月 前年9月
純資産計 39,514(+97) 39,417 35,712
追加出資額 97 122 203
Ⅳ.マーケット指標(参考)
20年10月末(前月比) 20年9月末 前年10月末
日経平均株価(円) 8,576.98(-2,682.88) 11,259.86 16,737.63
TOPIX(ポイント) 867.12(-220.29) 1,087.41 1,620.07
為替(1米$:円) 98.40(+5.79) 103.57 114.78
東証REIT指数 863.21(-268.46) 1,131.67 1,973.22
(ポイント)
(296回債) (296回債) (288回債)
国債利回り(%) 1.493(+0.013) 1.48 1.6
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2.募集中ファンド
新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。
11月中に設定されるファンド・・・ 8本
設定日が11月中のファンド ・・・26本
詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2008/fund08113.pdf
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3.投資信託に関するQ&A集-138-
◆標準偏差って何?
前回は、投資信託のリターンを測る、騰落率についてご説明いたしましたが、
今回はリスクを測る尺度のひとつである標準偏差についてご説明いたします。
★リスクとは
ここでいうリスクとは、投資信託のリターンのばらつきの度合いを指し、リタ
ーンを騰落率で測るとすると、騰落率がどの程度ばらついているか測ることで、
リスクの度合いを測ることができます。騰落率のばらつきとは、騰落率を例え
ば1年間の間、1ヶ月ごとに算出すれば、1ヶ月の騰落率が12個算出されますが、
その算出された騰落率にどれほど幅があるか、ということです。
★標準偏差でリスクを測る
投資信託のリスクを測るためによく用いられるのは「標準偏差」です。標準偏
差とは、データにどれだけばらつきがあるのか示す値で、標準偏差を求めるに
は、以下のような計算式を用います。(異なる計算式もあります)
標準偏差=√[Σ(個々のデータの値-平均値)^2/データの個数]
ここで、以下のような2つのファンドの標準偏差を算出してみます。ここでは、
わかりやすいように期間を短く、3ヶ月間の月次の騰落率の標準偏差を求めま
す。
1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目 騰落率の平均
ファンドA -9.1% 8.9% 2.3% 0.7%
ファンドB 2.5% 1.3% -1.7% 0.7%
それぞれのファンドごと、3ヶ月間の騰落率を足し合わせ、3で割り、3ヶ月間の
騰落率の単純平均を求めると、両方とも0.7%となります。
標準偏差は、個々のデータの値とその平均値の差の2乗の総和を求め、総和をデ
ータの個数で割った値の平方根を求めることで算出されるので、ファンドAの標
準偏差は、以下のようにして計算します。
まずは、月ごとの騰落率と騰落率の平均の差を求め、2乗します。
1ヶ月目 (-9.1-0.7)^2=96.04
2ヶ月目 (8.9-0.7)^2=67.24
3ヶ月目 (2.3-0.7)^2=2.56
次に、求めた値の総和を求めます。 96.04+67.24+2.56=165.84
総和をデータの個数(ここでは3)で割ります。 165.84/3=55.28
その平方根を求めます。 √55.28=7.44
ファンドAの標準偏差は7.44%と求められ、同様にファンドBの標準偏差を求め
ると、ファンドBは1.77%となります。
標準偏差は、値が大きければデータのばらつきが大きいことを示しています。
ファンドAとファンドBを比較すると、ファンドAの方が標準偏差が大きいの
で、この3ヶ月間においては、ファンドAのほうが騰落率のばらつきが大きい、
すなわちリスクが高いということが言えます。
投資信託のリスクを測る方法には様々ありますが、標準偏差でリスクを測るの
は、一般的な方法と言え、投資信託を評価する会社が投資信託のリスクを測る
際は、月次の騰落率(収益率)の標準偏差を用いる場合が多いようです。(リス
クの計測方法は標準偏差だけではなく、他の方法を用いる場合もあります。)
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4.カフェコーナー
◆食い違い
先日、ちょっとした旅行に行ってきました。旅行に行こうと決めたのが出発日
の前日だったので、インターネットの旅行サイトで目的地周辺の宿の空室を探
してもほとんど満室で、だめかな、と思いましたが、空室があるホテルがひと
つだけ見つかりました。
インターネットの旅行サイトに投稿されている、そのホテルの利用者のレビュ
ーには「まあ、泊まるだけならいいんじゃないでしょうか。」的なレビューし
かありませんでした。こちらとしても、まあ、泊まるだけだから、という気持
ちだったのでまあいいや、ということでそのホテルに予約を入れました。
で、当日午後6時くらいにそのホテルの最寄り駅に着き、ホテルに向かう道は
本当に真っ暗で、大丈夫かこの観光地は、という不安がよぎりつつ、ホテルに
なんとか無事に到着することができました。ホテルは本当に泊まるだけなら…
という感じです。
素泊まりのプランだったので、まずはご飯を食べようと、ホテルのフロントの
人にこのあたりでなにか食べるところありますか?と尋ねたところ、2つの店
を紹介され、その店に向かったわけです。
そのひとつの店は看板に大きく「食通が通う店」と書いてあり、あからさまに
胡散臭い。なので、もうひとつの紹介された店に行きましたが、こちらは極々
ふつーのラーメン屋の模様。ここまで来てこの店か…とは思いましたが、私は
食通ではないのでラーメン屋で食べる選択肢しかなく、ラーメンを食べました。
とりあえず、お腹はふくれました。
翌日、朝を迎え、泊まっていたホテルを出て、観光に向かいました。ホテルを
出て数分で「ビストロ なんとか」というお洒落な店があるのを見つけました。
あれ?昨日はここ紹介されなかったな、夜早く閉店する店なので紹介しなかっ
たのかな、と思って営業時間を見ると、昨日ラーメンを食べている時間にはち
ゃんとやってました。多分、こちらが一人だったので、一人でも入りやすいよ
うな店を紹介してくれたんだと思いますが、こっちを紹介してくれよ…。
(AS)
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