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No.14 (2002年06月19日発行) >>運用の内容は公開してもらえるの

                                

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      投信協会メールマガジン  No. 14    2002/6/19
                発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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1. トピックス
   ◆ 投資信託の市場動向(5月中)
   
2. 募集中ファンド

3. 投資信託入門
   ◆ 運用の内容は公開してもらえるの?

4. カフェコーナー
   ◆「ワールドカップ観戦日記」


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1.トピックス

◆ 投資信託の市場動向(5月中)

(1)資産の動向……株式投信は4ヶ月連続して増加、MMFも個人を中心に
   引き続き増加。

5月の設定状況を見ると、
●株式投信
1,823億円の資金増加(設定-解約)があった。中でもバランス型(毎月
決算型)や外国株式型のファンドが多く買われ、更に市況の好転も加わり、4
ヶ月続いて純資産総額は増加している。

●MMF
前月と比較し解約額が減少、純資産総額は前月に引き続き増加した。個人投資
家からの資金が2ヶ月続いて増加している。

<単位:億円>
             設定      解約     純資産計(前月比)
1.株式投信       5,910     4,087     160,780  (3,835)
2.公社債投信     24,422     30,697     182,377 (▲6,234)
3.MMF        3,428     3,073      64,194     (355)
合計 1+2+3    33,760     37,858     407,351 (▲2,043)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
    味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況

5月の運用状況を見ると、
株式投信における株式の組み入れ比率は、前月末と比較すると64.2%→
63.9%とやや低下、全体の公社債の組み入れ比率は50.6%→51.6
%と上昇した。

                         <単位:%>
           株式      公社債     余資等※
1.株式投信     63.9      25.7      11.5
2.公社債投信    ―       73.5      26.1
3.MMF      ―       54.3      48.6
合計	1+2+3  25.2      51.6      23.9

※余資等とは預金、金銭信託、コール・ローン、割引手形、CD、CP等が含
まれます。

● 株式の売買状況(国内外合算) 975億円の売り越し。


(3)主体別残高状況
                              <単位:億円>
            証券会社    銀行等    投信会社   合計
1.株式投信      116,035     41,629     3,114   160,780
2.公社債投信     164,491     15,261     2,624   182,377
3.MMF        44,094     1 7,903    2,196    64,194
合計	1+2+3   324,621     74,795     7,934   407,351
(保有割合:%)   (79.7)     (18.4)    (1.9)  (100.0)


(4)マーケット指標
        14年5月末   14年4月末   前年5月末
日経225    11,763      11,541    13,262
TOPIX       1,120       1,087     1,310
国債利回り     1.385       1.380     1.240
為替(1$)   123.45      128.35    120.25



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2. 募集中ファンド

6月19日現在の新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等が一覧表にな
っています。

追加型については設定日が6月中のファンド、単位型については6月19日が募
集期間に含まれているファンドです。

詳しくは添付のファイルをご覧ください。

(fund02062.pdf)


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3.投資信託入門

◆ 運用の内容は公開してもらえるの? ◆

投資信託がどのように運用され、その結果どうなったかは決算期毎に作成され、
送られてくる「運用報告書」によって知ることができます。運用報告書には価値
を示す基準価額や主な組入れ銘柄などが記載されています。

★運用報告書の内容
1.設定以来の運用成績
設定以来の基準価額(分配金、期中の騰落率)、株式の組入比率、株式先物比率、
純資産等の数字が決算期毎に書かれています。

2.期中の運用経過
当期中における基準価額(騰落率)、市場指数(騰落率)、株式組入比率、株式
先物比率が月次ベースで表形式で書かれています。
また、運用に影響を与える債券市場や株式市場の投資環境についての解説があり、
基準価額の推移についてはグラフに併記され視覚的にもわかりやすいよう工
夫されています。

3.1口当りの費用明細
1口当り(1口1円の場合は1万口、以下同様)の信託報酬、株式売買時の手数
料(売買委託手数料)、保管費用等が書かれています。信託報酬については投信
会社、販売会社、受託銀行の内訳がきちんと開示されています。投信会社、販売
会社、受託銀行がどんな目的で費用を受取っているかについてはバックナンバー
(No10.購入するときの諸費用はどのくらい?)をご覧ください。

4.期中の売買状況
売買したものが国内物なのか外国物なのか、外国であればどの国の物を売買した
のかがわかります。

5.利害関係人との取引状況
利害関係人とは運用会社の経営を支配する者をいいますが、その取引状況が開示
されています。

6.組入れ有価証券明細表
組入れられている株式や債券の全銘柄の株数、金額とそれぞれの評価額が開示さ
れています。業種毎の組入れ比率もわかります。

7.信託財産の構成
株式、公社債、その他どんなものを対象にどの程度投資しているのかを示してい
ます。

8.資産・負債・元本及び基準価額の状況
資産、負債及び受益権総口数の状況がわかります。

9.損益の状況
ファンドが得た収益や費用について、項目毎に記載され、損益の状況がわかりま
す。

★償還になったとき
決算日の状況をお知らせする運用報告書とほぼ同様の「償還報告書」が送られて
きます。表紙には1口当りの償還金や支払い開始日も書かれています。


 投資信託を購入する際には「目論見書」をよく読んでから購入することが大切
ですが、購入した投資信託についてはその成果が記載されている「運用報告書」
に目を通すことが大事です。
日頃基準価額のチェックをしている人もそうでない人も、数字がいっぱいで読む
気がしないなんていわないで、基準価額の動きや費用、組入銘柄等、これ以上詳
しい説明は要らないというほど興味深い情報が満載です。是非興味をもってお読
みください。


次回は、「評価機関ってなに?」について説明します。


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4. カフェコーナー

◆ ワールドカップ観戦日記 ◆

6月9日対ロシア戦、私は横浜競技場にいた。サッカーファンなら誰でも、いや
サッカーファンでなくとも、のどから手が出るほど欲しかったであろうチケット
を横浜市民枠で手に入れていたのだ。
申し込みは昨年の2月頃だったので、その時点では横浜競技場で行われる試合と
いうことだけで、対戦カードは全くわかっていなかった。当選通知を受取り、料
金を払い込み、やっと今年4月になって本人限定受取郵便という面倒な方法でチ
ケットを手に入れた。封を開けてびっくり、日本対ロシアの好カードだった。
当選するだけでもかなりの難関だったと思うが、日本戦に当選するなんて、なん
てラッキーなことか。申し込みの際に日本以外にどのチームを応援するかという
ようなアンケートがあったが、その回答が効いたのか??

6月9日の試合開始は午後8時30分。最寄駅から競技場まで、かなりの人ごみ
で時間がかかったとしても4時に家を出れば余裕で到着できるだろうと考えた。
後日談になるが、国立競技場でスクリーン観戦した友人は席の確保のために2時
から並んだといい、競技場へ行くのに4時とは遅いと驚かれた。日本人のサッカ
ー熱(にわか熱も含めて)も相当なものである。横浜駅はいつもに増してごった
返していた。なんと青シャツを着た人が多いことか、全ての人が競技場へ行くと
は思えない。きっとどこかで仲間と応援するのだろう。人ごみをぬって友人の青
シャツを手に入れるべくショップへ向かった。ところが、青シャツが見当たらな
い。ショップにならぶのは日本チームがベルギー戦で着ていたグレーばかり。他
に欲しかったネックタオルも売り切れだった。青シャツにこだわる私は既に購入
済だったが、友人はグレーのシャツでもかなり気分を高めることができたらしく、
満足げだった。そしてちょっとした食べ物を仕入れ、横浜線へ。

競技場へは新横浜と小机が最寄駅であるが、徒歩時間がやや短い小机で下車した。
駅から競技場への道のりは、チケットに記入してあるゲートによって限定されて
いた。道すがら、ところどころで「チケット譲ってください」というダンボール
の切れ端を持ったサポーターを見かけた。私の通った道は住宅地の中をすり抜け
るような道であったが、狭い道の両側には各国のユニフォームやピンバッジ、シ
ール、応援グッズ、焼きそばなどを売るにわか売店ができていた。

競技場が近づくにつれ、前に進めなくなった。チケットチェックが行われている
らしい。それが済むと、競技場入口のところでは持ち物検査が行われていた。ビ
ンや缶の持込ができないことは知っていたが、ペットボトルまで紙コップに移す
よう指示された。そのあと金属探知機によるボディーチェック。これらを済ませ
てやっと競技場の敷地に入ることができた。試合開始まではまだかなりの時間が
あるが、皆思い思いの時間を過ごしていた。協賛企業のイベントに参加する人、
フェイスペイントを熱心に描く人、奇抜な格好をしたサポーターには記念撮影の
リクエストもあり、気軽に応じる風景も見られた。私たちも早めの食事を済ませ、
種々のイベントに参加して記念グッズをもらった。
これからの観戦チケットを持っているラッキーな人には、早めに会場に入り、存
分に雰囲気を楽しむことをお勧めしたい。

そうこうしているうちに日も落ち、観客席へ向かった。観客席に着くや否や、隣
席から「すいません。俺たち、うるさいですよ。」と声をかけられた。見れば男
ばかりの4人で、早々に盛り上がっているので、気分を盛り上げてくれる派手な
応援に参加できるものと期待し、「大丈夫です。私たちもうるさいですから。」
と答えた。しかし、試合が終わってみると予め宣言した割にはおとなしいサポー
ターたちであった。私たちの観戦席は、コーナーよりの前から4番目、この位置
から見られるなんて、これだけで感動ものである。
8時を過ぎて選手の練習がはじまった。残念なことに、日本チームはハーフライ
ンより向うでボールを蹴っている。オペラグラスでみるしかないか・・・。練習
が終わると、メンバー紹介、場内アナウンスに合わせてサポーターの歓声があが
る。いよいよ試合がはじまった。

前半はどちらにも得点が入らなかった。勝敗を決めたのは、後半になってやっと
入った稲本のシュート。ゴールが決まった瞬間、サポーターの応援は一気に頂点
に達した。フィールドでプレーが再開されてもサポーターの興奮は熱気を帯びる
一方。「あと1点!あと1点!」と追加得点を期待するが、それよりもロシアに
得点を入れられることの方が気になった。コーナーキックともなるとドキドキは
更に高まり、これで寿命が縮んでしまうのではないかと思われるくらいだった。
何度かのピンチはキーパー楢崎やキャプテン宮本の頑張りにより脱することがで
きた(と個人的に思う)。追加得点がなかなか入らない状況だと、残り時間がと
ても気になる。このままどうか1点で逃げ切って・・・、そんな思いを込めてみ
んなで凱旋行進曲を歌った。

審判のホィッスルが鳴り日本の勝利が確定すると、後ろのファミリーも前のカッ
プルも、周りの人はみな友人となり、手を取り合って喜んだ。隣のお兄さんたち
も「この記念すべき試合をナマで応援できたなんて・・・」と感動していた。実
はこのお兄さん方、定価の何倍もの金額を出してチケットを入手したらしいが、
「いくら出しても、これほどの試合が見られたんだから安いもんです。」と言っ
ていた。確かに思い出に残る、記念すべきよい試合だった。

余韻を楽しみながら帰途へついたが、競技場から外へ出るまでは健闘した選手や
ニッポンコールが切れることなく続き、込み具合は神戸の花火事件を思い起こさ
せるほどだった。しかし一旦外へ出てしまうと、駅近くまではスムースでサポー
ターも概してマナーがよかったが、ひとつ気になったことといえば、深夜11時
という時間帯にもかかわらず、警備のために拡声器を使って誘導していることだ
った。
日本チームの頑張りに感動する一方、日本全体のワールドカップ熱を株式市場に
も影響させたいと切に願う次第である。
(青シャツ娘)



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