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No.132 (2007年4月18日発行) >>リートを組み入れた投資信託って何?

                                

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         投信協会メールマガジン    No.132         2007/4/18
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
  ◆「不動産投信NEWS」4月号の公表
  ◆投資信託の市場動向(3月中)

2.募集中ファンド

3.投資信託に関するQ&A集-100-
  ◆リートを組み入れた投資信託って何?

4.カフェコーナー
  ◆カフェコーナー



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1.トピックス

  ◆「不動産投信NEWS」4月号の公表

当協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信NEWS」4月号を公表しました。
なお、公表内容等は3月中の動向です。

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html



  ◆投資信託の市場動向(3月中)

全体の概況
19年3月末の契約型公募証券投資信託の純資産は、前月比1,787億円増加して72
兆5,882億円となった。このうち、株式投信は前月比1兆2,503億円増加(うち、
運用減6,638億円)して59兆4,226億円、MMFを除く公社債投信は前月比1兆549億
円減少して10兆4,133億円であった。
販売態別に残高を見ると、証券会社経由の契約型公募株式投信の残高は、前月
比3,981億円増加して28兆4,711億円、銀行等経由の残高は8,501億円増加して30
兆5,147億円となった。
契約型私募投資信託の純資産は前月比1,295億円増加して33兆8,926億円となっ
た。

Ⅰ.公募証券投資信託の状況

(1)資産動向
                                                      
                 設定      解約(償還含む)     純資産(前月比)
1.株式投信      34,936        15,794         594,226(+12,503)
2.公社債投信    52,102        62,638         104,133(-10,549) 
3.MMF            1,918         2,084          27,522(-166)
合計[1+2+3]     88,958        80,518         725,882(+1,787)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味さ
     れますので、本表では一致しません。

(2)運用状況
3月中の株式運用について、国内株式は1,359億円の買越し、外国株式は5,148
億円の買越しで3月末の組入株式の時価総額は22兆2,130億円となった。
公社債の運用状況については、国内公社債は1兆1,362億円の売越し、外国公
社債は1,868億円の買越しで3月末の組入公社債の時価総額は28兆2,977億円と
なっている。

(3)主体別残高状況(公募証券投資信託)
                                                        
                証券会社       銀行等      投信会社      合計
1.株式投信      284,711        305,147      4,367       594,226
2.公社債投信    102,225          1,882         25       104,133
3.MMF            22,446          5,028         46        27,522
合計[1+2+3]     409,383        312,058      4,439       725,882
(シェア:%)      (56.4)         (43.0)      (0.6)       (100.0)

Ⅱ.私募投資信託の資産動向
                                                         
                     設定       解約(償還含む)    純資産計(前月比)
合計(株投+社投)     13,564        10,314           338,926(+1,295)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加味
     されますので、本表では一致しません。


Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向
              19年2月(前月比)          19年1月          前年2月
純資産計       32,509億円(+957億円)   31,551億円       21,416億円
追加出資額        883億円                  0億円          793億円


Ⅳ.マーケット指標(参考)
                  19年3月末(前月比)   19年2月末       前年3月末
日経平均株価(円)  17,287.65(-316.47)  17,604.12       17,059.66
TOPIX(ポイント)    1,713.61(-39.13)    1,752.74        1,728.16
為替(1米$:円)        118.05(-0.39)       118.44          117.72
東証REIT指数       2,480.55(+142.85)   2,337.70        1,713.85
(ポイント)
                     (285回債)         (285回債)       (277回債)
国債利回り(%)        1.65 (+0.02)       1.63             1.77



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2.募集中ファンド

新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっていま
す。

<株投単位型>4月18日以降4月中に設定されるファンド ・・・  4本
<株投追加型>設定日が4月中のファンド              ・・・ 24本
<社投追加型>設定日が4月中のファンド              ・・・  1本

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2007/fund07042.pdf



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3.投資信託に関するQ&A集-100-

  ◆リートを組み入れた投資信託って何?

今回はリートを主に組み入れた投資信託についてご説明いたします。

日本の不動産投資法人(J-リート)は「投資信託及び投資法人に関する法律」に
基づいて設立・運用されている、投資信託の一形態です。ここ数年、規制が緩
和されたことに伴い、不動産投資法人や海外のリートを組み入れる投資信託が
増えています。

★ファンド・オブ・ファンズのルール
リートを主に組み入れる投資信託は通常ファンド・オブ・ファンズの形態をとり
ます。ファンド・オブ・ファンズとは、主に投資信託や投資法人に投資する投資
信託のことで、2007年3月末のファンド・オブ・ファンズの純資産総額は約16兆 
円、追加型株式投資信託全体の純資産総額の内、約28%をファンド・オブ・ファ 
ンズが占めています。

ファンド・オブ・ファンズは1999年7月に協会の規則が改正されたことによって設
定が可能となりました。当時の規則では、ファンド・オブ・ファンズが組み入れ
られる投資信託は、証券投資信託・証券投資法人でしたが、その後2001年9月に
日本において不動産投資法人が設立・上場し、2003年7月にリートを組み入れた
ファンド・オブ・ファンズの設定を可能とする規則改正が行われました。

★リートのメリット
リートは投資家から資金を集めてまとめることで、一般の投資家が投資するこ
とが難しい、多額の資金を要する不動産等に投資します。リートの投資家は比
較的少額で不動産等に、間接的に投資できる点がリートという金融商品のメリ
ットの一つです。

不動産投資を身近にするリートですが、日本で上場されているリートの場合、
銘柄によりますが投資にはおおよそ20万円~190万円が必要です。実物不動産 
を運用することに要する資金に比べれば少額ですが、一万円程度から購入でき
る投資信託と比べると比較的高額です。

★リートを組み入れたファンド・オブ・ファンズのメリット
リートに主に投資するファンド・オブ・ファンズは通常、契約型投資信託として
設定され、一般の投資信託と同様に、一万円程度から購入することができます。
また、販売会社や商品にもよりますが、一口一万円程度から毎月積立をするこ
とができる場合もあります。

リートに主に投資するファンド・オブ・ファンズは複数のリートに投資を行いま
す。リートにはプロパティタイプ(どのような不動産に投資するのか。例えば
オフィス系、商業施設系、住居系、物流系、ホテル系、総合系等に分類されま
す。)の別がありますが、プロパティタイプの異なる複数のリートに投資する
ことでより分散を図ることも可能となります。また、世界中のリートを組み入
れるファンド・オブ・ファンズであれば、個人では投資が難しい海外リートを、
グローバルで分散を図りながら投資することが可能となります。

リートに主に投資するファンド・オブ・ファンズはより少額から購入できたり、
より分散が図れたりといったメリットがありますが、契約型投資信託ですから
販売手数料・信託報酬等のコストがかかります。また、海外のリートに投資す
るのであれば為替が変動することによるリスクもあるので、商品の検討の際に
は商品の内容をしっかりとご確認ください。

(主にリートに投資する投資信託の他に、複数の資産への投資の一つとして、 
国内外の株式や債券に加え、リートに投資する投資信託もあります。詳しくは
投資信託に関するQ&A集第87回をご覧ください。)
http://www.toushin.or.jp/info/melmaga/backno/061004.html



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4.カフェコーナー

  ◆カフェコーナー

ここ数年、よく行っているコーヒー豆屋があります。その店は最寄の駅から徒
歩で十数分の住宅街の一角にあり、特段大きな看板もないので見落としてしま
いそうな店です。住宅街なので周囲の景観に合わせて店としての主張を余りし
ていないのでしょう。

その店を知ったのはインターネットでした。その店を知る前までは特に決まっ
た店で豆を買うこともなく、別の駅前の店などで買うことが多かったのですが、
焙煎してから数日20℃くらいの店先に置いてある豆はどうも風味が落ちている
ようでうまい具合に淹れることができませんでした。

そこで近所に自家焙煎していて、挽きたてを売っている店はないものかと探し
たらあっさりと見つかりました。こんな近所のことをインターネットで知ると
いうのも妙な感じではありますが。

その店は自宅を店に改造したような様子で、いかにもコーヒーにはうるさそう
な髭をたくわえた方とその奥さんがやっている店でした。小さな店内の半分程
度を占める焙煎機とその焙煎機から天井にのびる銅褐色の煙突が印象的な、き
っとおいしい豆を出す店だと期待させるような店でした。

期待は裏切られることなく、数年間、2週間に一度くらいはその店に足を運び、
店長とも顔見知りとなり、こういう味も試してみたいんだという要望に答えて
くれたり、ある時にはこの豆もブレンドして欲しいという要望には断固として
拒否されたり(合わないからやめたほうがいい、という理由)、いろいろありま
したが、この店のおかげでコーヒーがより好きになりました。

ところが、たまには別の店にも行きたくなるもので、最近、何軒かの店を試し
たりしましたが、やはりいきつけの店が一番いいよねということで、2ヶ月ぶり
にその店に向かったところ、「3月いっぱいで移転しました。移転先は北海道の
***です。」との張り紙が。

遠すぎです。


                                                                 (AS)



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■投資信託協会では、「投資信託ガイド」と「不動産投資法人ガイド」を作成
  しています。

ご希望の方は、ホームページよりご請求ください(各一冊無料)。

   ホームページアドレス
   http://www.toushin.or.jp/info/publish.html

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■投資信託協会では、講師派遣を実施しております。

詳しくは、ホームページをご覧ください。

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