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No.100 (2005年12月21日発行) >>物価連動国債って何

                                

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         投信協会メールマガジン    No.100        2005/12/21
                                 発行:毎月第1・第3水曜日
                                                                       
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●--●  CONTENTS  ●--●

1.トピックス
  ◆「図表で見る投信ビジネスの国際比較」の発刊!
  ◆投資信託に関するアンケート調査について
  ◆「不動産投信 NEWS」12月号の公表
  ◆投資信託の市場動向(11月中)

2.募集中ファンド


3.投資信託に関するQ&A集-68-
  ◆物価連動国債って何?

4.カフェコーナー
  ◆ちょボラ


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1.トピックス

  ◆「図表で見る投信ビジネスの国際比較」の発刊!
   (A4版 81頁 1,200円(税込))

投資信託協会では、世界主要国の投資信託の実態を比較・分析した「図表で見
る投信ビジネスの国際比較」を発刊いたしました。

各国の規模等の比較、2004年末に至る5年間の残高変動とその要因分析か
ら、商品・販売・運用といった投資信託ビジネスの要素別に比較を試みました。
比較対象国は、日・米・英・独・仏の5カ国。対象商品は、原則として公募・
オープン・エンド型・証券ファンドとし、現状比較に加えて、必要に応じて歴
史的分析や最近の変化を織り込んでいます。

ご購入を希望される方は、
投資信託協会 総務部(TEL03-5614-8400)までお問合せ下さい。


  ◆投資信託に関するアンケート調査について

投資信託協会では、例年、投資信託に関するアンケート調査を実施しています。
本年度も首都圏及び阪神圏に居住する一般世帯を対象として調査を実施しまし
た。調査概要は、以下の通りです。

調 査 対 象 :首都圏及び阪神圏に居住する2人以上の一般世帯
標 本 数    :首都圏 1,500世帯、阪神圏 1,005世帯 計2,505世帯
調 査 方 法 :調査員による訪問留置、訪問回収
調 査 時 期 :平成17年8月25日~9月5日
回 収 数    :首都圏 906世帯(60.4%)、阪神圏 604世帯(60.1%)
              計1,510世帯(60.3%)
主な調査内容:投資信託保有状況、投資信託購入状況、投資信託未経験世帯の
              状況、投資信託への期待・関心状況、投資信託に関する認知・
              接触状況、インターネットによる金融取引状況等

調査結果の要約(一部)
1.投資信託の保有率は、前回と同程度の12.8%。保有数は2.02種類と前回に
    続いて2種類を超え、複数保有世帯の定着傾向がうかがえる。
2.投資信託の購入金融機関は「証券会社」(65.3%)が引続きトップだが、
    前回より9.8ポイント下降し、年々「銀行等の金融機関」との差が縮まり
    つつある。
3.投資信託保有未経験世帯のうち、投資信託を購入したいと思ったことが
    「ある」のは8.3%。これまで購入したことがない理由は「投資信託がよく
    わからないので不安」が52.7%。
4.今後の購入したい投資信託商品としては、「MRF・MMF・中期国債ファンド」
    がトップ。
5.投資信託の広告接触率は72.1%。確定拠出年金は非加入率95.6%。上場投
    資信託の認知率は、ETF10.1%、ベンチャーファンド7.9%、不動産投信7.8%。
6.インターネットでの金融取引の経験があるのは8.5%。「利用経験はないが
    今後行いたい」は7.8%。

この調査につきましては、「投資信託に関するアンケート調査報告書」として
取りまとめて、有償にて販売しています。
ご購入を希望される方は、投資信託協会 総務部までお問合せ下さい。


  ◆「不動産投信 NEWS」12月号の公表

本協会では、不動産投信のより一層の普及のため、不動産投信に係る主な動き
等をとりまとめた「不動産投信 NEWS」12月号を公表しました。
なお、公表内容等は11月中の動向です。

詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/info/fudousan_news.html


  ◆投資信託の市場動向(11月中)

全体の概況
17年11月末の契約型公募証券投資信託の純資産残高は前月比3兆1,409億円増加
して52兆4,133億円となった。そのうち、株式投信の純資産残高は前月比2兆
6,507億円増加(うち、運用増1兆6,407億円)して38兆3,813億円。MMFを除く公
社債投信の純資産残高は前月比5,112億円増加して10兆9,700億円となった。
販売態別に残高を見ると、証券会社経由の契約型公募株式投信残高は前月比
1兆5,121億円増加して19兆784億円(シェア49.7%)となった。銀行等経由の販
売(いわゆる銀行窓販)も増えており、契約型公募株式投信の残高は1兆1,472億
円増加して18兆9,864億円(シェア49.5%)となった。
契約型私募投信の純資産残高は前月比1兆4,804億円増加して24兆3,111億円と
なった。


Ⅰ.契約型公募証券投資信託の状況

(1)資産動向
                                                        <単位:億円>
                   設定         解約(償還含む)     純資産計(前月比)
1.株式投信       22,843          12,743            383,813(+26,507)
2.公社債投信     64,257          59,154            109,700(+5,112) 
3.MMF            908           1,118             30,618(▲209)
合計[1+2+3]   88,009          73,016            524,133(+31,409)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
        味されますので、本表では一致しません。


(2)運用状況
株式投信にかかる11月中の株式運用は国内株式について対市場で121億円売越し、
外国株式は28億円の売越しであった。
証券公募投資信託全体における組入れ株式は前月比1兆2,721億円増加して15兆
1,471億円、同組入れ公社債は前月比1兆3,437億円増加して25兆5,815億円であ
った。

                                                           <単位:%>
                    株式          公社債          余資その他有価証券
1.株式投信        39.5           44.1                5.0
2.公社債投信       ―            68.9               32.2
3.MMF           ―            35.0               44.2
合計[1+2+3]    28.9           48.8               14.3


●株式の売買状況(国内外合算) 149億円の売越。


(3)主体別残高状況(契約型公募証券投資信託)
                                                       <単位:億円>
                  証券会社        銀行等       投信会社        合計
1.株式投信       190,784       189,864         3,164        383,813
2.公社債投信     106,628         3,009            62        109,700
3.MMF          24,359         6,212            47         30,618
合計[1+2+3]   321,771       199,086         3,274        524,133
       (前月比  (+20,305)  (+11,190)       (-86)    (+31,410)

(保有割合:%)  (61.4)      (38.0)         (0.6)    (100.0)


Ⅱ.契約型私募投資信託の資産動向
                                                       <単位:億円>
                    設定          解約(償還含む)    純資産計(前月比)
合計(株投+社投)  14,681           8,793          243,111(+14,804)

(注1)解約には償還を含みます。
(注2)純資産計は前月純資産に当月の設定、解約の項目のほか運用増減が加
        味されますので、本表では一致しません。


Ⅲ.不動産投信(J-REIT)の資産動向

                 17年10月(前月比)       17年9月           前年10月
純資産計       19,969億円(+985億円)  18,804億円         11,254億円
追加出資額      1,049億円                  470億円            218億円



Ⅳ.マーケット指標(参考)
                   17年11月末(前月比)     17年10月末      前年11月末
日経平均株価(円)  14,872.15(+1,265.65)  13,606.50      10,899.25
TOPIX(ポイント)    1,536.21(+91.48)      1,444.73       1,098.79
為替(1米$:円)      119.78(+3.39)         116.39         102.98
東証REIT指数         1,581.30(+45.77)      1,535.53       1,478.19
(ポイント)
                     (274回債)            (273回債)     (265回債)
国債利回り(%)         1.445(‐0.1)           1.545         1.445



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2.募集中ファンド

新規設定ファンドについて、手数料、購入窓口等の内容が一覧表になっています。

<株投単位型>12月21日現在、募集中のファンド    ・・・   18本
<株投追加型>設定日が12月中のファンド          ・・・   23本
<社投単位型>12月21日現在、募集中のファンド    ・・・    2本
<金銭信託受益権投信>設定日が12月中のファンド  ・・・    1本


詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://www.toushin.or.jp/fund/new/2005/fund05122.pdf


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3.投資信託に関するQ&A集-67-

今回は、「物価連動国債って何」についてご回答いたします。

★物価連動国債とは
物価連動国債とは、元金や利払い金が物価水準に連動して変動する国債のこと
です。欧米諸国では従来から発行されていますが、日本での発行は2004年3月
から始まりました。

★物価水準が変動すると元金や利払い金はどうなるの
物価連動国債の元金額は、全国消費者物価指数(CPI)の変動に連動するよう
に設計されていて、CPIが上昇するとその上昇率に応じて元金額は増加し、下
落するとその下落率に応じて元金額は減少します。

利払いは年2回です。利払い額は、各利払い時点の元金額に表面利率を乗じて
計算します。表面利率は、発行時に決定された利率が全利払いを通じて適用さ
れます。つまり、CPIが上昇すると利払い額は増加し、下落すると利払い額は
減少します。

償還額は、償還時点の元金額です。償還時点の物価水準が発行時点より下落し
た場合は、償還額は元本割れとなります。

★物価連動国債のメリットとデメリットは
物価連動国債のメリットとして、物価の上昇(インフレ)に連動して元金額や
利払額が増加する仕組みになっていますので、インフレに対する備えを強化で
きるということがあります。

一方で、物価の下落(デフレ)時には、元金額や利払い額が減少してしまい、
償還時点の物価の状況によっては元本割れすることもあるということがデメリ
ットです。

★物価連動国債に投資する投資信託もあるの
これまでのところ、個人投資家の方は物価連動国債を購入することができない
ことになっています。

投資信託の中には、物価連動国債に投資するファンドも設定されており、個人
投資家の方が物価連動国債に投資する機会が提供されています。これらのファ
ンドは日本の物価連動国債に投資するものだけでなく、海外の物価連動国債に
投資するものもあります。


次回は、「個別元本方式って何」についてご回答いたします。



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4.カフェコーナー

  ◆ちょボラ(ちょっとしたボランティア)

今年も12月に入り、クリスマスのイルミネーションで街が美しく彩られてきま
した。
私の住む街では、店舗や個人の住戸だけではなく各集合住宅の建物でも電飾を
用いたデコレーションを行います。
建物のエントランスにはツリーの他、サンタクロースやスノーマンなどが飾ら
れ始めました。これらのデコレーションは毎年、住民と街を訪れる人達を楽し
ませてくれます。

このクリスマスの飾り付けは、各建物の自治会の役員が休日を利用して行いま
す。男性は昨年使用した電飾の電球のチェックをし、脚立に乗っての飾り付け、
女性は子供と一緒にツリーの飾り付けと家族総出で行っています。

今月上旬の土曜日、この飾り付けに我が家の隣の家族も参加していました。
夕方、友人との待ち合わせのため玄関を出たところ、日中、両親と楽しく飾り
付けに参加していた子供達(小学校3年の姉と1年の弟)が泣きながら、玄関
から出てくるところに会いました。

毎朝、挨拶程度の言葉を交わす子供達ですが、泣いているので「どうしたの?」
と声をかけたら姉のほうが「家に帰ったら、お父さんもお母さんもいないの。
家で待っていたけれど、この子(弟)が我慢できなくなって泣き出したから、
これから二人で探しに行くの。」と小3の女の子はしっかり姉を務めているで
はありませんか。

私が「外は暗いし、寒いからお家で待っていたほうがいいよ。お父さんとお母
さんが帰ってきて、二人がいないと心配するから。」と言うと姉のほうは自分
も泣きたいところを我慢し、「はい。わかりました。大丈夫ですから。」と言
い、泣いている弟を連れ家の中に戻りました。

子供達が玄関の鍵をかける際、大きな泣き声が聞こえてきたので、どうしたも
のかと思案していると、しばらくして子供達の両親が戻ってきました。両親は
他の役員達と懇親会に参加していたとのこと。二人に子供達の出来事を伝える
と驚いた様子で「ご心配をお掛けしました。」と言葉を残し、慌てて家に入っ
ていきました。私は、結果として、待ち合わせの時間に遅れてしまうとともに
、急いで階段を降りるとき転んでしまいました。


最近、顔見知りによる児童への犯罪が増えているとのこともあり、それ以上何
をしてよいのかわかりませんでしたが、転んだくらい何のその。
自分ではちょボラ(CMでいうちょっとしたボランティアのこと)をしたと満足
した一日でした。

                                           (どちらかというとお節介屋)


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1月のメールマガジンの配信につきましては、11日(水)及び18日(水)とさ
せていただきます。ご了承下さい。

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